- データに残る歴代社長は中間兼市氏(FY05〜FY06)、津曲貞利氏(FY07)、和田眞治氏(FY08〜FY20)、柏谷邦彦氏(FY21〜現)の4名。長期政権の和田氏が17年弱務めたのに対し、中間氏・津曲氏は短く、トップの在任年数に大きな振れがある。一社で長く担う体制と短期で交代する局面が併存してきた。
- 和田眞治氏は1977年に日本瓦斯へ入社し、営業本部西関東支店長から営業統括・営業本部長を経て2005年に社長へ昇格した生え抜きである。1952年生まれで、現場の営業ラインを上り詰めた人物がトップを長く担った時期が、同社の経営の地軸を形づくった。
- 後任の柏谷邦彦氏はErnst&Young LLP・オリックスを経て2012年に中途入社し、海外事業部長兼IR・資本戦略部長から2022年に社長へ就いた。外資の会計とファイナンスを背景に持つ中途人材がトップに立った点で、生え抜き営業出身が続いた系譜からの明確な転換点となっている。
- 昇進元領域でみると、生え抜きの和田氏は営業統括、外部出身の柏谷氏はIR・資本戦略という財務広報の領域からトップへ上がった。トップを供給する母体が現場営業から財務・海外へ移った流れが、社長交代に重なって表れている。