- 創業者の片山一郎氏に続く歴代社長は、片山貴雄氏(1996年5月就任)、大平博氏(2014年2月就任)、渡邉裕二氏(2025年3月就任)と確認できる。いずれも1970年代から1990年代にかけてユニオンツールへ入社した生え抜きであり、外部招聘による社長就任は見当たらない。
- 片山貴雄氏の社長在任は1996年から2014年までの約18年に及び、3代を通じて最長である。会長へ退いた後も代表権を保持し、社長の交代後も創業家が経営の上位に残る構図が続いてきた。
- 昇進元の領域は世代ごとに移っている。片山貴雄氏は海外子会社の代表や総合企画を経た事業執行系、大平博氏は長岡工場の管理部・総務部・経理部を束ねた管理系、渡邉裕二氏は技術本部長から代表取締役社長技術本部長に就いた研究開発系であり、近年は技術部門が社長を出す系譜へと重心が移った。
- 片山貴雄氏から大平博氏への交代は創業家から非創業家への最初のトップ移譲にあたり、ここが系譜の断絶点となる。一方で大平氏・渡邉氏とも入社からトップまで一社で歩んだプロパー昇格であり、生え抜き内製という採用の流儀そのものは保たれている。