ファナックの決断社史:経営の意思決定を振り返る

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決断

値引きで数を取らず、利益率を先に決めてから商品を設計してきた。1973年秋のオイルショックを境に、自社が発明した電気・油圧パルスモータへの評価は一変した。米ゲティス社と提携してDCサーボへ全面的に切り替え、続けて産業用ロボットを自社開発することで、顧客である工作機械メーカーとぶつからない最終製品を持つに至った。1985年には利益率35%を商品開発の前提に据えた。まず市場調査をもとに優位に立てる価格を決め、そこから逆算して製造原価をはじき出す。技術は自力で開発するより外部から調達できるものは調達すべきだという考えを貫いて自前主義への固執を捨て、付加価値に占める人件費の比率も30%以下に抑えた。先に決めた利益率は、原価と人件費を律する規律があってはじめて成り立つものである。

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