GMOグループ傘下入り(2004年・GMOペイメントゲートウェイの決断) 更新:2026/07/23 論点 資本を委ねて同業買収を進めるか GMOペイメントゲートウェイ:業績の推移 売上高(億円)営業利益率(%) 資本の傘を得たうえで進めた同業の決済代行2社の連続取得 何をなぜ決めたか:資本の傘を得たうえで進めた同業の決済代行2社の連続取得 概要 2004年7月、グローバルメディアオンライン(現GMOインターネットグループ)が株式交換で持株会社CCSホールディングを完全子会社化し、決済代行のカードコマースサービスをグループへ迎えた。同社は同年9月と11月に同業2社の決済事業を相次いで譲り受け、2005年2月にGMOペイメントゲートウェイへ商号を変更した経営判断。 背景 1995年設立の同社は2000年3月以降、インテグラン・エムティーアイ・CCSホールディングと親会社が入れ替わり続けた。稼動店舗数は2004年9月末で6,837店。決済代行は加盟店数がそのまま収益に積み上がる業態で、規模の先行が競争条件となっていた。 内容 2004年7月に株式交換契約を締結してGMOグループ入りし、9月にアスナルから、11月30日にグループ内のペイメント・ワンから、それぞれクレジットカード決済事業を譲受。ペイメント・ワンの譲受価額は275百万円で、従業員7名と特許・商標も引き継いだ。 含意 譲受で生じた営業権270,194千円は譲受日付で一括償却し、2005年9月期の当期純利益は30,173千円にとどまった。一方で稼動店舗数は1年で6,837店から16,530店へ増え、商号変更2か月後の2005年4月に東証マザーズへ上場した。 いつ何が起きたか 8件 考察:資本が先に動き、統合すべき相手がそこにいた 考察 考察:資本が先に動き、統合すべき相手がそこにいた 一連の動きで実際に動いた金額は大きくない。ペイメント・ワンの営業譲受価額は275百万円で、当時の年間連結売上高13億円に照らしても手が届く水準であった。効いたのはむしろ順番である。親会社が入れ替わる過程でCCSホールディングという受け皿ができ、その受け皿ごとGMOグループへ渡り、渡った先には同種の決済子会社が既にあった。買収の相手を探し歩いた結果というより、資本の移動が先にあって、統合すべき相手がそこに用意されていた。 決済代行は、加盟店をひとつずつ増やしていく地道な商売である。その地道さの上に、1年で稼動店舗を2.4倍にする外からの積み増しが乗った。2005年9月期に一括償却した営業権270,194千円は、その期の純利益を30,173千円まで押し下げている。20年後の2025年9月期、同じ会社の連結売上高は824.9億円になった。 Yutaka Sugiura, 2026年7月 参考文献 参考文献 参考GMOペイメントゲートウェイ 有価証券報告書 第12期(2005年9月期)GMOペイメントゲートウェイ 有価証券報告書 第22期(2015年9月期)【沿革】GMOペイメントゲートウェイ 有価証券報告書 第32期(2025年9月期)【沿革】GMOインターネットグループ 会社沿革(2004年〜2000年) 次に読む決断 GMOペイメントゲートウェイの意思決定2015年GMOペイメントゲートウェイGMOペイメントゲートウェイ三井住友FGとの資本提携約80億円の第三者割当増資による大手金融グループの資本受け入れ2015年2020年GMOペイメントゲートウェイGMOペイメントゲートウェイMACROKIOSKからの撤退マレーシアで抱えた子会社の全株式譲渡と海外事業の整理2020年同じ問い:連続買収による成長2006年シップヘルスケアHDシップヘルスケアHDセントラルユニを買収東証二部上場と、買収を通じた院内設備事業の新たな取り込み2006年2005年エディオンエディオンミドリ電化の完全子会社化近畿地盤の同業を株式交換で取り込み連結売上7,146億円へ2005年2020年ジャパンエレベーターサービスHDジャパンエレベーターサービスHDセイコーエレベーター子会社化地域保守会社の連続買収と吸収合併による全国保守網の構築2020年2015年ケイアイスター不動産ケイアイスター不動産地場住宅会社を連続買収東証2部への上場と1年での1部指定、調達資金を同業の取り込みに振り向けた全国展開2015年2013年アンドエスティHDアンドエスティHDアダストリアへの持株会社移行複数ブランドを一社に集約するマルチブランドSPAへの再編2013年 × 出所