- FY96からFY24まで社長を務めたのは石渡恒夫氏(在任FY96〜FY11)、原田一之氏(在任FY12〜FY20)、川俣幸宏氏(在任FY21〜現)の3名で、いずれも京浜急行電鉄に新卒入社した生え抜きである。社外や持株会社からの招聘はなく、トップは一貫して社内昇進で供給されてきた。
- 在任期間は石渡氏の16年から原田氏の9年、川俣氏の4年継続中へと、世代を追って短くなる傾向がうかがえる。3氏の入社年は1964年・1976年・1986年とほぼ10年ずつ間隔があき、長期勤続を重ねたうえで社長に就く昇進路が定着している。
- 昇進元領域には変化がある。石渡氏は経理部長から取締役・専務を経た財務系、原田氏は鉄道事業を中心とした事業系の経歴をたどり、川俣氏はグループ戦略室長などグループ統括の領域から社長執行役員に就いた。事業の重心が鉄道から沿線・品川開発へ移るのに合わせ、トップの出身領域も経理・鉄道から経営統括系へ広がっている。
- 社長交代と同時に前任が会長へ回るパターンが続き、石渡氏はFY13に会長、原田氏はFY22に会長へ移った。創業家による世襲ではなく、生え抜き社長を会長が後見する体制を世代ごとに更新する形で系譜をつないでいる。