アサヒグループHDの決断社史:経営の意思決定を振り返る

更新:

決断

味を一度だけ変え、あとは他社の定番を買い続けた。1954年8月にニッカウヰスキーへ資本参加し、自前の蒸溜所を建てずに酒類の幅を広げた。シェアが10%を割る瀬戸際にあった1982年3月には住友銀行副頭取の村井勉氏を社長に迎え、社風と教育の作り直しから再建に入る。1987年3月には12種類の試作から味を定めたスーパードライへ全面転換し、寡占4社で似通っていたビールの味そのものを変えた。以後は成熟市場の定番を取得する路線へ移り、2016年2月にはイタリアのPeroniやオランダのGrolschなど欧州4社を約2,970億円で取得した。国内で作った商品で伸びる会社から、他社が独占禁止法への対応で手放す資産を引き取る会社へ性格が変わり、3年半で欧州と豪州へ2兆4千億円近くを投じている。

免責事項およびポリシー