- 2004年の発足以降、社長を担ったのは德中暉久氏、井原勝美氏、石井茂氏(FY15〜FY18)、岡昌志氏(FY19〜FY21)、遠藤俊英氏(FY22〜)の系譜で、FY24に遠藤氏が代表執行役へと肩書を改めている。各代の在任はおおむね3〜6年で、創業期を別とすれば短中期で交代するトップ運営。設立母体がソニー本体である以上、初代から創業者個人に発する系譜はなく、親会社主導で承継してきた構図がうかがえる。
- 昇進元の領域を見ると、石井茂氏は山一證券を経てソニー入社後にソニー銀行社長を務めた証券・銀行畑、岡昌志氏は三菱銀行出身でニコンCFOを経た銀行畑と、いずれも金融プロパーではなく外部金融機関からの登用が続いた。生保・損保・銀行を束ねる持株会社でありながら、トップが事業子会社の現場叩き上げではない点が特徴である。
- 直近の遠藤俊英氏は元金融庁長官という監督官庁の出身で、社長を経てFY24に代表執行役へ移行した。証券・銀行・規制当局と母体が代替わりごとに入れ替わっており、特定の事業子会社や出身母体に紐づくトップ継承の連続性は見られない。
- 在任の重なりも交代を裏づけており、石井氏は社長退任後も副社長・取締役として残り、岡昌志氏はFY19に社外的な経歴を経て社長兼CEOへ就いた。FY20からは社長兼CEO、FY24からは代表執行役と、上場・非上場・再上場の資本構造の組み替えに合わせて代表の呼称も移り変わっている。