ロータリーエンジンの実用化は、社内外の批判を押し切り世界初の量産化を成し遂げた技術的勝利であった。しかし環境規制の強化とオイルショックという外部環境の急変が、マツダ最大の武器をそのまま最大の弱点へと転じさせた。独自技術への集中投資は競合との差別化の源泉となりうるが、その技術を取り…
フォードとの提携ではマツダは筆頭株主に経営を支配され、自社の戦略的自由度は制約されていた。トヨタとの合弁は折半出資による対等な枠組みとして設計され、マツダが自社ブランドの価値を前面に打ち出す余地が確保された。同じ「北米現地生産」でも出資構造と力関係の設計が企業の自律性を左右する—…