シンコー電器(現・フェニテック・セミコンダクター)の販売部門を子会社「トレックスセミコンダクター」として設立された。大手半導体メーカーが参入していなかったアナログ電源ICに着眼し、製品の設計開発を開始した。

シンコー電器(現・フェニテック・セミコンダクター)の販売部門を子会社「トレックスセミコンダクター」として設立された。大手半導体メーカーが参入していなかったアナログ電源ICに着眼し、製品の設計開発を開始した。
携帯型カレットプレーヤーにて、アナログIC「XC61AN」が採用。以降、民生品のバッテリーの省力化に貢献するアナログICという付加価値を追求した。
トレックスセミコンダクターの親会社のシンコー電器(岡山県井原市本社・半導体製造)は、半導体市況の悪化により販売不振に陥った。この結果、資本金14.5億円に対して負債総額170億円で倒産。会社更生法の適用を申請
旧トレックス・セミコンダクターはアナログICの販売が半導体不況によって売上が低迷。開発が計画通りに進捗しなかったこともあり、経営が行き詰まった。そこで、1代目のトレックスセミコンダクターを特別清算により解散した。電源ICの事業資産を2代目のとレックスセミコンダクターに譲渡した上で会社倒産となった。
1995年に2代目となるトレックス・セミコンダクターを設立。親会社はフェニテックセミコンダクター。アナログ電源ICの開発事業で経営再建を目指す
アナログICの競争が激化する中で、小型化の付加価値を追求。ベトナム工場での量産を目論んだ
民生品比率を縮小し、車載・産機・医療向けの用途拡大を宣言
電源ICの販売先はアメリカのチップメーカーが主体であったため、海外統括部を新設して売り込みを強化。チップメーカーの要望をICの設計に反映するすり合わせを重視することで、顧客の囲い込みを目論む
かつての親会社にあたるフェニテックの連結化を決定。工場への設備投資を支援することで、アナログICの生産量確保を目論む。また、製造にかかる収益が合算されるため、トレックス・セミコンダクターの売上高が買収によって増加
フェニテック社で24億円の工場の新増設を伴う設備投資を決定。トレックスはフェニテック社の増資を引き受けて、同社への出資比率を51%から69.6%に増加
半導体の需要拡大の追い風を受けて、過去最高益を達成。生産体制の増強が経営課題に