決断
本業の外で膨らんだ損失が、本業の選び直しを強いた。1950年に東京大学の医師の要請で胃カメラの開発に着手し、1963年に自社製の光学繊維でファイバースコープを完成させると、1969年3月に第三事業部を新設して内視鏡を顕微鏡・カメラに次ぐ投資対象に据えた。1985年のプラザ合意後の円高で輸出の採算が崩れると、1987年5月の常務会で金融資産運用の積極化を決めている。輸出で稼ぐ会社が運用で採算を補うこと自体は当時の判断として成り立つ。誤算は、含み損を確定させないまま2000年4月の時価会計導入をまたいだ点にあった。2011年10月に不透明な買収を調査した英国人社長ウッドフォード氏を解任すると、第三者委員会は簿外へ移した損失を1177億円と算定した。
2020年9月 日本産業パートナーズへ譲渡
業績の推移2019 2020 2025 売上高(億円) 7,938 7,552 9,973 営業利益率(%) 3.6 12.2 16.3 2019年1月 バリューアクトの受入れ
内視鏡と治療機器の売上収益2019 2024 内視鏡(億円) 4,188 5,867 治療機器(億円) 2,155 3,373 2012年10月 ソニーとの資本業務提携
業績の推移2011 2012 2017 売上高(億円) 8,471 8,485 7,438 営業利益率(%) 4.5 4.2 10.3 2011年10月 ウッドフォード氏解任
売上高と経常利益率2011 2012 2017 売上高(億円) 8,471 8,485 7,481 経常利益率(%) 2.7 2.1 8.3 2005年4月 デジカメ事業の黒字転換
デジカメ事業の黒字転換デジカメ市場の伸び鈍化と過剰在庫で239億円の営業赤字に陥った映像事業を、門外漢の大久保雅治氏を再建役に据え、部品の7割を共通化するプラットフォーム改革で黒字へ立て直した事業再建判断同じ経営論点に直面した企業 | 経営計画・中期戦略業績の推移2004 2005 2010 売上高(億円) 6,336 8,135 8,830 純利益率(%) 5.3 -1.5 5.4 1969年3月 胃カメラ・内視鏡事業の独立
業績の推移1968 1969 1974 売上高(億円) 117 144 380 純利益率(%) 4.1 4.5 3.2