サイゼリヤの決断社史:経営の意思決定を振り返る

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決断

動かせない条件を早々に与件と見切り、残った一つの変数へ経営資源を集中する判断に特色がある。立地も料理の腕も変えられないと結論した正垣氏は、1970年代半ばにメニューを一部の特売ではなく全品5割引きへ引き下げた。賃料の安い立地で浮いた原資は素材の原価へ充当し、1997年の吉川工場に続いて神奈川と豪州にも工場を建て、加工を内製した。2003年には上海へ独資の子会社を設立して低価格の型を華人圏へ展開した。豪州工場からの食材調達に伴う為替取引では、2009年に為替デリバティブを一括解約して153億円の解約損を計上し、無借金経営を手放した。同じ2009年4月、正垣氏は会長に退き、創業以来初めて社長の座を堀埜一成氏へ譲った。

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