決断
量産は人件費の安い国へ出し、開発だけを日本に残した。カテーテルは医師の要望に応じて試作を繰り返す製品でありながら、世界の症例数を満たすには低価格の量産も要る。相反する二つを一拠点に背負わせず、1989年のタイを皮切りにベトナム・フィリピン・中国へ生産子会社を並べ、開発拠点は2006年の大阪、2018年の八戸、2022年の東京と国内に足した。この分け方は、1992年3月に医療用具製造業の許可を得て国内で初めてPTCAガイドワイヤーを製品化したところから続いている。伸線とトルクとコーティングという極細ワイヤーの技術を、詰まった冠動脈へ通す一品目へ移した転換だった。作る場所と考える場所を国で分けたことが、2025年6月期の営業利益率25.1%を生んでいる。