- FY03以降に社長を務めた小原正義氏、曽我信之氏、須原信介氏、五十棲丈二氏の4名は、いずれも入社後にFUJI一社で職歴を重ねた生え抜きである。外部から招いた経営トップは確認されず、社長の供給を社内昇進に一本化したガバナンスを敷いてきた。
- 在任期間には差がある。曽我氏は2009年6月の社長就任から2019年6月の会長就任まで約10年と最長で、須原氏は2019年から2023年までの約4年と最短に近い。五十棲氏は2023年6月に就任し現任。曽我氏は2022年に一時的に会長兼社長へ復帰しており、後継への引き継ぎを在任者が支える形をとった局面もある。
- 昇進元の領域は事業執行系と経営企画系に寄る。曽我氏は経営企画室長を、五十棲氏は事業企画部とロボットソリューション事業本部を経ており、須原氏は精機・ハイテック事業の技術開発部門を母体とする。実装機を担うロボットソリューション事業本部の本部長経験者が直近2代続けて社長へ就いた点に、収益柱を率いた者が登用される傾向が表れている。
- 系譜の断絶点は2018年の社名変更前後にある。富士機械製造からFUJIへ社名を改めた時期と相前後して、工作機械由来の事業執行者から実装機事業を主導した世代へトップが移り、技術の生みの親である工作機械系ではなく主力の実装機系から社長を出す流れへ転じた。