- 直近の社長交代は2代。古川宏氏が1992年3月期から2006年3月期まで、鈴木順也氏が2007年3月期から現在まで務める。古川氏は創業家以外から登用された専門経営者で、鈴木氏は創業家の鈴木家に連なる4代目にあたり、所有と経営が再び一体に戻った系譜の断絶点が両者の交代である。
- 在任の長さには明確な偏りがある。古川氏が15期、鈴木氏は2007年の就任から数えてすでに19期を超え、平均交代サイクルは長期に傾く。創業家トップへ移って以降は20年近く同一人物が指揮を執っており、トップ交代の頻度は低い。
- 昇進元は財務・金融系。鈴木氏は第一勧業銀行に入行し、慶應義塾大学大学院で商学を修めたのち1998年にNISSHAへ入社、取締役・専務・副社長と段階を踏んで2007年に社長へ就いた。生え抜きの事業執行者ではなく、銀行出身の財務畑から創業家トップへ至った経歴である。
- 社長就任の翌年に最高経営責任者を兼ね、サステナビリティ委員長や内部統制担当も自ら担う。執行と監督の中枢を創業家トップに集約する構図が、HD体制下でも続いている。