第5章 年〜年

ANAホールディングス:JAL破綻後の国際線拡大とPeach Aviationの子会社化

2010年〜日本航空の破綻後の国際線拡大と、関西空港を拠点にしたピーチ

全日本空輸は2010年3月期に57,387百万円の連結当期純損失を計上した。社長の伊東信一郎氏は同年3月の2010-11経営戦略で、羽田・成田の拡張を国際線拡大の機会に位置づけた。羽田・成田発着の国際旅客便数は、2011年度に2007年度の1.5倍の規模とする計画であった。一方で、公的資金を受けて再建に入った日本航空の路線見直しは、未決定を理由に計画へ織り込まなかった。提携ではユナイテッド航空・コンチネンタル航空と3社で独占禁止法の適用除外を申請し、2011年度夏ダイヤからの共同事業を目指した。費用削減は2012年度以降も続け、その狙いを『国際線のボラティリティに耐えられるようにすることがコンセプトです』と答えた。競合の縮小を計画の前提とせず、首都圏空港の増枠と提携で国際線を拡大する計画を立てたとみられる。

  • 全日本空輸 有価証券報告書(2010年3月期)
    • [1]2010年3月期の連結当期純損失は57,387百万円(連結・JGAAP)
  • 全日本空輸 2010-11経営戦略説明会資料(2010年3月)
    • [2]羽田・成田拡張を国際線拡大の機会とし、羽田・成田発着の国際旅客便数をFY11に1.5倍(FY07比)とする計画
    • [3]羽田・成田拡張を国際線拡大の機会とし、羽田・成田発着の国際旅客便数をFY11に1.5倍(FY07比)とする計画
  • 全日本空輸 2010-11経営戦略説明会 主な質疑応答(要旨)(2010年3月)
    • [4]日本航空の路線見直しは未決定のため計画に織り込まず、UA・COと3社でATIを申請し2011年度サマーダイヤから実施を目指す。コスト削減は12年度以降も継続
    • [5]日本航空の路線見直しは未決定のため計画に織り込まず、UA・COと3社でATIを申請し2011年度サマーダイヤから実施を目指す。コスト削減は12年度以降も継続
    • [6]日本航空の路線見直しは未決定のため計画に織り込まず、UA・COと3社でATIを申請し2011年度サマーダイヤから実施を目指す。コスト削減は12年度以降も継続

全日本空輸は2010年9月に格安航空への参入を発表し、2011年2月に関西空港を拠点とする新会社(後のピーチ・アビエーション)を設立した。同年8月にはマレーシアのエアアジアとの合弁で、成田を拠点とするエアアジア・ジャパンも設けた。新会社は全日空ブランドと切り離し、運賃を既存大手の半額程度に抑える設計とした。2011年3月の2か年計画では、資本参加するLCCの影響をまだ収支に織り込まなかった。2012年3月には欧州でLCCのシェアが30%に達している例を挙げ、首都圏で新規需要を掘り起こせると見込んだ。割引運賃の客の一部がLCCへ移ることも認め、グループ全体での増収を目標に置いた。拠点は『ネットワークキャリアとしての ANA は羽田と伊丹を中心に、LCC は成田と関空を中心に』と分けた。

  • 全日本空輸 有価証券報告書(2011年3月期)
    • [7]2010年9月にLCC参入を発表、2011年2月に関西空港拠点の新会社(ピーチ)、同年8月にエアアジアとの合弁で成田拠点のエアアジア・ジャパンを設立。ANAブランドと切り離し運賃は大手の半額程度
    • [8]2010年9月にLCC参入を発表、2011年2月に関西空港拠点の新会社(ピーチ)、同年8月にエアアジアとの合弁で成田拠点のエアアジア・ジャパンを設立。ANAブランドと切り離し運賃は大手の半額程度
    • [9]2010年9月にLCC参入を発表、2011年2月に関西空港拠点の新会社(ピーチ)、同年8月にエアアジアとの合弁で成田拠点のエアアジア・ジャパンを設立。ANAブランドと切り離し運賃は大手の半額程度
  • 全日本空輸 2011-12年度経営戦略説明会 主な質疑応答(要旨)(2011年3月)
    • [10]競合するLCCや資本参加するLCCの影響は2か年計画にまだ織り込まない
  • 全日本空輸 2012-13年度経営戦略説明会 主な質疑応答(要旨)(2012年3月)
    • [11]欧州ではLCCシェア30%、首都圏で新規需要の掘り起こしは可能。プレジャー需要の一部はLCCへ移るがグループ全体で増収を図る。ANAは羽田・伊丹、LCCは成田・関空が中心
    • [12]欧州ではLCCシェア30%、首都圏で新規需要の掘り起こしは可能。プレジャー需要の一部はLCCへ移るがグループ全体で増収を図る。ANAは羽田・伊丹、LCCは成田・関空が中心
    • [13]欧州ではLCCシェア30%、首都圏で新規需要の掘り起こしは可能。プレジャー需要の一部はLCCへ移るがグループ全体で増収を図る。ANAは羽田・伊丹、LCCは成田・関空が中心

全日本空輸は2011年8月にボーイング787型機を導入した。2011年3月の計画では2011年度に14機を受領し、乗員養成のため国内線で使い始めてから短距離・長距離の国際線へ広げるとした。787は戦略機材と位置づけ、導入を遅らせず原則として自社で保有する方針を示した。2010年3月の時点で、787と777-300ERを今後の主力機とし、可能な限り自社で保有する考えを示していた。2012年3月時点では5機が就航し、うち1機は羽田=フランクフルト線に入っていた。787は中型機でも長距離を飛べるため、大型機では需要の足りない路線にも就航できた。2012年度に計画したシアトル線とサンノゼ線がその例であった。

  • ANAホールディングス 有価証券報告書【沿革】
    • [14]2011年8月、ボーイング787型機を導入
  • 全日本空輸 2011-12年度経営戦略説明会 主な質疑応答(要旨)(2011年3月)
    • [15]2011年度にB787を14機受領、当初は乗員養成目的で国内線中心、その後短距離・長距離国際線へ。戦略機材は導入を遅らせず原則自社保有
    • [16]2011年度にB787を14機受領、当初は乗員養成目的で国内線中心、その後短距離・長距離国際線へ。戦略機材は導入を遅らせず原則自社保有
  • 全日本空輸 2010-11経営戦略説明会 主な質疑応答(要旨)(2010年3月)
    • [17]B787とB777-300ERが今後の主力機で可能な限り自社保有、B767 9機はB787遅れによる中継ぎ機材
  • 全日本空輸 2012-13年度経営戦略説明会 主な質疑応答(要旨)(2012年3月)
    • [18]B787は5機導入済み(国内線4機・羽田=フランクフルト線1機)。中型機で長距離に投入でき、2012年度にシアトル・サンノゼ就航を計画。燃費は事前説明とほぼ同水準
    • [19]B787は5機導入済み(国内線4機・羽田=フランクフルト線1機)。中型機で長距離に投入でき、2012年度にシアトル・サンノゼ就航を計画。燃費は事前説明とほぼ同水準
    • [20]B787は5機導入済み(国内線4機・羽田=フランクフルト線1機)。中型機で長距離に投入でき、2012年度にシアトル・サンノゼ就航を計画。燃費は事前説明とほぼ同水準
参考文献[1]-[20]
  • 全日本空輸 有価証券報告書(2010年3月期)
    • [1]2010年3月期の連結当期純損失は57,387百万円(連結・JGAAP)
    • [2]羽田・成田拡張を国際線拡大の機会とし、羽田・成田発着の国際旅客便数をFY11に1.5倍(FY07比)とする計画
    • [3]羽田・成田拡張を国際線拡大の機会とし、羽田・成田発着の国際旅客便数をFY11に1.5倍(FY07比)とする計画
    • [4]日本航空の路線見直しは未決定のため計画に織り込まず、UA・COと3社でATIを申請し2011年度サマーダイヤから実施を目指す。コスト削減は12年度以降も継続
    • [5]日本航空の路線見直しは未決定のため計画に織り込まず、UA・COと3社でATIを申請し2011年度サマーダイヤから実施を目指す。コスト削減は12年度以降も継続
    • [6]日本航空の路線見直しは未決定のため計画に織り込まず、UA・COと3社でATIを申請し2011年度サマーダイヤから実施を目指す。コスト削減は12年度以降も継続
    • [17]B787とB777-300ERが今後の主力機で可能な限り自社保有、B767 9機はB787遅れによる中継ぎ機材
  • 全日本空輸 有価証券報告書(2011年3月期)
    • [7]2010年9月にLCC参入を発表、2011年2月に関西空港拠点の新会社(ピーチ)、同年8月にエアアジアとの合弁で成田拠点のエアアジア・ジャパンを設立。ANAブランドと切り離し運賃は大手の半額程度
    • [8]2010年9月にLCC参入を発表、2011年2月に関西空港拠点の新会社(ピーチ)、同年8月にエアアジアとの合弁で成田拠点のエアアジア・ジャパンを設立。ANAブランドと切り離し運賃は大手の半額程度
    • [9]2010年9月にLCC参入を発表、2011年2月に関西空港拠点の新会社(ピーチ)、同年8月にエアアジアとの合弁で成田拠点のエアアジア・ジャパンを設立。ANAブランドと切り離し運賃は大手の半額程度
    • [10]競合するLCCや資本参加するLCCの影響は2か年計画にまだ織り込まない
    • [15]2011年度にB787を14機受領、当初は乗員養成目的で国内線中心、その後短距離・長距離国際線へ。戦略機材は導入を遅らせず原則自社保有
    • [16]2011年度にB787を14機受領、当初は乗員養成目的で国内線中心、その後短距離・長距離国際線へ。戦略機材は導入を遅らせず原則自社保有
    • [11]欧州ではLCCシェア30%、首都圏で新規需要の掘り起こしは可能。プレジャー需要の一部はLCCへ移るがグループ全体で増収を図る。ANAは羽田・伊丹、LCCは成田・関空が中心
    • [12]欧州ではLCCシェア30%、首都圏で新規需要の掘り起こしは可能。プレジャー需要の一部はLCCへ移るがグループ全体で増収を図る。ANAは羽田・伊丹、LCCは成田・関空が中心
    • [13]欧州ではLCCシェア30%、首都圏で新規需要の掘り起こしは可能。プレジャー需要の一部はLCCへ移るがグループ全体で増収を図る。ANAは羽田・伊丹、LCCは成田・関空が中心
    • [18]B787は5機導入済み(国内線4機・羽田=フランクフルト線1機)。中型機で長距離に投入でき、2012年度にシアトル・サンノゼ就航を計画。燃費は事前説明とほぼ同水準
    • [19]B787は5機導入済み(国内線4機・羽田=フランクフルト線1機)。中型機で長距離に投入でき、2012年度にシアトル・サンノゼ就航を計画。燃費は事前説明とほぼ同水準
    • [20]B787は5機導入済み(国内線4機・羽田=フランクフルト線1機)。中型機で長距離に投入でき、2012年度にシアトル・サンノゼ就航を計画。燃費は事前説明とほぼ同水準
  • ANAホールディングス 有価証券報告書【沿革】
    • [14]2011年8月、ボーイング787型機を導入

2012年〜ANAホールディングスへの持株会社化と、片野坂真哉氏のスカイマーク支援

全日本空輸は2012年2月の中期経営計画で持株会社制への移行を発表し、2013年4月に商号をANAホールディングスへ変更した。持株会社の下には事業会社の全日本空輸、連結子会社のエアアジア・ジャパン、持分法適用のピーチ・アビエーションを並べた。伊東信一郎氏は持株会社の社長へ移り、全日本空輸の社長には副社長の篠辺修氏が就任した。移行にあわせてシェアードサービスセンターの設置を検討し、間接コストの削減効果は2014年度頃から出ると見込んだ。2013年5月には、エアアジア・ジャパンの2012年度実績が収入・利益とも計画を下回ったと説明した。原因を『日本マーケットへの適合という点で不十分な点があった』とし、2013年度に収支均衡とする目標を置いた。

  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2013年3月期)
    • [21]2012年2月の中計で持株会社移行を発表、2013年4月1日にANAホールディングスへ移行。傘下に全日本空輸・エアアジア・ジャパン(連結)・ピーチ(持分法)。伊東信一郎氏が持株会社社長、全日本空輸社長に篠辺修副社長
    • [22]2012年2月の中計で持株会社移行を発表、2013年4月1日にANAホールディングスへ移行。傘下に全日本空輸・エアアジア・ジャパン(連結)・ピーチ(持分法)。伊東信一郎氏が持株会社社長、全日本空輸社長に篠辺修副社長
    • [23]2012年2月の中計で持株会社移行を発表、2013年4月1日にANAホールディングスへ移行。傘下に全日本空輸・エアアジア・ジャパン(連結)・ピーチ(持分法)。伊東信一郎氏が持株会社社長、全日本空輸社長に篠辺修副社長
  • 全日本空輸 2012-13年度経営戦略説明会 主な質疑応答(要旨)(2012年3月)
    • [24]持株会社制への移行に際しシェアードサービスセンター設置を検討、間接コスト削減効果は2014年度頃から顕在化
  • ANAホールディングス 2013-15年度中期経営戦略・2013年3月期決算説明会 主な質疑応答(要旨)(2013年5月)
    • [25]エアアジア・ジャパンの2012年度実績は収入・利益とも計画未達。日本市場への適合が不十分。マルチブランド戦略のもと2013年度に収支均衡を目指す
    • [26]エアアジア・ジャパンの2012年度実績は収入・利益とも計画未達。日本市場への適合が不十分。マルチブランド戦略のもと2013年度に収支均衡を目指す

ANAホールディングスは2014年2月の中期経営戦略で、国際線の生産量を大きく広げる計画を示した。拡大の最大の要因は羽田の国際線枠の増加であった。2010年度以降に座席キロを約60%増やしてきたが、それまでの路線は成田発と羽田の深夜・早朝便が中心だった。今後は『極めて競争力の高い羽田の昼間時間帯を利用して国際線ネットワークを拡大できる』とした。羽田発のドイツ線やジャカルタ・マニラ・ハノイ線は本邦航空会社でANAだけが運航し、昼間の便には国内線からほぼすべて乗り継げるダイヤを組んだ。2015年4〜6月の国際線の国内販売旅客数は前年比約4%増え、羽田発着を中心に広げた路線網の浸透を要因に挙げた。2016年10月には羽田=ニューヨーク線・シカゴ線も開設した。

  • ANAホールディングス 2014-16年度中期経営戦略説明会 主な質疑応答(要旨)(2014年2月)
    • [27]国際線生産量拡大は羽田の国際線拡大が最大要因。2010年度から座キロ約60%拡大、従来は成田新路線と羽田深夜早朝が中心で今後は羽田昼間を利用。羽田発ドイツ線・ジャカルタ・マニラ・ハノイは本邦でANAのみ
    • [28]国際線生産量拡大は羽田の国際線拡大が最大要因。2010年度から座キロ約60%拡大、従来は成田新路線と羽田深夜早朝が中心で今後は羽田昼間を利用。羽田発ドイツ線・ジャカルタ・マニラ・ハノイは本邦でANAのみ
    • [29]国際線生産量拡大は羽田の国際線拡大が最大要因。2010年度から座キロ約60%拡大、従来は成田新路線と羽田深夜早朝が中心で今後は羽田昼間を利用。羽田発ドイツ線・ジャカルタ・マニラ・ハノイは本邦でANAのみ
    • [30]国際線生産量拡大は羽田の国際線拡大が最大要因。2010年度から座キロ約60%拡大、従来は成田新路線と羽田深夜早朝が中心で今後は羽田昼間を利用。羽田発ドイツ線・ジャカルタ・マニラ・ハノイは本邦でANAのみ
    • [31]国際線生産量拡大は羽田の国際線拡大が最大要因。2010年度から座キロ約60%拡大、従来は成田新路線と羽田深夜早朝が中心で今後は羽田昼間を利用。羽田発ドイツ線・ジャカルタ・マニラ・ハノイは本邦でANAのみ
  • ANAホールディングス 2016年3月期第1四半期決算説明会 主な質疑応答(要旨)(2015年8月)
    • [32]第1四半期の国際線国内販売旅客数は前年比約+4%、羽田発着を中心に昨春拡大したネットワークの浸透が要因
  • ANAホールディングス 2017年3月期第3四半期決算説明会 主な質疑応答(要旨)(2017年2月)
    • [33]2016年10月30日に羽田=ニューヨーク線・シカゴ線が就航

ANAホールディングスは2015年9月、民事再生手続中のスカイマークの株式を取得した。スカイマークは同年1月に東京地方裁判所へ民事再生手続の開始を申し立て、3月に東証一部の上場を廃止していた。9月には再生計画の認可決定が確定し、資本金の全額減資と180億円の再生増資が行われた。ANAホールディングスは取得の目的を、航空関連事業の受委託の提携関係で増収等の相乗効果を見込めるためとした。再建の主軸は投資ファンドのインテグラル系が担い、ANAの出資は連結にも持分法にも含めない規模にとどまった。社長の片野坂真哉氏は2016年2月、首都圏空港の発着枠の再拡張を事業機会と捉える一方、競合の増便で競争が厳しくなると見ていた。羽田に発着枠を持つ独立系との提携関係を残し、再建の負担は投資ファンドに委ねたのだろう。

  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2016年3月期)
    • [34]スカイマーク株式の取得時期は2015年9月、保有目的は受委託等の提携関係による増収等の相乗効果
    • [37]スカイマーク株式の取得時期は2015年9月、保有目的は受委託等の提携関係による増収等の相乗効果
  • スカイマーク 有価証券報告書(2023年3月期)【沿革】【大株主の状況】【関係会社の状況】
    • [35]2015年1月民事再生申立て・3月上場廃止、9月再生計画認可確定と全額減資・180億円の再生増資。筆頭株主はインテグラル系ファンド、ANAは関係会社に該当せず
    • [36]2015年1月民事再生申立て・3月上場廃止、9月再生計画認可確定と全額減資・180億円の再生増資。筆頭株主はインテグラル系ファンド、ANAは関係会社に該当せず
    • [38]2015年1月民事再生申立て・3月上場廃止、9月再生計画認可確定と全額減資・180億円の再生増資。筆頭株主はインテグラル系ファンド、ANAは関係会社に該当せず
  • ANAホールディングス 2016-2020年度中期経営戦略・2016年3月期第3四半期決算説明会 主な質疑応答(要旨)(2016年2月)
    • [39]首都圏空港発着枠の再拡張をビジネスチャンスと捉え便数を拡大する一方、競合他社の就航・増便で競争環境は厳しくなると認識
参考文献[21]-[39]
  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2013年3月期)
    • [21]2012年2月の中計で持株会社移行を発表、2013年4月1日にANAホールディングスへ移行。傘下に全日本空輸・エアアジア・ジャパン(連結)・ピーチ(持分法)。伊東信一郎氏が持株会社社長、全日本空輸社長に篠辺修副社長
    • [22]2012年2月の中計で持株会社移行を発表、2013年4月1日にANAホールディングスへ移行。傘下に全日本空輸・エアアジア・ジャパン(連結)・ピーチ(持分法)。伊東信一郎氏が持株会社社長、全日本空輸社長に篠辺修副社長
    • [23]2012年2月の中計で持株会社移行を発表、2013年4月1日にANAホールディングスへ移行。傘下に全日本空輸・エアアジア・ジャパン(連結)・ピーチ(持分法)。伊東信一郎氏が持株会社社長、全日本空輸社長に篠辺修副社長
    • [24]持株会社制への移行に際しシェアードサービスセンター設置を検討、間接コスト削減効果は2014年度頃から顕在化
    • [25]エアアジア・ジャパンの2012年度実績は収入・利益とも計画未達。日本市場への適合が不十分。マルチブランド戦略のもと2013年度に収支均衡を目指す
    • [26]エアアジア・ジャパンの2012年度実績は収入・利益とも計画未達。日本市場への適合が不十分。マルチブランド戦略のもと2013年度に収支均衡を目指す
    • [27]国際線生産量拡大は羽田の国際線拡大が最大要因。2010年度から座キロ約60%拡大、従来は成田新路線と羽田深夜早朝が中心で今後は羽田昼間を利用。羽田発ドイツ線・ジャカルタ・マニラ・ハノイは本邦でANAのみ
    • [28]国際線生産量拡大は羽田の国際線拡大が最大要因。2010年度から座キロ約60%拡大、従来は成田新路線と羽田深夜早朝が中心で今後は羽田昼間を利用。羽田発ドイツ線・ジャカルタ・マニラ・ハノイは本邦でANAのみ
    • [29]国際線生産量拡大は羽田の国際線拡大が最大要因。2010年度から座キロ約60%拡大、従来は成田新路線と羽田深夜早朝が中心で今後は羽田昼間を利用。羽田発ドイツ線・ジャカルタ・マニラ・ハノイは本邦でANAのみ
    • [30]国際線生産量拡大は羽田の国際線拡大が最大要因。2010年度から座キロ約60%拡大、従来は成田新路線と羽田深夜早朝が中心で今後は羽田昼間を利用。羽田発ドイツ線・ジャカルタ・マニラ・ハノイは本邦でANAのみ
    • [31]国際線生産量拡大は羽田の国際線拡大が最大要因。2010年度から座キロ約60%拡大、従来は成田新路線と羽田深夜早朝が中心で今後は羽田昼間を利用。羽田発ドイツ線・ジャカルタ・マニラ・ハノイは本邦でANAのみ
    • [32]第1四半期の国際線国内販売旅客数は前年比約+4%、羽田発着を中心に昨春拡大したネットワークの浸透が要因
    • [33]2016年10月30日に羽田=ニューヨーク線・シカゴ線が就航
  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2016年3月期)
    • [34]スカイマーク株式の取得時期は2015年9月、保有目的は受委託等の提携関係による増収等の相乗効果
    • [37]スカイマーク株式の取得時期は2015年9月、保有目的は受委託等の提携関係による増収等の相乗効果
  • スカイマーク 有価証券報告書(2023年3月期)【沿革】【大株主の状況】【関係会社の状況】
    • [35]2015年1月民事再生申立て・3月上場廃止、9月再生計画認可確定と全額減資・180億円の再生増資。筆頭株主はインテグラル系ファンド、ANAは関係会社に該当せず
    • [36]2015年1月民事再生申立て・3月上場廃止、9月再生計画認可確定と全額減資・180億円の再生増資。筆頭株主はインテグラル系ファンド、ANAは関係会社に該当せず
    • [38]2015年1月民事再生申立て・3月上場廃止、9月再生計画認可確定と全額減資・180億円の再生増資。筆頭株主はインテグラル系ファンド、ANAは関係会社に該当せず
    • [39]首都圏空港発着枠の再拡張をビジネスチャンスと捉え便数を拡大する一方、競合他社の就航・増便で競争環境は厳しくなると認識

2017年〜304億円で子会社にしたピーチとバニラ・エアの統合、ハワイ線のA380

ANAホールディングスは2017年4月13日、ピーチ・アビエーションの株式28.3%を30,458百万円で追加取得した。議決権比率は38.7%から67.0%へ上がり、ピーチは子会社となった。取得原価は既保有分の時価を含めて72,025百万円、のれんは58,334百万円であった。ANAホールディングスは企業結合の理由を、事業ポートフォリオの最適化とデュアルマーケティングの推進とした。2018年2月の中期経営戦略では、バニラ・エアとピーチの2社で国内のローカル路線を拡大し、小型機でアジアの中距離路線にも就航する方針を示した。2社は2019年10月にピーチへ統合された。統合を前に、運航乗務員の確保が課題となり、2020年度のLCCの生産量を2017年度比約1.5倍から約1.3倍へ下げた。

  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2018年3月期)【企業結合等関係】
    • [40]2017年4月13日にピーチ株式28.3%を現金30,458百万円で追加取得し議決権比率38.7%→67.0%。取得原価72,025百万円、のれん58,334百万円。理由は事業ポートフォリオの最適化・デュアルマーケティング推進
    • [41]2017年4月13日にピーチ株式28.3%を現金30,458百万円で追加取得し議決権比率38.7%→67.0%。取得原価72,025百万円、のれん58,334百万円。理由は事業ポートフォリオの最適化・デュアルマーケティング推進
    • [42]2017年4月13日にピーチ株式28.3%を現金30,458百万円で追加取得し議決権比率38.7%→67.0%。取得原価72,025百万円、のれん58,334百万円。理由は事業ポートフォリオの最適化・デュアルマーケティング推進
    • [43]2017年4月13日にピーチ株式28.3%を現金30,458百万円で追加取得し議決権比率38.7%→67.0%。取得原価72,025百万円、のれん58,334百万円。理由は事業ポートフォリオの最適化・デュアルマーケティング推進
  • ANAホールディングス 2018〜2022年度中期経営戦略・2018年3月期第3四半期決算説明会 主な質疑応答(要旨)(2018年2月)
    • [44]国内線はバニラエア・Peachともローカル路線中心に拡大、国際線は成田・関西を拠点に航続距離の長い小型機でアジア中距離にも就航
  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2020年3月期)
    • [45]2019年10月にバニラエアの運航を終了し、ピーチへの事業統合が完了
  • ANAホールディングス 2018年度第3四半期決算並びに経営戦略に関する説明会 質疑応答(要旨)(2019年2月)
    • [46]運航乗務員の確保等の課題から、LCCの2020年度生産量を2017年度比約1.5倍から約1.3倍へ修正。LCC2社統合後に拡大する方針は不変

ANAホールディングスは2016年2月の中期経営戦略で、エアバスA380型機を3機調達し、首都圏発のホノルル線に投入する計画を示した。それまでリゾート路線には注力しきれておらず、ホノルル線は中型機B767で1日3便を運航していた。ホノルル線の需要は10年以上高い水準で安定し、季節による変動もほぼなかった。A380は座席数が現行機の約2.5倍で、1機の運航費は上がるが1座席あたりの費用は下がると試算した。追加調達の予定はなく、部品のリースや重整備の外注で3機を運用するとした。2019年2月には787のエンジン問題で一部機材の稼働を抑えつつ、2019年度の国際旅客の生産量を8%増やす計画を示した。国際線の座席を積み増す計画が、787の稼働制約と並行して進んだと思われる。

  • ANAホールディングス 2016-2020年度中期経営戦略・2016年3月期第3四半期決算説明会 主な質疑応答(要旨)(2016年2月)
    • [47]A380を3機調達し首都圏発ホノルル線に投入、2019年以降順次移行。ホノルル線は現在B767で1日3便、需要は10年以上高位安定。座席数約2.5倍で1座席あたり費用は低下。追加調達予定なし
    • [48]A380を3機調達し首都圏発ホノルル線に投入、2019年以降順次移行。ホノルル線は現在B767で1日3便、需要は10年以上高位安定。座席数約2.5倍で1座席あたり費用は低下。追加調達予定なし
    • [49]A380を3機調達し首都圏発ホノルル線に投入、2019年以降順次移行。ホノルル線は現在B767で1日3便、需要は10年以上高位安定。座席数約2.5倍で1座席あたり費用は低下。追加調達予定なし
    • [50]A380を3機調達し首都圏発ホノルル線に投入、2019年以降順次移行。ホノルル線は現在B767で1日3便、需要は10年以上高位安定。座席数約2.5倍で1座席あたり費用は低下。追加調達予定なし
    • [51]A380を3機調達し首都圏発ホノルル線に投入、2019年以降順次移行。ホノルル線は現在B767で1日3便、需要は10年以上高位安定。座席数約2.5倍で1座席あたり費用は低下。追加調達予定なし
  • ANAホールディングス 2018年度第3四半期決算並びに経営戦略に関する説明会 質疑応答(要旨)(2019年2月)
    • [52]2019年度の国際旅客生産量は+8%。B787エンジン問題で一部機材の稼働を抑制しつつパース・チェンナイなど路線開拓を継続

ANAホールディングスの2019年3月期の連結売上高は2,058,312百万円、営業利益は165,019百万円であった。2018年2月の中期経営戦略では、2018〜20年度の合計フリーキャッシュフローを約500億円にとどめ、成長投資を先に進める計画とした。整備費と人件費も、安全と人への投資として増やす考えを示した。2019年5月には、2019年度の機材関連費用が約250億円、人材関連費用が約350億円増えると説明した。増加分について『2020 年度以降のネットワーク拡⼤に備えた前倒しの費⽤も含んでいます』と付け加えた。自社便と自前の機材で国際線を拡大したANAホールディングスは、固定費の重い事業構造のまま2020年を迎えたと推察される。

  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2019年3月期)
    • [53]2019年3月期の連結売上高2,058,312百万円、営業利益165,019百万円(連結・JGAAP)
  • ANAホールディングス 2018〜2022年度中期経営戦略・2018年3月期第3四半期決算説明会 主な質疑応答(要旨)(2018年2月)
    • [54]2018〜20年度の合計FCFは約500億円にとどまり、設備投資が落ち着く2021〜22年度に約1,450億円へ。安全への投資(整備費)・人への投資(人件費)を進める
    • [55]2018〜20年度の合計FCFは約500億円にとどまり、設備投資が落ち着く2021〜22年度に約1,450億円へ。安全への投資(整備費)・人への投資(人件費)を進める
  • ANAホールディングス 2019年3月期決算説明会 質疑応答(要旨)(2019年5月)
    • [56]2019年度は機材関連費用が約250億円、人材関連費用が約350億円増加。2020年度以降のネットワーク拡大に備えた前倒し費用を含む
    • [57]2019年度は機材関連費用が約250億円、人材関連費用が約350億円増加。2020年度以降のネットワーク拡大に備えた前倒し費用を含む
参考文献[40]-[57]
  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2018年3月期)【企業結合等関係】
    • [40]2017年4月13日にピーチ株式28.3%を現金30,458百万円で追加取得し議決権比率38.7%→67.0%。取得原価72,025百万円、のれん58,334百万円。理由は事業ポートフォリオの最適化・デュアルマーケティング推進
    • [41]2017年4月13日にピーチ株式28.3%を現金30,458百万円で追加取得し議決権比率38.7%→67.0%。取得原価72,025百万円、のれん58,334百万円。理由は事業ポートフォリオの最適化・デュアルマーケティング推進
    • [42]2017年4月13日にピーチ株式28.3%を現金30,458百万円で追加取得し議決権比率38.7%→67.0%。取得原価72,025百万円、のれん58,334百万円。理由は事業ポートフォリオの最適化・デュアルマーケティング推進
    • [43]2017年4月13日にピーチ株式28.3%を現金30,458百万円で追加取得し議決権比率38.7%→67.0%。取得原価72,025百万円、のれん58,334百万円。理由は事業ポートフォリオの最適化・デュアルマーケティング推進
    • [44]国内線はバニラエア・Peachともローカル路線中心に拡大、国際線は成田・関西を拠点に航続距離の長い小型機でアジア中距離にも就航
    • [54]2018〜20年度の合計FCFは約500億円にとどまり、設備投資が落ち着く2021〜22年度に約1,450億円へ。安全への投資(整備費)・人への投資(人件費)を進める
    • [55]2018〜20年度の合計FCFは約500億円にとどまり、設備投資が落ち着く2021〜22年度に約1,450億円へ。安全への投資(整備費)・人への投資(人件費)を進める
  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2020年3月期)
    • [45]2019年10月にバニラエアの運航を終了し、ピーチへの事業統合が完了
    • [46]運航乗務員の確保等の課題から、LCCの2020年度生産量を2017年度比約1.5倍から約1.3倍へ修正。LCC2社統合後に拡大する方針は不変
    • [52]2019年度の国際旅客生産量は+8%。B787エンジン問題で一部機材の稼働を抑制しつつパース・チェンナイなど路線開拓を継続
    • [47]A380を3機調達し首都圏発ホノルル線に投入、2019年以降順次移行。ホノルル線は現在B767で1日3便、需要は10年以上高位安定。座席数約2.5倍で1座席あたり費用は低下。追加調達予定なし
    • [48]A380を3機調達し首都圏発ホノルル線に投入、2019年以降順次移行。ホノルル線は現在B767で1日3便、需要は10年以上高位安定。座席数約2.5倍で1座席あたり費用は低下。追加調達予定なし
    • [49]A380を3機調達し首都圏発ホノルル線に投入、2019年以降順次移行。ホノルル線は現在B767で1日3便、需要は10年以上高位安定。座席数約2.5倍で1座席あたり費用は低下。追加調達予定なし
    • [50]A380を3機調達し首都圏発ホノルル線に投入、2019年以降順次移行。ホノルル線は現在B767で1日3便、需要は10年以上高位安定。座席数約2.5倍で1座席あたり費用は低下。追加調達予定なし
    • [51]A380を3機調達し首都圏発ホノルル線に投入、2019年以降順次移行。ホノルル線は現在B767で1日3便、需要は10年以上高位安定。座席数約2.5倍で1座席あたり費用は低下。追加調達予定なし
  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2019年3月期)
    • [53]2019年3月期の連結売上高2,058,312百万円、営業利益165,019百万円(連結・JGAAP)
    • [56]2019年度は機材関連費用が約250億円、人材関連費用が約350億円増加。2020年度以降のネットワーク拡大に備えた前倒し費用を含む
    • [57]2019年度は機材関連費用が約250億円、人材関連費用が約350億円増加。2020年度以降のネットワーク拡大に備えた前倒し費用を含む

2010年〜2019年の業績

決算期 区分 売上高 営業利益経常利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 億円 利益率
2010年03月期 連結 12,283 n/a ▲542 ▲863 ▲573 ▲4.7% n/a
2011年03月期 連結 13,576 +10.5% 678 370 233 1.7% n/a
2012年03月期 連結 14,115 +4.0% 970 685 281 2.0% n/a
2013年03月期 連結 14,835 +5.1% 1,038 770 431 2.9% n/a
2014年03月期 連結 15,701 +5.8% 660 429 188 1.2% n/a
2015年03月期 連結 17,134 +9.1% 915 671 392 2.3% n/a
2016年03月期 連結 17,911 +4.5% 1,365 1,307 781 4.4% n/a
2017年03月期 連結 17,652 ▲1.4% 1,455 1,404 988 5.6% n/a
2018年03月期 連結 19,717 +11.7% 1,645 1,606 1,438 7.3% n/a
2019年03月期 連結 20,583 +4.4% 1,650 1,567 1,107 5.4% n/a

出所:有価証券報告書

出典・参考

21件
出典・参考
  • 全日本空輸 有価証券報告書(2010年3月期)
  • 全日本空輸 有価証券報告書(2011年3月期)
  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2013年3月期)
  • ANAホールディングス 2013-15年度中期経営戦略・2013年3月期決算説明会 主な質疑応答(要旨)(2013年5月)
  • ANAホールディングス 2016年3月期第1四半期決算説明会 主な質疑応答(要旨)(2015年8月)
  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2016年3月期)
  • ANAホールディングス 2016-2020年度中期経営戦略・2016年3月期第3四半期決算説明会 主な質疑応答(要旨)(2016年2月)
  • ANAホールディングス 2017年3月期第3四半期決算説明会 主な質疑応答(要旨)(2017年2月)
  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2018年3月期)【企業結合等関係】
  • ANAホールディングス 2018〜2022年度中期経営戦略・2018年3月期第3四半期決算説明会 主な質疑応答(要旨)(2018年2月)
  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2019年3月期)
  • ANAホールディングス 2019年3月期決算説明会 質疑応答(要旨)(2019年5月)
  • ANAホールディングス 有価証券報告書(2020年3月期)
  • スカイマーク 有価証券報告書(2023年3月期)【沿革】【大株主の状況】【関係会社の状況】
  • ANAホールディングス 有価証券報告書【沿革】
  • 全日本空輸 2010-11経営戦略説明会資料(2010年3月)
  • 全日本空輸 2010-11経営戦略説明会 主な質疑応答(要旨)(2010年3月)
  • 全日本空輸 2011-12年度経営戦略説明会 主な質疑応答(要旨)(2011年3月)
  • 全日本空輸 2012-13年度経営戦略説明会 主な質疑応答(要旨)(2012年3月)
  • ANAホールディングス 2014-16年度中期経営戦略説明会 主な質疑応答(要旨)(2014年2月)
  • ANAホールディングス 2018年度第3四半期決算並びに経営戦略に関する説明会 質疑応答(要旨)(2019年2月)

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