決断
自前で新薬を出せない不足は、そのつど買収で埋めてきた。1968年の武田は製薬・医薬品販売・食品・化学品・農薬・外国の6事業部を敷き、ビタミン剤だけで医薬品売上の4割以上を占めていた。1993年に社長となった武田國男氏は食品・化学品・農薬などの非医薬事業を順次譲渡し、身軽にした経営資源を医療用医薬品へ集中させる。米国では2008年にアボットとのTAP合弁を解消してミレニアムを買収し、2011年にはスイスのナイコメッドを約1兆1000億円で取得して進出国を28から70超へ拡大した。実質無借金だった財務はここで変わり、有利子負債は2011年3月期末の13億円から翌期末の5428億円へ増えた。2014年6月には英グラクソ・スミスクライン出身のクリストフ・ウェバー氏を社長に迎え、創業家と生え抜きで継いできた経営を外部の手へ委ねている。
2020年8月 大衆薬をブラックストーンへ売却
業績の推移2019 2020 2025 売上高(兆円) 2.1 3.3 4.6 純利益率(%) 6.4 1.3 2.4 2019年 シャイアーの買収
のれん・無形資産と有利子負債比率2018 2019 2024 のれん(億円) 10,292 42,403 54,101 無形資産(億円) 10,143 47,512 42,747 有利子負債率(%) 24.0 41.7 32.1 2014年6月 クリストフ・ウェバー氏が社長就任
業績の推移2013 2014 2019 売上高(兆円) 1.6 1.7 2.1 純利益率(%) 8.4 5.3 6.4 2011年5月 ナイコメッドの買収
のれんと無形資産2011 2012 2017 のれん(億円) 2,171 5,823 10,196 のれん以外の無形資産(億円) 3,003 9,340 10,630 2008年4月 米ミレニアムの買収
業績の推移2007 2008 2013 売上高(兆円) 1.3 1.4 1.6 純利益率(%) 25.7 25.9 8.4 2003年 非医薬事業の切り離し
非医薬事業の切り離し食品・化学品・農薬・ビタミンなどの非医薬事業を1990年代から2000年代にかけて順次売却し、人員削減とカンパニー制で身軽にして経営資源を医療用医薬品へ集中させた選択と集中同じ経営論点に直面した企業 | 事業売却・撤退業績の推移2002 2003 2008 売上高(兆円) 1.0 1.0 1.4 純利益率(%) 23.4 26.0 25.9 1781年6月 道修町の薬種仲買から創業