ダイキンの決断社史:経営の意思決定を振り返る

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決断

多角化をやめた年から、買収の対象が事業ではなく販路に変わった。1952年、終戦で軍需を失って無配に転じた会社は米軍から81ミリ迫撃砲弾を受注し、その資金を砲弾の増産ではなく冷凍機と空調へ投じた。1994年6月に社長へ就任した井上礼之氏は3期連続赤字の商品から撤退し、ロボットと医療を縮小して空調への集中投資へ切り替え、売上4,000億円弱の会社を空調一本にした。以後の買収は販売網へ向かう。1998年からドイツ・フランス・イタリアなど欧州主要国の現地販売会社を次々に取得し、2006年にはマレーシアのOYL社を約2,460億円で、2012年には北米住宅用で首位のGoodman社を約2,960億円で取得した。気候も商習慣も国ごとに違う空調では製品を持ち込むより売る会社を取得するほうが早く、この判断が30年で売上を4,000億円弱から5兆円へ広げた。

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