決断
値引きで数を取らず、利益率を先に決めてから商品を設計してきた。1973年秋のオイルショックを境に、自社が発明した電気・油圧パルスモータへの評価は一変した。米ゲティス社と提携してDCサーボへ全面的に切り替え、続けて産業用ロボットを自社開発することで、顧客である工作機械メーカーとぶつからない最終製品を持つに至った。1985年には利益率35%を商品開発の前提に据えた。まず市場調査をもとに優位に立てる価格を決め、そこから逆算して製造原価をはじき出す。技術は自力で開発するより外部から調達できるものは調達すべきだという考えを貫いて自前主義への固執を捨て、付加価値に占める人件費の比率も30%以下に抑えた。先に決めた利益率は、原価と人件費を律する規律があってはじめて成り立つものである。
2015年4月 SR部新設と配当性向倍増
SR部新設と配当性向倍増潤沢な手元資金を抱える高収益企業に対し、アクティビストの株主還元要求とコーポレートガバナンス・コードの導入が重なり、配当性向倍増と株主対話体制の新設へと踏み切った資本政策の転換業績の推移2014 2015 2020 売上高(億円) 4,509 7,297 5,082 営業利益率(%) 36.4 40.8 17.4 2011年 筑波工場でロボドリル増産
筑波工場でロボドリル増産短期の大口需要に合わせて筑波工場のロボドリル生産能力を月産2,500台から5,000台へ倍増させた設備投資。需要の反転で部門売上が3年で山と谷を往復し、汎用NCの安定収益と短期需要に連動する変動収益という二面構造が表面化した同じ経営論点に直面した企業 | 新規事業・多角化ロボマシン部門の売上高と連結売上高に占める構成比2011 2012 2017 ロボマシン部門売上高(億円) 1,205 1,561 939 ロボマシン部門売上高率(%) 27.0 29.0 17.5 1985年 利益率35%の高収益経営
利益率35%の高収益経営競争相手より優位に立てる価格と利益率35%を先に決めて開発する独自の商品哲学で、高シェアと高収益を同じ商品の上に同時に成り立たせた経営同じ経営論点に直面した企業 | 経営計画・中期戦略業績の推移1984 1985 売上高(億円) 1,154 1,417 経常利益率(%) 38.0 36.6 1972年5月 富士通「3C構想」から分社