決断
本業で劣位に置かれるたび、本業の外にある資産で埋めてきた。封印した銘柄は指名買いを生まず、業界3位が定着したあとに戻される。1957年2月に"サッポロ"の商標を復活させ、市場に受け入れられたのを確かめて1964年1月に社名までサッポロビールへ改めた。1977年4月には"サッポロびん生"を全国発売し、熱処理をやめた生ビールへ全面的に切り替えた。それでも順位は動かず、1986年に移転した恵比寿工場の跡地は売らずに残す。1994年10月、約3,100億円を投じて恵比寿ガーデンプレイスを開業させ。この判断が、以後30年にわたり酒類の低収益を不動産賃貸で補う収益構造を成立させた。
2025年12月 サッポロビールの吸収合併と事業持株会社化
サッポロビール単体の売上高と経常利益率2024 2025 売上高(億円) 2,677 2,768 経常利益率(%) 5.7 8.1 2024年2月 3Dの株主提案で不動産切出し
不動産事業の売上収益と営業利益率2023 2024 売上収益(百万円) 21,702 24,602 営業利益率(%) 40.9 29.8 2007年3月 スティールへの買収防衛策
買収防衛策と買付提案への対応の条件提案株主 スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンド 提案時の所有比率 17.52%(66,500千株) 買付提案 「貴社株式の友好的取得について」 買付価格 会社の公表資料に記載なし 1994年10月 恵比寿ガーデンプレイス開業
恵比寿ガーデンプレイス開業業界3位の低収益に悩むサッポロビールが、移転した恵比寿工場の都心跡地を売却せず、約3100億円を投じてみずから複合街区「恵比寿ガーデンプレイス」に再開発し、賃貸収入でビール本業を支える不動産事業へ本格参入した多角化同じ経営論点に直面した企業 | 新規事業・多角化業績の推移1993 1994 1999 売上高(億円) 6,017 6,639 5,729 純利益率(%) 0.6 0.5 0.8 1988年12月 アサヒ「スーパードライ」に対抗
1977年4月 生ビール全国発売でキリンに挑む
生ビール全国発売でキリンに挑むキリンビールがシェア6割超で独走する寡占市場で、味の差別化が通用しないと悟った3位企業が、消費者の嗜好変化を先取りして"生ビール"という新しい市場を創出し、市場構造そのものの転換を狙った同じ経営論点に直面した企業 | 経営計画・中期戦略業績の推移1976 1977 1982 売上高(億円) 1,752 2,084 3,478 純利益率(%) 1.1 1.4 1.1 1964年1月 「ニッポンビール」から改称
「ニッポンビール」から改称旧銘柄を選ぶ消費者のリバイバル志向と麒麟麦酒のシェア拡大に対し、継承商標"サッポロ"への一本化で対抗した銘柄戦略同じ経営論点に直面した企業 | 経営計画・中期戦略業績の推移1963 1964 1969 売上高(億円) 768 870 1,245 純利益率(%) 2.2 1.9 1.8