DICの決断社史:経営の意思決定を振り返る

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決断

開発に要る年月を、企業の買収で省いてきた。1978年6月に社長へ就任した川村茂邦氏は、創業80周年の1987年度に売上高1兆円という長期経営計画を掲げた。年率15%の成長が前提だったが直前5年の実績は8%にとどまり、残る差は1979年3月の米ポリクローム買収で埋めた。1986年12月には米サン・ケミカルのグラフィックアーツ部門を取得し、印刷インキで世界首位となった。買収額5億5,000万ドルは当時の為替で約850億円、自己資本およそ1,000億円に迫る規模だった。翌1987年9月には、1952年に技術を教わったライヒホールドを公開買付で取得している。1兆円を達成したのは10年遅れの1998年3月期で、売上の55.3%を海外が占めた。

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