- 創業
- 1941年7月、三井物産から不動産部門を引き継いで設立された。資本金300万円は三井11家の全額出資で、社長を置かず三井総元方の常務理事が会長に就く体裁だった。源流は1914年に三井合名会社へ置かれた不動産課にさかのぼる。財閥解体で三井家の持ち株は市場へ放出され、以後三井家から社長は出ていない。
- 登用
- 直近20年のトップは岩沙弘道氏・菰田正信氏・植田俊氏の3人で、いずれも新卒で入った生え抜きである。入社から社長就任まで31年から40年かかっている。通った畑は都市再開発の企画、経営企画とアセット運用、関連会社での証券化とビル営業とそろわず、1955年以降は社外から招いた社長がいない。
- 任期
- 江戸英雄氏が1955年から18年半を務め、埋立・住宅・賃貸ビルの三本柱を作った。直近3代も長く、岩沙弘道氏が13年、菰田正信氏が12年、植田俊氏が2026年8月時点で4年目である。大型再開発が着工から開業まで10年単位で動く事業構造が、任期の長さを支えているように見える。
- 含意
- 社長を10年超務めたあと会長として残る形が江戸英雄氏から5代続く。岩沙弘道氏は社長13年に代表取締役会長12年を重ね、25年間代表権を持った。いまも前社長の菰田正信氏が会長として取締役会の議長を務める。指名諮問委員会は2015年設置の任意機関で、現職社長も委員に入り、決めるのは取締役会である。
歴代社長1951年19601970198019902000201020202026年
1951〜1954年・4年/外部出身
1955〜1972年・18年/生え抜き
1973〜1985年・13年/生え抜き
1986〜1996年・11年/生え抜き
1997〜2009年・13年/生え抜き
2010〜2021年・12年/生え抜き
植田俊現任
2022年〜現在・5年/生え抜き
植田俊
うえだ たかし
生え抜き(1983年入社)。関連会社での不良債権処理・不動産証券化を経てビルディング本部長、取締役専務執行役員から社長へ
菰田正信
こもだ まさのぶ
生え抜き(1978年入社)。経営企画部長・アセット運用部長などを経て社長へ
岩沙弘道
いわさ ひろみち
生え抜き(1967年入社)。開発企画部長として都市再開発を指揮し、1995年取締役、1997年専務から社長へ
田中順一郎
たなか じゅんいちろう
生え抜き(1951年入社)。人事部などを経て1979年取締役、1982年常務、1985年専務から社長へ
坪井東
つぼい はじめ
三井合名(1938年入社)を経て1949年に三井不動産へ入社。1963年取締役から社長へ
江戸英雄
えど ひでお
三井合名(1927年入社)から三井本社解散を経て三井不動産へ移り、社長に就任
退任済
三井物産出身。財閥解体で初代・佐々木四郎、二代・井上逸郎の両社長が相次いで退いたあと首脳となり、1952年5月に社長就任