- 設立から FY20 までの社長3代(安斎隆氏・二子石謙輔氏・舟竹泰昭氏)はいずれも外部出身であり、安斎隆氏は元日銀理事で長銀頭取、二子石謙輔氏は三和銀行、舟竹泰昭氏は長銀の出身だった。新設の銀行を率いる経験と信用を、金融行政と既存銀行の人脈から外部調達してきた立ち上げ期の人事である。
- 在任年数は初代安斎隆氏が FY00 から FY08 の9期、二子石謙輔氏が FY09 から FY16 の8期と長く、舟竹泰昭氏は FY17 から FY20 の4期と短い。長期で土台を固めた創業期から、世代交代の刻みが速まる移行期へと、トップの回転が短くなっている。
- 昇進元の領域は、初代から3代目まで中央銀行・メガバンク・長期信用銀行という銀行畑に偏っていた。一方 FY21 に就いた現社長松橋正明氏は NEC 系から入社しATMソリューション部門を育てた社内執行の出身で、外部の銀行家を迎え続けた系譜が生え抜き登用へと切り替わる断絶点になっている。
- 創業者にあたる人物を社内に持たず、セブン&アイの主導で外部から経営陣を据えた点が、この銀行の出発を特徴づける。松橋正明氏の社長就任は、設立20年を経てようやく自社で育てた人材へトップを引き継いだ転機といえる。