サントリービバレッジ&フード の歴史

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創業 1899年
創業者 鳥井信治郎
創業地 大阪市西区
創業
1899年2月、鳥井信治郎氏が大阪で鳥井商店を創業した。1921年12月に法人化した寿屋は、1932年6月に清涼飲料の販売を始める。洋酒に付随して始まった飲料が専任の会社を持つのは40年後で、1963年に寿屋がサントリーへ商号を改めたのち、1972年2月にサントリーフーズが設立された。清涼飲料での位置を決めたのは1981年発売の『烏龍茶』で、無糖茶という新しいカテゴリーを自ら開いた。ただし飲料・食品が自らの名を持つ会社になるのは2009年4月の分社まで待つことになり、それまでは洋酒会社の一事業にすぎなかった。
決断
買収するのは親会社、上場させるのは子会社という、資本と事業を分離した設計を貫いてきた。1990年のシンガポールのセレボス、2009年のニュージーランドのフルコア、同年の仏オランジーナ・シュウェップス(約30億ユーロ)は、いずれも親会社が取得し、2011年1月の吸収分割でまとめて傘下へ移した。海外飲料を抱えたその会社が2013年7月に東証一部へ株式を上場し、公募増資で約2,768億円を得て、翌年に英Lucozade・Ribenaを取得する。洋酒の付け合わせだった飲料は、こうしてオランジーナもLucozadeも抱える会社になった。
現況
売上の過半を海外が占め、利益が最も厚い地域は日本ではなく欧州である。2025年12月期の売上収益1兆7,154億円のうち日本は7,351億円で4割強にとどまり、アジアパシフィック3,940億円、欧州3,902億円、米州1,959億円が残りを埋める。セグメント利益でも欧州の615億円が日本の469億円を上回る。国内では2015年に買収したジャパンビバレッジを核に自動販売機の事業を1社へ統合し、2026年4月には商号をサントリービバレッジ&フードへ改めた。茶とコーヒーと炭酸で国内を固め、タイなどアジアでは健康食品まで品目を広げている。
競合
戦う相手は国内と海外で入れ替わる。1981年の『烏龍茶』で自ら開いた無糖茶でも首位は自販機の台数で飛び抜けるコカ・コーラであり、同年に缶入りウーロン茶を出した伊藤園には2003年にシェア2位の座も明け渡し、翌年の『伊右衛門』で押し返した。そのコカ・コーラに対しては、日本でのペプシブランドのマスターフランチャイズ権を握り、ベトナムやタイでもペプシコと合弁を組む側から当たる。親会社の側では2010年にキリンとの経営統合交渉が破談し、非上場の創業家支配が壁として残った。国内では自販機の棚を、海外では現地ブランドを押さえる形に棲み分けを進めてきた。
サントリービバレッジ&フード:長期業績の推移(売上高・利益率)売上高(億円純利益率(%)
2011年12月期2025年12月期

創業ストーリー 洋酒に付随した清涼飲料が、専任の会社と海外拠点を持つまで (1932年〜)

清涼飲料が専任の会社を持つまでの40年

サントリービバレッジ&フードは、1899年2月に創業した鳥井商店を母体とし、1921年12月に発足した寿屋の飲料・食品事業を引き継いだ[1]会社である。1932年6月、その寿屋が清涼飲料の販売を開始[2]したが、清涼飲料が洋酒とは別の会社を持ったのは、そこから40年後だった。1963年3月に寿屋が商号をサントリー株式会社へ変更[3]したのち、1972年2月、サントリーはサントリーフーズ株式会社を設立[4]し、清涼飲料の販売を担う組織を洋酒から切り離した。サントリーフーズは、2009年4月に飲料・食品事業が分社した際、新会社サントリー食品の子会社となった[5]

  • サントリー食品インターナショナル 有価証券報告書 第17期(2025年12月期)【沿革】
    • [1]1899年2月 鳥井商店創業/1921年12月 寿屋設立/その飲料・食品事業の承継先が当社
    • [2]1932年6月 寿屋が清涼飲料の販売を開始
    • [3]1963年3月 寿屋が商号をサントリー㈱に変更
    • [4]1972年2月 サントリー㈱がサントリーフーズ㈱を設立
    • [5]2009年4月 吸収分割の結果サントリーフーズ㈱等が当社の子会社となる

清涼飲料のなかで同社の位置を決めたのは、1981年に発売した『烏龍茶』[6]だった。烏龍茶が切り開いた無糖茶は、のちに清涼飲料市場全体の3割近くを占めるカテゴリー[7]へ育った。ただし、その市場でシェアの首位に立っていたのは、自動販売機の設置台数で飛び抜ける日本コカ・コーラ[8]だった。1992年に缶コーヒー『BOSS』を発売し、1998年の『なっちゃん』、2000年の『DAKARA』[9]と続いて、主力の商品群は無糖茶の外へも広がった。

  • 日経ビジネス 2004年12月13日号
    • [6]1981年 サントリーが「烏龍茶」を発売し無糖茶のカテゴリーを開く
    • [7]2004年時点で無糖茶は清涼飲料市場全体の3割近く
    • [8]無糖茶市場の首位は自動販売機の設置台数で飛び抜ける日本コカ・コーラ
    • [9]1998年「なっちゃん」・2000年「DAKARA」を発売
  • サントリー食品インターナショナル 有価証券報告書 第17期(2025年12月期)【沿革】
    • [1]1899年2月 鳥井商店創業/1921年12月 寿屋設立/その飲料・食品事業の承継先が当社
    • [2]1932年6月 寿屋が清涼飲料の販売を開始
    • [3]1963年3月 寿屋が商号をサントリー㈱に変更
    • [4]1972年2月 サントリー㈱がサントリーフーズ㈱を設立
    • [5]2009年4月 吸収分割の結果サントリーフーズ㈱等が当社の子会社となる
  • 日経ビジネス 2004年12月13日号
    • [6]1981年 サントリーが「烏龍茶」を発売し無糖茶のカテゴリーを開く
    • [7]2004年時点で無糖茶は清涼飲料市場全体の3割近く
    • [8]無糖茶市場の首位は自動販売機の設置台数で飛び抜ける日本コカ・コーラ
    • [9]1998年「なっちゃん」・2000年「DAKARA」を発売

ボトラーを買い、ペプシと健康食品を抱える

海外の製造拠点は、国内で無糖茶が伸びるのとほぼ同じ時期に手当てされ、1980年10月、サントリーは米国のペプコム社を買収して同国でボトリング事業を始めた[10]。1997年12月、サントリーは米国のペプシコ社から日本でのペプシブランド商品のマスターフランチャイズ権を取得[11]し、1999年7月にはペプシコ社との合弁でPepsi Bottling Ventures LLCを設立[12]した。

  • サントリー食品インターナショナル 有価証券報告書 第17期(2025年12月期)【沿革】
    • [10]1980年10月 サントリー㈱がペプコム社を買収し米国でボトリング事業を開始
    • [11]1997年12月 サントリー㈱が米ペプシコ社より日本でのペプシブランド商品のマスターフランチャイズ権を取得
    • [12]1999年7月 サントリー㈱の出資によりPepsi Bottling Ventures LLCを設立(ペプシコ社との合弁)

1990年4月、サントリーはシンガポールのCerebos Pacific Limitedの株式を取得し、セレボス・グループを子会社化[13]した。買収したのは清涼飲料の会社ではなく、健康食品『BRAND'S Essence of Chicken』を主力とする会社[14]だった。同グループは現在もSuntory Beverage & Food International (Thailand) Co., Ltd.及びその子会社として、タイを含む東南アジアや台湾で健康食品の製造・販売を担う[15]。飲料を売る会社が食品の事業を併せ持つ形は、この買収から始まり、2011年1月の吸収分割でセレボス・グループはサントリー食品の子会社となった[16]

  • サントリー食品インターナショナル 有価証券報告書 第17期(2025年12月期)【沿革】
    • [13]1990年4月 サントリー㈱がCerebos Pacific Limitedの株式を取得しセレボス・グループを子会社化
    • [16]2011年1月 吸収分割により当社がセレボス・グループを子会社化
  • サントリー食品インターナショナル 有価証券報告書 第17期(2025年12月期)(事業の内容)
    • [14]セレボス・グループの主力は健康食品「BRAND'S Essence of Chicken」シリーズ
    • [15]Suntory Beverage & Food International (Thailand) Co., Ltd.及びその子会社がタイを含む東南アジア・台湾で健康食品を製造・販売
  • サントリー食品インターナショナル 有価証券報告書 第17期(2025年12月期)【沿革】
    • [10]1980年10月 サントリー㈱がペプコム社を買収し米国でボトリング事業を開始
    • [11]1997年12月 サントリー㈱が米ペプシコ社より日本でのペプシブランド商品のマスターフランチャイズ権を取得
    • [12]1999年7月 サントリー㈱の出資によりPepsi Bottling Ventures LLCを設立(ペプシコ社との合弁)
    • [13]1990年4月 サントリー㈱がCerebos Pacific Limitedの株式を取得しセレボス・グループを子会社化
    • [16]2011年1月 吸収分割により当社がセレボス・グループを子会社化
  • サントリー食品インターナショナル 有価証券報告書 第17期(2025年12月期)(事業の内容)
    • [14]セレボス・グループの主力は健康食品「BRAND'S Essence of Chicken」シリーズ
    • [15]Suntory Beverage & Food International (Thailand) Co., Ltd.及びその子会社がタイを含む東南アジア・台湾で健康食品を製造・販売

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サントリービバレッジ&フードの沿革1899〜2026年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
鳥井商店創業
寿屋設立
1932〜2000年洋酒に付随した清涼飲料が、専任の会社と海外拠点を持つまで寿屋が清涼飲料の販売を開始
サントリーが Cerebos Pacific Limited を子会社化
サントリーがペプシコから日本でのマスターフランチャイズ権を取得★★
サントリーの出資により Pepsi Bottling Ventures LLC を設立
2001〜2010年熟茶の失敗から伊右衛門へ、そして飲料・食品事業の切り出しサントリーがサントリー食品を設立
サントリーが Frucor Holdings NZ Limited を子会社化
サントリーの飲料・食品事業を吸収分割で承継★★
サントリーフーズとサントリープロダクツを子会社化
サントリーHDが Orangina Schweppes Holding S.à r.l. を子会社化★★
2011〜2015年買った会社を傘下に集め、親会社を非上場のまま子会社を上場させる鳥井信宏サントリービバレッジ&フードがオランジーナ・シュウェップスグループを承継
鳥井信宏サントリービバレッジ&フードがセレボス・フルコアグループを承継
鳥井信宏親会社を非上場に保ったままの飲料子会社・東証一部上場

2013年7月3日、サントリーホールディングスの飲料・食品事業を担うサントリー食品インターナショナルが、東京証券取引所市場第一部に株式を上場した経営判断。公開価格は3,100円、上場時の時価総額は約9,700億円で、新規上場としてはその年最大の規模となった。持株会社サントリーホールディングスは非上場のまま、傘下の事業会社を上場させる形をとった。

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★★★
鳥井信宏GlaxoSmithKline から「Lucozade」「Ribena」事業を譲受★★
鳥井信宏ジャパンビバレッジHDとジェイティエースターを子会社化★★
2016〜2026年自動販売機の事業を一つにまとめ、飲料の名に食品を足すまで齋藤和弘サントリービバレッジソリューションとサントリービバレッジサービスを統合
齋藤和弘ジャパンビバレッジが統合会社として自動販売機事業を開始
小野真紀子サントリーフーズの自動販売機営業事業をサントリービバレッジソリューションへ承継
木村穣介商号をサントリービバレッジ&フードに変更予定
出典・参考
  • サントリー食品インターナショナル 有価証券報告書 第17期(2025年12月期)【沿革】
  • サントリー食品インターナショナル 有価証券報告書 第17期(2025年12月期)(事業の内容)
  • 日経ビジネス 2004年12月13日号

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