HOYA:ペンタックス買収と液晶・HDD・カメラ事業の売却
2003年〜委員会設置会社への移行と、日本板硝子から譲り受けたHDD用ガラスディスク
2003年6月の株主総会の承認を経て、HOYAは委員会等設置会社(現在の指名委員会等設置会社)へ移り、取締役会の過半を社外取締役とした。さらなる成長に向けた課題は、グローバル化と新規事業の獲得の2つだった。代表執行役CEOの鈴木洋氏は、株主の期待に応えるには『外部から招聘した有識者による公正な判断のもと監督機能が強化される経営体制』を築くことが欠かせないとして、移行に踏み切った。社外取締役を初めて招いた1995年以来その数を積み増してきたHOYAでは、翌期の取締役会で8名中5名が社外となり、鈴木洋CEOら執行役3名は社外取締役の監督を受けながら事業を運営した。統治で何より問うべきは、経営者が気を緩めずに経営へ臨んでいるか否かだと鈴木洋CEOは考えた。自社での開発だけでなくM&Aでも事業を取得する以上、その買収判断を社外の目にさらす仕組みを先に整えたとみられる。
- HOYA 有価証券報告書 2025年3月期「沿革」
- [1]2003年6月、委員会設置会社(現在の指名委員会等設置会社)へ移行した
- HOYA アニュアルレポート 2003(トップメッセージ)
- [2]今後の課題はグローバル化と新規事業(自主開発・M&A)の発掘の2つで、統治の役割は大きいとして2003年6月の総会で委員会等設置会社制度を導入し、社外取締役を過半数とした
- [3]今後の課題はグローバル化と新規事業(自主開発・M&A)の発掘の2つで、統治の役割は大きいとして2003年6月の総会で委員会等設置会社制度を導入し、社外取締役を過半数とした
- HOYA アニュアルレポート 2005(トップメッセージ)
- [4]1995年に初めて社外取締役を迎え、その後数を増やした。全取締役8名のうち社外取締役5名。鈴木洋氏を含む執行役3名は社外取締役の監視の下で経営にあたる。統治で重要なのは経営者の緊張感とした
- [5]1995年に初めて社外取締役を迎え、その後数を増やした。全取締役8名のうち社外取締役5名。鈴木洋氏を含む執行役3名は社外取締役の監視の下で経営にあたる。統治で重要なのは経営者の緊張感とした
- [6]1995年に初めて社外取締役を迎え、その後数を増やした。全取締役8名のうち社外取締役5名。鈴木洋氏を含む執行役3名は社外取締役の監視の下で経営にあたる。統治で重要なのは経営者の緊張感とした
2004年3月、HOYAは日本板硝子からHDD用ガラスディスクの事業を譲り受けた。同じ期はオフィスのパソコンがノート型へ移り、耐衝撃性の高いガラス基板の需要に供給が追いつかなかった。会社側は譲り受けた工場のラインを効率化し、基板の供給不足を解消する方針を示した。この譲り受けは、既存事業と同じ分野や川上・川下の事業を取得するM&Aの一例と位置づけられた。携帯音楽プレイヤー向けの1インチ品は、基板とメディアともにHOYAだけが生産技術を持つとされた。2005年3月期のガラスディスクは、携帯音楽プレイヤー向けの小型品に加え、ノートパソコンとサーバ向けも伸びた。需要が供給を上回る局面で、自前の増設より早く能力を足せる手段として買収を選んだのだろう。
- HOYA 有価証券報告書 2025年3月期「沿革」
- [7]2004年3月、日本板硝子のHDD用ガラスディスク事業を譲り受けた
- HOYA アニュアルレポート 2004「HDD用ガラスディスク」
- [8]1インチのサブストレートおよびメディアはHOYAだけが持つ生産技術。2004年3月期はノート型パソコンへの移行で耐衝撃性の高いガラス基板の需要が供給を上回った。日本板硝子よりサブストレート事業を譲り受け、今後は譲り受けた工場のライン効率化で供給不足を解消する
- [9]1インチのサブストレートおよびメディアはHOYAだけが持つ生産技術。2004年3月期はノート型パソコンへの移行で耐衝撃性の高いガラス基板の需要が供給を上回った。日本板硝子よりサブストレート事業を譲り受け、今後は譲り受けた工場のライン効率化で供給不足を解消する
- [11]1インチのサブストレートおよびメディアはHOYAだけが持つ生産技術。2004年3月期はノート型パソコンへの移行で耐衝撃性の高いガラス基板の需要が供給を上回った。日本板硝子よりサブストレート事業を譲り受け、今後は譲り受けた工場のライン効率化で供給不足を解消する
- HOYA アニュアルレポート 2004「研究開発・新規事業」
- [10]M&Aは3つのレベルで追求し、第二の現行事業と同じセグメント・川上川下の事業に日本板硝子からのサブストレート事業の譲り受けが当たる
- HOYA アニュアルレポート 2005(トップメッセージ)
- [12]2005年3月期のHDD用ガラスディスクは携帯音楽プレイヤー向け小型ディスクが好調で、ノートパソコン・サーバ向け需要も強く年間を通じ拡大した
2004年3月末、HOYA株の所有株式数に占める外国人の比率は50.45%に達した。同年10月には、米国預託証券(ADR)のLevel-1プログラムを開設した。株主の構成が海外へ傾くなか、鈴木洋CEOは2005年の年次報告で投資家から寄せられる指摘を取り上げた。経営改革は進んだものの、『経営改革などは進んでいるのに、設備投資や事業買収はあまり積極的でなく、機会を逸しているのではないか』という声だった。鈴木洋CEOは、投資の判断では見込み収益とリスクに見合う利回りを求めるからだと応じた。一方で現預金が厚くなりすぎたとして、既存事業の領域にこだわらずM&Aを検討する方針を示した。鈴木洋CEOは統治の究極の形を株主による合議制かもしれないとし、株主に経営への意見を求めた。海外の株主の比重が増したことが、買収に慎重な姿勢を改める圧力になったと考えられる。
- HOYA アニュアルレポート 2004「株式情報」
- [13]2004年3月31日現在の株式の所有者別状況(所有株式数)で外国人は50.45%
- HOYA 有価証券報告書 2025年3月期「沿革」
- [14]2004年10月、米国預託証券(ADR)プログラム Level-1を開設した
- HOYA アニュアルレポート 2005(トップメッセージ)
- [15]経営改革は進んでいるが設備投資や事業買収に積極的でなく機会を逸しているとの意見があるとし、投資にはリスクに見合う十分なリターンを求める意識があると説明した
- [16]経営改革は進んでいるが設備投資や事業買収に積極的でなく機会を逸しているとの意見があるとし、投資にはリスクに見合う十分なリターンを求める意識があると説明した
- [17]経営改革は進んでいるが設備投資や事業買収に積極的でなく機会を逸しているとの意見があるとし、投資にはリスクに見合う十分なリターンを求める意識があると説明した
- [18]コーポレートガバナンスの究極の形は株主による合議制かもしれないとし、株主に意見や要望を求めた。現預金の保有がやや厚くなりすぎており、M&Aは既存事業の領域にこだわらず積極的に検討し、必要に応じて資金を振り向ける
- [19]コーポレートガバナンスの究極の形は株主による合議制かもしれないとし、株主に意見や要望を求めた。現預金の保有がやや厚くなりすぎており、M&Aは既存事業の領域にこだわらず積極的に検討し、必要に応じて資金を振り向ける
参考文献[1]-[19]
- HOYA 有価証券報告書 2025年3月期「沿革」
- [1]2003年6月、委員会設置会社(現在の指名委員会等設置会社)へ移行した
- [7]2004年3月、日本板硝子のHDD用ガラスディスク事業を譲り受けた
- [14]2004年10月、米国預託証券(ADR)プログラム Level-1を開設した
- HOYA アニュアルレポート 2003(トップメッセージ)
- [2]今後の課題はグローバル化と新規事業(自主開発・M&A)の発掘の2つで、統治の役割は大きいとして2003年6月の総会で委員会等設置会社制度を導入し、社外取締役を過半数とした
- [3]今後の課題はグローバル化と新規事業(自主開発・M&A)の発掘の2つで、統治の役割は大きいとして2003年6月の総会で委員会等設置会社制度を導入し、社外取締役を過半数とした
- HOYA アニュアルレポート 2005(トップメッセージ)
- [4]1995年に初めて社外取締役を迎え、その後数を増やした。全取締役8名のうち社外取締役5名。鈴木洋氏を含む執行役3名は社外取締役の監視の下で経営にあたる。統治で重要なのは経営者の緊張感とした
- [5]1995年に初めて社外取締役を迎え、その後数を増やした。全取締役8名のうち社外取締役5名。鈴木洋氏を含む執行役3名は社外取締役の監視の下で経営にあたる。統治で重要なのは経営者の緊張感とした
- [6]1995年に初めて社外取締役を迎え、その後数を増やした。全取締役8名のうち社外取締役5名。鈴木洋氏を含む執行役3名は社外取締役の監視の下で経営にあたる。統治で重要なのは経営者の緊張感とした
- [12]2005年3月期のHDD用ガラスディスクは携帯音楽プレイヤー向け小型ディスクが好調で、ノートパソコン・サーバ向け需要も強く年間を通じ拡大した
- [15]経営改革は進んでいるが設備投資や事業買収に積極的でなく機会を逸しているとの意見があるとし、投資にはリスクに見合う十分なリターンを求める意識があると説明した
- [16]経営改革は進んでいるが設備投資や事業買収に積極的でなく機会を逸しているとの意見があるとし、投資にはリスクに見合う十分なリターンを求める意識があると説明した
- [17]経営改革は進んでいるが設備投資や事業買収に積極的でなく機会を逸しているとの意見があるとし、投資にはリスクに見合う十分なリターンを求める意識があると説明した
- [18]コーポレートガバナンスの究極の形は株主による合議制かもしれないとし、株主に意見や要望を求めた。現預金の保有がやや厚くなりすぎており、M&Aは既存事業の領域にこだわらず積極的に検討し、必要に応じて資金を振り向ける
- [19]コーポレートガバナンスの究極の形は株主による合議制かもしれないとし、株主に意見や要望を求めた。現預金の保有がやや厚くなりすぎており、M&Aは既存事業の領域にこだわらず積極的に検討し、必要に応じて資金を振り向ける
- HOYA アニュアルレポート 2004「HDD用ガラスディスク」
- [8]1インチのサブストレートおよびメディアはHOYAだけが持つ生産技術。2004年3月期はノート型パソコンへの移行で耐衝撃性の高いガラス基板の需要が供給を上回った。日本板硝子よりサブストレート事業を譲り受け、今後は譲り受けた工場のライン効率化で供給不足を解消する
- [9]1インチのサブストレートおよびメディアはHOYAだけが持つ生産技術。2004年3月期はノート型パソコンへの移行で耐衝撃性の高いガラス基板の需要が供給を上回った。日本板硝子よりサブストレート事業を譲り受け、今後は譲り受けた工場のライン効率化で供給不足を解消する
- [11]1インチのサブストレートおよびメディアはHOYAだけが持つ生産技術。2004年3月期はノート型パソコンへの移行で耐衝撃性の高いガラス基板の需要が供給を上回った。日本板硝子よりサブストレート事業を譲り受け、今後は譲り受けた工場のライン効率化で供給不足を解消する
- HOYA アニュアルレポート 2004「研究開発・新規事業」
- [10]M&Aは3つのレベルで追求し、第二の現行事業と同じセグメント・川上川下の事業に日本板硝子からのサブストレート事業の譲り受けが当たる
- HOYA アニュアルレポート 2004「株式情報」
- [13]2004年3月31日現在の株式の所有者別状況(所有株式数)で外国人は50.45%
2006年〜ペンタックスの公開買付けと、液晶ガラス基板合弁の持分売却
2007年5月31日、HOYAの取締役会はペンタックス株式の公開買付けを1株770円で行うと決議した。決議時の目的には、両社の光学・精密加工技術を補い合い、統合後に事業ポートフォリオを最適化することを掲げた。買付けで議決権の90.58%を取得し、同年8月14日にペンタックスを連結子会社とした。鈴木洋CEOは、光学の技術で次に手がけたい事業の一つが内視鏡などの医療機器だったと説明した。そのうえで『以前から模索はしていましたが、ゼロから事業を興すとなると時間が必要になる』と記し、外部の資源に目を向けた理由とした。連結後の半年で内視鏡の将来性を改めて確信したとして、処置具など周辺機器を含め分野を広げる方針も示した。狙いは内視鏡にあり、カメラ事業は買収に付いてきた資産だったと推察される。
- HOYA 有価証券報告書 2007年3月期「重要な後発事象」
- [20]2007年5月31日の取締役会でペンタックス株式の公開買付けを決議。目的は両社の経営資源と光学・精密加工技術の相互補完、統合後の事業ポートフォリオの最適化。買付価格は普通株式1株770円
- [21]2007年5月31日の取締役会でペンタックス株式の公開買付けを決議。目的は両社の経営資源と光学・精密加工技術の相互補完、統合後の事業ポートフォリオの最適化。買付価格は普通株式1株770円
- HOYA 有価証券報告書 2008年3月期「企業結合等関係」
- [22]企業結合日は2007年8月14日、取得した議決権比率は90.58%
- HOYA アニュアルレポート 2008(トップメッセージ)
- [23]光学技術を活かして次の成長を展望したとき手掛けたい事業の一つが内視鏡をはじめとする医療機器分野で、ゼロから興すと時間がかかるため外部リソースに目を向けペンタックスとの統合を選んだ
- [24]光学技術を活かして次の成長を展望したとき手掛けたい事業の一つが内視鏡をはじめとする医療機器分野で、ゼロから興すと時間がかかるため外部リソースに目を向けペンタックスとの統合を選んだ
- [25]連結後の半年間で医療用内視鏡の将来性・拡張性を確信し、内視鏡用処置具などの周辺機器も含め医療用内視鏡分野の拡充を進める
2008年3月31日、HOYAはペンタックスを吸収合併し、一つの企業体となった。合併でペンタックス社は解散したが、PENTAXのブランドは存続させた。鈴木洋CEOは、医療機器とデジタルカメラの収益性をのれん償却前の営業利益率で3年のうちに18%へ高めると掲げた。統合を機に最高執行責任者(COO)を外部から迎え、執行役を4名とした。だが2009年3月期は金融危機でデジタルカメラの需要が落ち、ペンタックス部門は115億71百万円の営業損失となった。ペンタックスの各事業部門などで固定資産を減損し、304億58百万円を特別損失に計上した。鈴木洋CEOは当初目指した結果に届いていないとしつつ、医療分野の技術と事業基盤はいずれ成果をもたらすとの見方を示した。
- HOYA 有価証券報告書 2025年3月期「沿革」
- [26]2008年3月、ペンタックス㈱を吸収合併した
- HOYA アニュアルレポート 2008(トップメッセージ)
- [27]合併にともないペンタックス株式会社は解散したがPENTAXブランドは存続する。ペンタックスの事業の収益性を3年間でのれんを加味しない営業利益率18%に高める
- [28]合併にともないペンタックス株式会社は解散したがPENTAXブランドは存続する。ペンタックスの事業の収益性を3年間でのれんを加味しない営業利益率18%に高める
- HOYA アニュアルレポート 2009(トップメッセージ)
- [29]統合を機に最高執行責任者(COO)を外部より迎え4執行役体制とした。2009年3月期のペンタックスは売上高1,221億90百万円・営業損失115億71百万円で、固定資産の減損処理により減損損失304億58百万円を特別損失に計上した
- [30]統合を機に最高執行責任者(COO)を外部より迎え4執行役体制とした。2009年3月期のペンタックスは売上高1,221億90百万円・営業損失115億71百万円で、固定資産の減損処理により減損損失304億58百万円を特別損失に計上した
- [31]統合を機に最高執行責任者(COO)を外部より迎え4執行役体制とした。2009年3月期のペンタックスは売上高1,221億90百万円・営業損失115億71百万円で、固定資産の減損処理により減損損失304億58百万円を特別損失に計上した
- [32]ペンタックスとの合併は世界不況の影響で当初目指したほどの結果には至っていないが、特に医療分野の技術や事業基盤はいずれHOYAに果実をもたらすと確信している
2008年6月、HOYAは液晶ガラス基板の合弁会社NHテクノグラスの持分50%のうち21.5%をカーライル・グループに売った。共同出資者の日本板硝子が持分50%をカーライルへ全て売ると決め、HOYAもその受け入れに合わせた。最終的な持分は47.4%とし、主要株主としてカーライルと協働する体制を残した。NHテクノグラスは海外拠点を中心に設備投資を行い、液晶ガラス基板の顧客の増産要請に応える計画だった。2009年3月末には、1945年以降に売上高を支えたクリスタル事業を終えた。同事業は1991年を頂点に減収が続き、経済危機による消費の減速でさらに悪化する見通しとなっていた。鈴木洋CEOは2005年の時点で、成長の見込めない分野は聖域なく縮小するのが自らの役目だと記していた。
- HOYA 有価証券報告書 2008年3月期「重要な後発事象」
- [33]持分法適用関連会社NHテクノグラスの保有株式50%のうち21.5%をカーライル・グループに2008年6月6日付で売却。共同出資パートナーの日本板硝子が保有分50%をカーライルに全株売却すると決めたことに伴う
- [34]持分法適用関連会社NHテクノグラスの保有株式50%のうち21.5%をカーライル・グループに2008年6月6日付で売却。共同出資パートナーの日本板硝子が保有分50%をカーライルに全株売却すると決めたことに伴う
- [35]資本構成変更・組織再編を経て最終的にNHテクノグラス株式の47.4%を保有し、主要株主としてカーライルと協働する。NHテクノグラスは海外生産拠点を中心に設備投資を行い液晶ガラス基板顧客の増産要請に対応する
- [36]資本構成変更・組織再編を経て最終的にNHテクノグラス株式の47.4%を保有し、主要株主としてカーライルと協働する。NHテクノグラスは海外生産拠点を中心に設備投資を行い液晶ガラス基板顧客の増産要請に対応する
- HOYA アニュアルレポート 2009「その他の事業」
- [37]クリスタル事業は1945年以降売上高を牽引した主要事業だったが1991年をピークに減収が続き、世界的な経済危機で業績悪化の見通しとなり、経営体質強化・収益改善の一環として2009年3月末で事業を終了した
- [38]クリスタル事業は1945年以降売上高を牽引した主要事業だったが1991年をピークに減収が続き、世界的な経済危機で業績悪化の見通しとなり、経営体質強化・収益改善の一環として2009年3月末で事業を終了した
- HOYA アニュアルレポート 2005(トップメッセージ)
- [39]将来の成長分野に人材・資金を移し、成長が見込まれない分野は聖域を持たずに縮小することがCEOの役割と考える
参考文献[20]-[39]
- HOYA 有価証券報告書 2007年3月期「重要な後発事象」
- [20]2007年5月31日の取締役会でペンタックス株式の公開買付けを決議。目的は両社の経営資源と光学・精密加工技術の相互補完、統合後の事業ポートフォリオの最適化。買付価格は普通株式1株770円
- [21]2007年5月31日の取締役会でペンタックス株式の公開買付けを決議。目的は両社の経営資源と光学・精密加工技術の相互補完、統合後の事業ポートフォリオの最適化。買付価格は普通株式1株770円
- HOYA 有価証券報告書 2008年3月期「企業結合等関係」
- [22]企業結合日は2007年8月14日、取得した議決権比率は90.58%
- HOYA アニュアルレポート 2008(トップメッセージ)
- [23]光学技術を活かして次の成長を展望したとき手掛けたい事業の一つが内視鏡をはじめとする医療機器分野で、ゼロから興すと時間がかかるため外部リソースに目を向けペンタックスとの統合を選んだ
- [24]光学技術を活かして次の成長を展望したとき手掛けたい事業の一つが内視鏡をはじめとする医療機器分野で、ゼロから興すと時間がかかるため外部リソースに目を向けペンタックスとの統合を選んだ
- [25]連結後の半年間で医療用内視鏡の将来性・拡張性を確信し、内視鏡用処置具などの周辺機器も含め医療用内視鏡分野の拡充を進める
- [27]合併にともないペンタックス株式会社は解散したがPENTAXブランドは存続する。ペンタックスの事業の収益性を3年間でのれんを加味しない営業利益率18%に高める
- [28]合併にともないペンタックス株式会社は解散したがPENTAXブランドは存続する。ペンタックスの事業の収益性を3年間でのれんを加味しない営業利益率18%に高める
- HOYA 有価証券報告書 2025年3月期「沿革」
- [26]2008年3月、ペンタックス㈱を吸収合併した
- HOYA アニュアルレポート 2009(トップメッセージ)
- [29]統合を機に最高執行責任者(COO)を外部より迎え4執行役体制とした。2009年3月期のペンタックスは売上高1,221億90百万円・営業損失115億71百万円で、固定資産の減損処理により減損損失304億58百万円を特別損失に計上した
- [30]統合を機に最高執行責任者(COO)を外部より迎え4執行役体制とした。2009年3月期のペンタックスは売上高1,221億90百万円・営業損失115億71百万円で、固定資産の減損処理により減損損失304億58百万円を特別損失に計上した
- [31]統合を機に最高執行責任者(COO)を外部より迎え4執行役体制とした。2009年3月期のペンタックスは売上高1,221億90百万円・営業損失115億71百万円で、固定資産の減損処理により減損損失304億58百万円を特別損失に計上した
- [32]ペンタックスとの合併は世界不況の影響で当初目指したほどの結果には至っていないが、特に医療分野の技術や事業基盤はいずれHOYAに果実をもたらすと確信している
- HOYA 有価証券報告書 2008年3月期「重要な後発事象」
- [33]持分法適用関連会社NHテクノグラスの保有株式50%のうち21.5%をカーライル・グループに2008年6月6日付で売却。共同出資パートナーの日本板硝子が保有分50%をカーライルに全株売却すると決めたことに伴う
- [34]持分法適用関連会社NHテクノグラスの保有株式50%のうち21.5%をカーライル・グループに2008年6月6日付で売却。共同出資パートナーの日本板硝子が保有分50%をカーライルに全株売却すると決めたことに伴う
- [35]資本構成変更・組織再編を経て最終的にNHテクノグラス株式の47.4%を保有し、主要株主としてカーライルと協働する。NHテクノグラスは海外生産拠点を中心に設備投資を行い液晶ガラス基板顧客の増産要請に対応する
- [36]資本構成変更・組織再編を経て最終的にNHテクノグラス株式の47.4%を保有し、主要株主としてカーライルと協働する。NHテクノグラスは海外生産拠点を中心に設備投資を行い液晶ガラス基板顧客の増産要請に対応する
- HOYA アニュアルレポート 2009「その他の事業」
- [37]クリスタル事業は1945年以降売上高を牽引した主要事業だったが1991年をピークに減収が続き、世界的な経済危機で業績悪化の見通しとなり、経営体質強化・収益改善の一環として2009年3月末で事業を終了した
- [38]クリスタル事業は1945年以降売上高を牽引した主要事業だったが1991年をピークに減収が続き、世界的な経済危機で業績悪化の見通しとなり、経営体質強化・収益改善の一環として2009年3月末で事業を終了した
- HOYA アニュアルレポート 2005(トップメッセージ)
- [39]将来の成長分野に人材・資金を移し、成長が見込まれない分野は聖域を持たずに縮小することがCEOの役割と考える
2009年〜HDD用ガラスメディアのWD譲渡と、リコーへ渡したペンタックスのカメラ
2008年9月、HOYAは昭和電工とハードディスクメディア事業の統合で基本合意したが、景気の急な悪化を受けて交渉を中止した。同じ2009年3月期、HDD用ガラスメモリーディスクは為替の影響と価格低下で減収となっていた。2010年6月、HDD用ガラスメディアの製造事業と関連資産をWestern Digitalへ譲った。会社側は、世界シェア首位のガラス基板(サブストレート)事業へ経営資源を集めるためと説明した。磁性膜を付けるメディアの工程を手放した後は『今後は顧客との競合関係もなくなるため』、顧客と意見を交わして製品の競争力を高める方針を示した。この譲渡で103億43百万円の事業譲渡益を計上した。同じ期には基板の需要増に備え、フィリピンで第2工場を立ち上げ、ベトナムでも第2工場の建設を始めた。
- HOYA 有価証券報告書 2009年3月期「経営上の重要な契約等」
- [40]昭和電工とハードディスクメディア関連事業を2008年9月30日付で統合する基本合意を締結したが、急激な経済情勢の悪化と業界環境の変化で合弁会社の設立が難しいと判断し交渉を中止した
- HOYA アニュアルレポート 2009(トップメッセージ)
- [41]2009年3月期のHDD用ガラスメモリーディスクは為替の影響と価格低下により減収。昭和電工とのハードディスクメディア関連事業の統合は交渉中止とした
- HOYA 有価証券報告書 2025年3月期「沿革」
- [42]2010年6月、HDD用ガラスメディア製造事業及び関連資産をWestern Digital Corporationに譲渡した
- HOYA アニュアルレポート 2011「財務報告」
- [43]2010年4月28日に譲渡契約を締結し6月30日に実行、事業譲渡益103億43百万円を計上。譲渡後は世界シェアトップのHDD用ガラスサブストレート事業に経営資源を集中する
- [45]2010年4月28日に譲渡契約を締結し6月30日に実行、事業譲渡益103億43百万円を計上。譲渡後は世界シェアトップのHDD用ガラスサブストレート事業に経営資源を集中する
- HOYA アニュアルレポート 2011「HDD用ガラスメモリーディスク」
- [44]メディア事業(ガラス基板に磁性膜を付ける工程)の売却でサブストレート事業に集中し、顧客との競合がなくなるため意見交換を深めて製品競争力を強める。当期はフィリピンに第2工場を立ち上げ、ベトナムで第2工場の建設を開始した
- [46]メディア事業(ガラス基板に磁性膜を付ける工程)の売却でサブストレート事業に集中し、顧客との競合がなくなるため意見交換を深めて製品競争力を強める。当期はフィリピンに第2工場を立ち上げ、ベトナムで第2工場の建設を開始した
2011年7月1日、HOYAはPENTAXイメージング・システム事業をリコーへ譲る契約を結び、10月1日に実行した。この譲渡でHOYAは3,617百万円の事業譲渡益を計上した。デジタルカメラは2009年3月期に需要減と価格競争で減収となり、ペンタックス部門の営業損失の主因となっていた。その後は構造改革を進め、2011年3月期に通年で黒字へ転じた。鈴木洋CEOは2012年の年次報告で、『ペンタックスのカメラ事業については念願の黒字化を達成することができ、その上で売却いたしました』と記した。同じ報告で、情報・通信で得た収益を次の成長の収益源とするライフケアへ投じる方針を示した。ライフケアではM&Aも選択肢に入れ、内科・眼科・整形外科の医師との関係を土台に新事業を探るとした。黒字化を売却の前提に置いたのは、事業の値を保って買い手に渡すためだったのかもしれない。
- HOYA 有価証券報告書 2012年3月期「経営上の重要な契約等」
- [47]PENTAXイメージング・システム事業をリコーに譲渡することで合意し、2011年7月1日付で契約を締結、同年10月1日付で実行した。譲渡による事業譲渡益3,617百万円を計上した
- [48]PENTAXイメージング・システム事業をリコーに譲渡することで合意し、2011年7月1日付で契約を締結、同年10月1日付で実行した。譲渡による事業譲渡益3,617百万円を計上した
- HOYA アニュアルレポート 2009(トップメッセージ)
- [49]2009年3月期のデジタルカメラは大幅な需要減と価格競争の激化で減収となり、ペンタックスはデジタルカメラ事業の不振とのれん償却で営業損失となった
- HOYA アニュアルレポート 2011(トップメッセージ)
- [50]ペンタックスブランドのデジタルカメラは構造改革も寄与し、2011年3月期に通年で黒字化した
- HOYA アニュアルレポート 2012(CEOメッセージ)
- [51]ペンタックスのカメラ事業は黒字化を達成したうえで売却した。情報・通信分野で得た収益を次の成長エンジンであるライフケア分野に積極的に投資し、M&Aも選択肢に入れ、内科・眼科・整形外科を対象に新事業に取り組むことも考える
- [52]ペンタックスのカメラ事業は黒字化を達成したうえで売却した。情報・通信分野で得た収益を次の成長エンジンであるライフケア分野に積極的に投資し、M&Aも選択肢に入れ、内科・眼科・整形外科を対象に新事業に取り組むことも考える
- [53]ペンタックスのカメラ事業は黒字化を達成したうえで売却した。情報・通信分野で得た収益を次の成長エンジンであるライフケア分野に積極的に投資し、M&Aも選択肢に入れ、内科・眼科・整形外科を対象に新事業に取り組むことも考える
参考文献[40]-[53]
- HOYA 有価証券報告書 2009年3月期「経営上の重要な契約等」
- [40]昭和電工とハードディスクメディア関連事業を2008年9月30日付で統合する基本合意を締結したが、急激な経済情勢の悪化と業界環境の変化で合弁会社の設立が難しいと判断し交渉を中止した
- HOYA アニュアルレポート 2009(トップメッセージ)
- [41]2009年3月期のHDD用ガラスメモリーディスクは為替の影響と価格低下により減収。昭和電工とのハードディスクメディア関連事業の統合は交渉中止とした
- [49]2009年3月期のデジタルカメラは大幅な需要減と価格競争の激化で減収となり、ペンタックスはデジタルカメラ事業の不振とのれん償却で営業損失となった
- HOYA 有価証券報告書 2025年3月期「沿革」
- [42]2010年6月、HDD用ガラスメディア製造事業及び関連資産をWestern Digital Corporationに譲渡した
- HOYA アニュアルレポート 2011「財務報告」
- [43]2010年4月28日に譲渡契約を締結し6月30日に実行、事業譲渡益103億43百万円を計上。譲渡後は世界シェアトップのHDD用ガラスサブストレート事業に経営資源を集中する
- [45]2010年4月28日に譲渡契約を締結し6月30日に実行、事業譲渡益103億43百万円を計上。譲渡後は世界シェアトップのHDD用ガラスサブストレート事業に経営資源を集中する
- HOYA アニュアルレポート 2011「HDD用ガラスメモリーディスク」
- [44]メディア事業(ガラス基板に磁性膜を付ける工程)の売却でサブストレート事業に集中し、顧客との競合がなくなるため意見交換を深めて製品競争力を強める。当期はフィリピンに第2工場を立ち上げ、ベトナムで第2工場の建設を開始した
- [46]メディア事業(ガラス基板に磁性膜を付ける工程)の売却でサブストレート事業に集中し、顧客との競合がなくなるため意見交換を深めて製品競争力を強める。当期はフィリピンに第2工場を立ち上げ、ベトナムで第2工場の建設を開始した
- HOYA 有価証券報告書 2012年3月期「経営上の重要な契約等」
- [47]PENTAXイメージング・システム事業をリコーに譲渡することで合意し、2011年7月1日付で契約を締結、同年10月1日付で実行した。譲渡による事業譲渡益3,617百万円を計上した
- [48]PENTAXイメージング・システム事業をリコーに譲渡することで合意し、2011年7月1日付で契約を締結、同年10月1日付で実行した。譲渡による事業譲渡益3,617百万円を計上した
- HOYA アニュアルレポート 2011(トップメッセージ)
- [50]ペンタックスブランドのデジタルカメラは構造改革も寄与し、2011年3月期に通年で黒字化した
- HOYA アニュアルレポート 2012(CEOメッセージ)
- [51]ペンタックスのカメラ事業は黒字化を達成したうえで売却した。情報・通信分野で得た収益を次の成長エンジンであるライフケア分野に積極的に投資し、M&Aも選択肢に入れ、内科・眼科・整形外科を対象に新事業に取り組むことも考える
- [52]ペンタックスのカメラ事業は黒字化を達成したうえで売却した。情報・通信分野で得た収益を次の成長エンジンであるライフケア分野に積極的に投資し、M&Aも選択肢に入れ、内科・眼科・整形外科を対象に新事業に取り組むことも考える
- [53]ペンタックスのカメラ事業は黒字化を達成したうえで売却した。情報・通信分野で得た収益を次の成長エンジンであるライフケア分野に積極的に投資し、M&Aも選択肢に入れ、内科・眼科・整形外科を対象に新事業に取り組むことも考える
2003年〜2011年の業績
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 主な投資 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 億円 | YoY | 億円 | 億円 | 億円 | 利益率 | |||
| 2003年03月期 | 連結 | 2,462 | n/a | n/a | 509 | 200 | 8.1% | n/a |
| 2004年03月期 | 連結 | 2,714 | +10.2% | n/a | 666 | 395 | 14.6% | n/a |
| 2005年03月期 | 連結 | 3,082 | +13.6% | 849 | 895 | 641 | 20.8% | n/a |
| 2006年03月期 | 連結 | 3,442 | +11.7% | 1,011 | 1,036 | 756 | 22.0% | n/a |
| 2007年03月期 | 連結 | 3,901 | +13.3% | 1,072 | 1,029 | 834 | 21.4% | n/a |
| 2008年03月期 | 連結 | 4,816 | +23.5% | 951 | 1,002 | 817 | 17.0% | n/a |
| 2009年03月期 | 連結 | 4,542 | ▲5.7% | 591 | 711 | 251 | 5.5% | n/a |
| 2010年03月期 | 連結 | 4,135 | ▲9.0% | 643 | 578 | 379 | 9.2% | n/a |
| 2011年03月期 | 連結 | 4,133 | ▲0.0% | 638 | n/a | 597 | 14.4% | n/a |
出所:有価証券報告書
出典・参考
18件
- HOYA アニュアルレポート 2003(トップメッセージ)
- HOYA アニュアルレポート 2004「HDD用ガラスディスク」
- HOYA アニュアルレポート 2004「研究開発・新規事業」
- HOYA アニュアルレポート 2004「株式情報」
- HOYA アニュアルレポート 2005(トップメッセージ)
- HOYA 有価証券報告書 2007年3月期「重要な後発事象」
- HOYA 有価証券報告書 2008年3月期「企業結合等関係」
- HOYA アニュアルレポート 2008(トップメッセージ)
- HOYA 有価証券報告書 2008年3月期「重要な後発事象」
- HOYA アニュアルレポート 2009(トップメッセージ)
- HOYA アニュアルレポート 2009「その他の事業」
- HOYA 有価証券報告書 2009年3月期「経営上の重要な契約等」
- HOYA アニュアルレポート 2011「財務報告」
- HOYA アニュアルレポート 2011「HDD用ガラスメモリーディスク」
- HOYA アニュアルレポート 2011(トップメッセージ)
- HOYA 有価証券報告書 2012年3月期「経営上の重要な契約等」
- HOYA アニュアルレポート 2012(CEOメッセージ)
- HOYA 有価証券報告書 2025年3月期「沿革」