- 確認できる近年の社長系譜は、飯田時章氏(2003年度まで社長、その後2018年度まで会長)、白岩強氏(2012年3月に代表取締役社長、2021年3月から代表取締役会長)、桝谷徹氏(2021年3月から代表取締役社長)の3名。飯田氏から白岩氏への交代後、社長在任はおおむね9年前後で、社長退任後も会長として経営に残る長期残留型の交代サイクルが続いている。
- 昇進元領域は事業執行系と金融出向系に二分される。白岩氏は富士銀行から1992年に理事として送り込まれ、管理部門長・官特需部門長を経て社長に就いた銀行系である。一方の桝谷氏は1975年入社の生え抜きで、防災統括部長を振り出しに取締役・常務を重ねた防災事業の執行系。安田財閥に発する銀行主導のガバナンスと、防災を稼ぎ頭に据えた事業側の系譜が併存する。
- 系譜の断絶点は、外部金融出身の白岩氏から内部昇格の桝谷氏へ社長が移った2021年の交代にある。創業以来、系列銀行から経営者を迎える慣例が根づいてきたが、富士銀行出身の白岩氏が会長へ退き、プロパーの桝谷氏が社長を担う構図へ転じた。会長兼CEO(白岩氏)と社長兼COO(桝谷氏)という権限分担も、この時期に明確化している。