ユー・エス・エス の歴史

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創業 1980年
創業者 服部太
創業地 愛知県名古屋市
創業
1980年10月、愛知県の中古車買取販売業者が集まり、服部太氏らが愛知自動車総合サービス株式会社を設立した。当時の中古車市場は粗悪品が混在し、相場の形成・支払い・引き渡しの手順が業者間で揃わず、ディーラー同士の個別取引には取引リスクが乗っていた。同社が始めたオートオークションは、売り手と買い手を一つの会場へ集めて競り、価格決定から決済・名義変更・引き渡しまでを会場側が引き受ける仕組みである。1982年8月に愛知県東海市でUSS名古屋会場を開設し、同時にホストコンピュータを入れて落札集計と税金計算を自動化した。1989年に九州、1991年に静岡、1993年に東京と地域子会社を置き、1995年3月には商号を株式会社ユー・エス・エスへ改めている。
決断
会場を建てるより、その地域で会員を抱える会社ごと取得してきた。会場を一つ新設するには土地を含めて55億〜60億円を要するため、1999年9月の藤岡オートオークション取得を皮切りに地方オークション会社の連続買収とUSS方式への作り替えを始めた。2000年4月にサールオートオークション東北、2005年にアールエーエィと取得を重ね、群馬・東北・関西へ会場網を広げている。2008年1月にはUSS東京会場へ同時10レーンのセリを導入し、1日あたり処理台数を業界最大の水準へ引き上げた。2017年8月には同業大手のジェイ・エー・エーを取得したが、買収会場をUSS方式へ揃えるほど自社の他会場と利用者が分かれ、2021年3月期の減損へ至る。買って揃える手法が、成熟した市場では自社の会場どうしを競わせる結果を招いた。
現況
利益の98%は、車を売る事業ではなく車が売られる場から出ている。2026年3月期の連結売上高は1,138億円、営業利益は598億円で、営業利益率は52.6%に達した。セグメントはオートオークションが売上897億円・利益585億円、リサイクルが102億円・6億円、中古自動車等買取販売が124億円・3億円で、売上の11%を占める買取販売の利益は0.6%にとどまる。出品と落札の双方から手数料を取り、車両在庫を自社で保有しないため、取扱台数が増えても原価はほとんど増えない。2021年3月期のHAA神戸会場で188億円を減損した以降、成長の手段は会場の追加からネット出品・ネット落札の比率引き上げへ移った。
競合
競争の焦点は他の会場ではなく、会場を通さずに済ませる取引にある。ユー・エス・エスは中古車オークション市場で約3割を占める最大手で、自動車メーカー系や業界団体系の会場と出品台数を競ってきた。一方、1994年に中古車の買取専業モデルを確立したIDOMのように、買い取った車を自社の店頭でそのまま販売する専業が伸びるほど、会場を経由しない台数が増える。1995年7月に衛星TVオートオークションを始め、全国2,000社のディーラーが自社のパソコンから同時に入札できるようにしたのも、参加の距離を消して出品を会場へ留めるためだった。相場と決済を第三者として保証する立場が、当事者どうしの直接取引では代われない価格の基準を作っている。
ユー・エス・エス:長期業績の推移(売上高・利益率)売上高(億円純利益率(%)
1999年3月期2026年3月期

創業ストーリー 中古車流通の非効率に挑む──愛知発の専業オークション事業者として (1980年〜)

「愛知自動車総合サービス」として創業、コンピュータ会場の出発

1980年10月、愛知県の中古車買取販売業者が複数集まり、服部太氏らが愛知自動車総合サービス株式会社を設立した。1980年当時の日本の中古車市場は粗悪品が混在し、相場形成・支払い・引き渡しの各プロセスが業者間で標準化されておらず、ディーラー同士の個別取引には取引リスクとコストが乗っていた。同社が掲げたオートオークション事業は、複数の売り手と買い手を一会場へ集めて競りで取引する仕組みで、価格決定・決済・名義変更・引き渡しの各工程を会場側が一手に引き受けることで、業界の非効率を吸収する設計である。公正な取引を業界へ持ち込む目的が、創業者団の動機であった。 [1][2][3]

  • ユー・エス・エス 有価証券報告書 第26期(2006年3月期)【沿革】
    • [1]1980年10月 服部太氏らが愛知自動車総合サービス株式会社を設立
    • [2]創業者は服部太氏
    • [3]設立時の商号は愛知自動車総合サービス株式会社

1982年8月、愛知県東海市にUSS名古屋会場を開設、中古車オートオークション会場の第一号を立ち上げた。会場稼働と同時にホストコンピュータを導入、紙伝票の落札集計と各種税金の手計算を自動化、事務処理面のスケーラビリティを早期に確立した。中古車オークション業界では当時、紙ベースの落札集計が一般的だったなか、コンピュータによる売買管理を業界に先行して持ち込んだ。1989年7月に株式会社ユー・エス・エス九州を設立、1990年1月にUSS九州会場(佐賀県鳥栖市)を開設、愛知拠点から九州への地域展開を開始した。1991年12月にユー・エス・エス静岡、1993年11月にユー・エス・エス東京を設立、地域子会社を母体に各地へ会場を増やす構造を整えた。 [4][5][6][7]

  • ユー・エス・エス 有価証券報告書 第26期(2006年3月期)【沿革】
    • [4]USS名古屋会場開設に伴いコンピュータシステム(ポスコンピュータ)を導入
    • [6]1982年8月 愛知県東海市にUSS名古屋会場を開設(中古車オートオークション会場の第一号)
    • [7]1989年7月 株式会社ユー・エス・エス九州を設立
  • 有価証券報告書 第26期(2006年6月提出)/第34期(2014年6月提出)/第45期(2025年6月提出)
    • [5]1993年 ユー・エス・エス東京を設立
  • ユー・エス・エス 有価証券報告書 第26期(2006年3月期)【沿革】
    • [1]1980年10月 服部太氏らが愛知自動車総合サービス株式会社を設立
    • [2]創業者は服部太氏
    • [3]設立時の商号は愛知自動車総合サービス株式会社
    • [4]USS名古屋会場開設に伴いコンピュータシステム(ポスコンピュータ)を導入
    • [6]1982年8月 愛知県東海市にUSS名古屋会場を開設(中古車オートオークション会場の第一号)
    • [7]1989年7月 株式会社ユー・エス・エス九州を設立
  • 有価証券報告書 第26期(2006年6月提出)/第34期(2014年6月提出)/第45期(2025年6月提出)
    • [5]1993年 ユー・エス・エス東京を設立

USS東京会場新設・衛星TVオークションで物理移動の前提を外す

1994年5月、千葉県野田市にUSS東京会場を新設した。広大な平地に駐車スペースを敷くことで品揃えを業界トップ水準へ引き上げ、1997年時点でオークション実施日に1日6,000台のセリを処理する能力を備えた。続く1995年3月、株式会社ユー・エス・エス九州を吸収合併、本体の商号を愛知自動車総合サービスから株式会社ユー・エス・エスへ変更、グループ統合と社名統一でUSSブランドを全国規模へ展開する体制へ揃えた。 [8]

  • ユー・エス・エス 有価証券報告書 第26期(2006年3月期)【沿革】
    • [8]1995年3月 株式会社ユー・エス・エス九州を吸収合併し商号を愛知自動車総合サービスから株式会社ユー・エス・エスへ変更

1995年7月、株式会社ユー・エス・エス・ジャパンが衛星TVオートオークションを始めた。システム構築は日本タンデムコンピューターズに外注し、全国2,000社のディーラーが保有するパソコンへNTT回線経由で画像とデータを配り、各地から同時に入札する設計を取った。出品車両を物理的に1会場へ集めなくても、買い手側は遠隔から映像で車両を確認して入札できる構造で、現地集合を不要にした遠隔参加型オークションの先行例となった。1996年4月にUSS名古屋会場を愛知県東海市新宝町へ収容台数を増やす目的で新築移転、同時に同時2レーン・セリシステムを導入した。1996年10月にはUSS東京会場へ全車映像・完全同時2レーン・セリシステムを導入、セリの並行処理と映像化を組み合わせて1セッション当たりの処理台数を引き上げた。 [9][10][11][12]

  • ユー・エス・エス 有価証券報告書 第26期(2006年3月期)【沿革】
    • [9]衛星TVオートオークションは株式会社ユー・エス・エス・ジャパン(USSジャパン)が運営
    • [11]1996年4月 USS名古屋会場を新築移転し同時2レーン・セリシステムを導入
    • [12]1996年10月 USS東京会場へ全車映像・完全同時2レーン・セリシステムを導入
  • ユー・エス・エス 有価証券報告書 第45期(2025年3月期)【沿革】
    • [10]衛星TVオートオークションの開始は1995年7月
  • ユー・エス・エス 有価証券報告書 第26期(2006年3月期)【沿革】
    • [8]1995年3月 株式会社ユー・エス・エス九州を吸収合併し商号を愛知自動車総合サービスから株式会社ユー・エス・エスへ変更
    • [9]衛星TVオートオークションは株式会社ユー・エス・エス・ジャパン(USSジャパン)が運営
    • [11]1996年4月 USS名古屋会場を新築移転し同時2レーン・セリシステムを導入
    • [12]1996年10月 USS東京会場へ全車映像・完全同時2レーン・セリシステムを導入
  • ユー・エス・エス 有価証券報告書 第45期(2025年3月期)【沿革】
    • [10]衛星TVオートオークションの開始は1995年7月

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ユー・エス・エスの沿革1980〜2023年における主な出来事を抜粋

時代年月社長・CEO出来事重要度
1980〜1998年中古車流通の非効率に挑む──愛知発の専業オークション事業者として愛知自動車総合サービス設立
服部太USS名古屋会場を開設★★
服部太USS名古屋会場にポスコンピュータシステムを導入
服部太USS名古屋会場で2レーン方式オークションを開始
服部太ユー・エス・エス九州設立
服部太USS九州会場を開設
服部太USS東京会場を開設
服部太九州子会社を吸収合併、商号をユー・エス・エスに変更
服部太衛星TVオートオークション開始★★
1999〜2010年名証2部・東証1部上場と全国展開・処理能力拡張期服部太地方オートオークション会社の連続買収と、買収会場のUSS方式への作り替え

1999年9月の名古屋証券取引所第2部への上場を機に、ユー・エス・エスは中古車オートオークションの会場網を買収で広げた。2000年4月のサールオートオークション東北の完全子会社化を皮切りに、アールエーエィ、ケーユーエィ北陸、藤岡インター・オートオークションと地方の運営会社を相次いで傘下に収め、いずれもUSSの商号へ改めたうえで会場そのものを建て直した。

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★★★
服部太USS大阪会場を開設
服部太アールエーエィを完全子会社化しUSS流通オートオークションに商号変更
安藤之弘藤岡インター・オートオークションを子会社化(USS藤岡)、USS新潟会場を開設
安藤之弘カークエスト・ワールド自動車を完全子会社化
安藤之弘USS東京会場で同時10レーン・セリシステム導入
2011年〜デジタル化への自己定義の作り替えとJAA買収減損の整理(2011〜現在)安藤之弘アイケイコーポレーションと資本業務提携
安藤之弘ジャパンバイクオークションの出資比率を66.2%へ引き上げ子会社化
安藤之弘ジェイ・エー・エーの株式66.0%を取得し子会社化★★
安藤之弘中古車AIに関する取り組み開始
安藤之弘アビヅがSMFLみらいパートナーズと合弁でSMARTを設立
瀬田大代表取締役社長兼COO に瀬田大氏が就任
瀬田大アールエスシー(USS流通AA)の再編
瀬田大ジェイ・エー・エーの完全子会社化と、HAA神戸会場の減損188億円の計上

ユー・エス・エスは2017年8月に同業のジェイ・エー・エーを子会社化し、2018年3月に完全子会社として東京・神戸の2会場を取り込んだ。だが買収会場をUSS方式へ揃えるほど自社の他会場との差別化が薄れて利用者が分かれ、取扱台数が減った。2020年3月期にJAA会場ののれんを、2021年3月期にはHAA神戸会場ののれんを減損損失188億円として計上している。

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★★★
瀬田大USSサポートサービスでオートローン事業に参入★★
出典・参考
  • ユー・エス・エス 有価証券報告書 第26期(2006年3月期)【沿革】
  • 有価証券報告書 第26期(2006年6月提出)/第34期(2014年6月提出)/第45期(2025年6月提出)
  • ユー・エス・エス 有価証券報告書 第26期(2006年3月期)【役員の状況】
  • ユー・エス・エス 有価証券報告書 第41期(2021年3月期)
  • ユー・エス・エス 有価証券報告書 第45期(2025年3月期)【沿革】

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