決断
市場が立ち上がる前に、資本金の数倍を一か所へ置いてきた。1964年12月、資本金3億円・売上高約38億円の会社が約20億円を投じて滋賀高月へCRT専用工場を新設した。1987年10月にはブラウン管が収益のピークへ向かう最中にTFT液晶基板ガラスの生産を開始し、2000年1月にオーバーフロー法を実用化して、2002年に韓国、2003年に台湾へ現地法人を設立する。2008年3月期には売上高3,683億円・営業利益1,009億円と会社史上の最高を記録した。ただし2017年9月に米PPGから取得した欧米3拠点のガラス繊維は中国メーカーの価格競争に対抗できず、オランダ子会社は2023年9月に破産手続きへ入っている。先に置いた資本が実を結んだのは、置いたあとで市場のほうが伸びた案件だけである。
2017年9月 米PPGのガラス繊維事業取得
のれんと無形固定資産2016 2017 2022 のれん(百万円) 1,903 21,848 0 のれん以外の無形固定資産(百万円) 5,276 13,171 5,341 1964年12月 滋賀高月にCRT工場新設