伊藤園の決断社史:経営の意思決定を振り返る

更新:

決断

茶葉の売り方ではなく、茶の飲まれ方のほうを変えてきた。1976年4月に茶産地育成事業を始めて契約栽培へさかのぼる一方、1979年8月には中国土産畜産進出口総公司と日本初の輸入代理店契約を締結し、福建省産ウーロン茶の独占販売権を得た。この茶葉を原料に、1981年3月には家庭で淹れる無糖の茶を缶で販売する飲料事業へ参入した。役員12人のうち10人が反対したが、缶の製造は外注で設備投資が要らず、まったく売れなくても損失は年3億円と前年度の経常利益4億円で吸収できる計算が下振れを抑えた。1985年2月には世界初の缶入り煎茶を出し、2007年9月には議決権のない第1種優先株式を東証一部へ上場し、創業家の議決権を薄めずに自己資本を厚くした。

免責事項およびポリシー