点火プラグの技術基盤は碍子メーカーの焼成技術にあり、江副は研究着手から実用化まで9年、会社設立まで15年を要した。このように参入障壁が高いセラミック焼成の領域で技術を確立した時期が、戦時中の輸入途絶と重なったことで、日本特殊陶業は国内唯一の専業メーカーとして市場を独占する構図が成…
セラミックからプラスチックへの素材転換は1996年のインテルの決定で方向性が定まっていたが、日本特殊陶業がセラミック製造設備を本格的に縮小するまでに10年以上を要した。その間に蓄積された過剰設備が、リーマンショックによる需要急減で一括して損失処理される結果となった。担当副社長の退…
日本特殊陶業のセラミック焼成技術は、半導体パッケージではプラスチックへの素材転換により市場価値を失ったが、点火プラグにおいては依然として高い参入障壁として機能し続けた。同一の技術基盤が市場によって正反対の評価を受けるという非対称構造の中で、有効な市場に資源を集中するという判断が第…