決断
相容れない売り方を、別会社に分けて同時に走らせてきた。1984年6月、通信販売専業のオルビス株式会社を別会社として設立した。訪問販売は主婦の在宅率の低下で頭打ちとなり、働く女性や都市の単身世帯を取りこぼしていたためである。オルビスはサンプルを直送して自宅で試させる非対面の接点を作り、1987年に首都圏、1988年に全国へ広げた。1999年にはオルビス・ザ・ネットで通信販売から電子商取引へ移っている。2006年9月には純粋持株会社ポーラ・オルビスホールディングスを設立し、ポーラ・オルビス・ポーラ化成を独立採算の子会社として傘下に置いた。2010年12月、設立から約4年で東京証券取引所市場第一部へ直接上場する。事業会社ごとに採算を切り分けたことが、ブランドを迎え入れる速さと、育たなかったブランドを整理する速さを同時に生んだ。
2023年1月 横手喜一氏が社長就任
連結売上高と営業利益率2021 2022 2025 売上高(億円) 1,786 1,663 1,703 営業利益率(%) 9.5 7.6 9.2 2012年 豪ジュリークの買収
豪ジュリークの買収国内化粧品の成熟と手薄な海外を背景に、持株会社化・上場で得た機動力を初の本格海外M&Aへ振り向け、豪州のプレミアム自然派ジュリークを244億円で取得して海外事業基盤の中核に据えようとした判断。業績は計画から乖離し、2016年・2018年の減損でのれんは消えた。同じ経営論点に直面した企業 | M&A・買収のれんと無形固定資産2011 2012 2017 のれん(百万円) 3,583 18,256 883 のれん以外の無形固定資産(百万円) 8,554 21,421 15,420 1984年6月 オルビスの設立
オルビスの設立対面の訪問販売が在宅率の低下で頭打ちとなるなか、非対面の通信販売を別ブランドで興し、取りこぼしていた顧客層を迎え入れる第二チャネルを創出した判断同じ経営論点に直面した企業 | 新規事業・多角化業績の推移1983 1984 売上高(億円) 2,000 1,730