2012年2020年2026年
創業社長の関係
創業
1911年5月、久原庄三郎の三男で田村家に養子へ入った田村市郎氏が、下関で田村汽船漁業部を興した。1919年に共同漁業となり、1934年に鮎川義介氏の日本産業へ合併されて個人企業ではなくなる。1937年に日本水産へ改称し、戦後の財閥解体で日産系の持株も解けて、創業家は経営に戻らなかった。
社長登用の傾向
登用
2009年以降の6代はすべて生え抜きで、外部から社長を迎えた例はない。昇格前の職は副社長・専務執行役員・常務執行役員で、担当は水産事業と食品事業の二つに偏る。財務や管理の部門から社長へ上がった代は確認できず、事業を執行した実績が就任の条件になっているように見える。
社長任期の傾向
任期
1950年6月に鈴木九平氏が社長へ就いて以降、創業家でも財閥でもない経営者が続いている。2009年以降の在任は最長5年・最短9か月で、10年を超えた代はない。直近3代は3年・4年・就任1年目で、3年から5年で交代する型に落ち着いているように見える。
いまの体制への含意
含意
資本の側から人を送り込む主体がなく、社長は水産か食品の事業を率いた役員から選ばれる。1990年3月期の上場以来初の経常赤字も、2009年3月期の純損失162億円も、社内の昇格者が引き受けてきた。2022年の社名変更と医薬からの撤退を決めた浜田晋吾氏も同じ経路である。
| 氏名 | 社長在任期間 退任年は推定 | 在任年数 推定 | 状況 | 出自 | 役職 | 在任中の決断 | 施策 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 垣添直也(2009年就任) | 2009〜2012年2009年就任 | 3年 | 退任 | 生え抜き | 社長執行役員 | ||
| 細見典男(2012年就任) | 2012〜2017年2012年就任 | 5年 | 退任 | 生え抜き | 社長執行役員 | ||
| 大木伸介(2017年就任) | 2017〜2018年2017年就任 | 1年 | 退任 | 生え抜き | 代表取締役社長執行役員 | ||
| 的埜明世(2018年就任) | 2018〜2021年2018年就任 | 3年 | 退任 | 生え抜き | 代表取締役社長執行役員 | ||
| 浜田晋吾(2021年就任) | 2021〜2025年2021年就任 | 4年 | 退任 | 生え抜き | 代表取締役社長執行役員(CEO) | 決断2022年ニッスイへ商号変更 | |
| 田中輝(2025年就任) | 2025年〜現任2025年就任 | 2年 | 現任 | 生え抜き | 代表取締役社長執行役員・CEO | 1988年4月にニッスイへ入社した。2016年3月からSalmones Antárticaの取締役社長を務め、2019年6月に執行役員へ就任した。取締役に入ったのは入社から36年後の2024年6月で、その11か月後に社長へ上がった。海外の関係会社を任された時期が、役員に上がる前の経歴の中心にある。 |