セグメント情報 — 事業構成の変遷 各事業の売上・営業利益・利益率の推移
セグメント売上高単位:億円
FY04-FY05化成品バイオ・メディカル・機能材繊維その他
FY06-FY13フィルム・機能樹脂事業産業マテリアル事業ライフサイエンス衣料繊維その他不動産
FY14-FY18フィルム・機能樹脂事業産業マテリアル事業ヘルスケア事業繊維・商事事業不動産
FY19不動産
FY20-FY21フィルム・機能マテリアルモビリティ生活・環境ライフサイエンス不動産
FY22-FY25フィルムライフサイエンス環境・機能材機能繊維・商事不動産
セグメント利益単位:億円
FY04-FY05化成品バイオ・メディカル・機能材繊維その他
FY06-FY13フィルム・機能樹脂事業産業マテリアル事業ライフサイエンス衣料繊維その他不動産
FY14-FY18フィルム・機能樹脂事業産業マテリアル事業ヘルスケア事業繊維・商事事業不動産
FY19不動産
FY20-FY21フィルム・機能マテリアルモビリティ生活・環境ライフサイエンス不動産
FY22-FY25フィルムライフサイエンス環境・機能材機能繊維・商事不動産
セグメント利益率単位:%
FY04-FY05化成品バイオ・メディカル・機能材繊維その他
FY06-FY13フィルム・機能樹脂事業産業マテリアル事業ライフサイエンス衣料繊維その他不動産
FY14-FY18フィルム・機能樹脂事業産業マテリアル事業ヘルスケア事業繊維・商事事業不動産
FY19不動産
FY20-FY21フィルム・機能マテリアルモビリティ生活・環境ライフサイエンス不動産
FY22-FY25フィルムライフサイエンス環境・機能材機能繊維・商事不動産
セグメント投下資本利益率単位:%
FY04-FY05化成品バイオ・メディカル・機能材繊維その他
FY06-FY13フィルム・機能樹脂事業産業マテリアル事業ライフサイエンス衣料繊維その他不動産
FY14-FY18フィルム・機能樹脂事業産業マテリアル事業ヘルスケア事業繊維・商事事業不動産
FY19不動産
FY20-FY21フィルム・機能マテリアルモビリティ生活・環境ライフサイエンス不動産
FY22-FY25フィルムライフサイエンス環境・機能材機能繊維・商事不動産
東洋紡のセグメント変遷
FY04
FY05
FY06
FY07
FY08
FY09
FY10
FY11
FY12
FY13
FY14
FY15
FY16
FY17
FY18
FY19
FY20
FY21
FY22
FY23
FY24
FY25
その他▸
化成品▸
バイオ・メディカル・機能材▸
繊維▸
ライフサイエンス▾
セグメント売上高億円
326
340
331
324
314
317
248
273
271
350
381
346
343
345
セグメント利益億円
56
51
30
40
37
35
42
51
45
87
92
44
20
1
セグメント資産億円
368
360
331
311
344
306
273
306
360
301
413
713
787
874
フィルム・機能樹脂事業▸
産業マテリアル事業▸
衣料繊維▸
不動産▾
セグメント売上高億円
46
46
36
38
37
37
40
42
44
43
42
44
40
40
41
41
41
45
セグメント利益億円
14
15
16
14
17
17
22
23
23
20
16
15
15
14
14
20
18
20
セグメント資産億円
426
488
462
459
449
472
495
510
501
493
491
487
482
472
455
491
492
487
ヘルスケア事業▸
繊維・商事事業▸
フィルム・機能マテリアル▸
モビリティ▸
生活・環境▸
フィルム▾
セグメント売上高億円
1,461
1,565
1,668
1,752
セグメント利益億円
16
27
69
166
セグメント資産億円
1,803
2,034
2,060
2,178
環境・機能材▾
セグメント売上高億円
1,108
1,153
1,108
1,101
セグメント利益億円
40
47
80
97
セグメント資産億円
1,274
1,397
1,213
1,248
機能繊維・商事▾
セグメント売上高億円
924
957
981
896
セグメント利益億円
-25
-10
5
13
セグメント資産億円
1,081
1,084
1,071
998
東洋紡のセグメント定義 セグメント区分の切り替わりごとに各事業の内容を記載
2005年3月期〜2006年3月期
化成品
- フィルム・合成樹脂・活性炭素繊維・化学製品・ゴム製品等を製造販売する事業。FY04連結売上1,389億円・営業利益172億円で、東洋紡は繊維事業と並ぶ収益柱に据えた。
- 戦前の紡績会社から続く繊維事業の隣接領域として戦後拡張した化学事業群を統合し、ポリエステルフィルムを中心とする高機能フィルムが収益の中心。後にFY06でフィルム・機能樹脂事業と産業マテリアル事業に再編される前段階の統合。
バイオ・メディカル・機能材
- バイオ試薬等の生化学品・医薬品・医用機材・機能材を扱う事業。FY04連結売上485億円・営業利益72億円で、繊維由来技術を応用した高付加価値領域として育成された事業。
- 後にFY06でライフサイエンス(バイオ・メディカル)と産業マテリアル(機能材)に分かれて再編される前段階の統合で、東洋紡が長期育成事業に据えた高利益率領域。
繊維
- 天然繊維・合成繊維・繊維二次製品の製造販売事業で、創業以来の中核事業。FY04連結売上1,680億円・営業利益48億円で、グループ売上の約42%を占める最大事業。
- 大阪紡績・三重紡績の合併(1914年)から続く綿紡績・梳毛紡績の系譜と、戦後拡張した合成繊維(ポリエステル等)の事業を統合した。中国・東南アジアからの輸入競争で収益性は低下傾向にあり、後の事業構造改革の対象となる。
その他
- 建物・機械等の設計・施工、不動産、情報処理サービス、物流サービス等を含む補完事業。FY04連結売上380億円・営業利益24億円。
- 繊維・化成品・バイオの3本柱に含まれない雑多な事業を束ねたセグメントで、グループ売上構成比は約9%。後年に不動産事業が独立セグメントとして切り出される前段階の統合開示にあたる。
2007年3月期〜2014年3月期
フィルム・機能樹脂事業
- ポリエステルフィルム・ナイロンフィルム・PVAフィルム・合成樹脂等を製造販売する事業。FY06連結売上1,246億円・営業利益153億円で、グループ売上の約30%を占める最大事業として開示された。
- FY04までの「化成品」事業を再編して独立させた中核で、液晶ディスプレイ用光学フィルム・包装材料・自動車向け機能フィルム等を主力に展開。後年の構造改革局面でも東洋紡は一貫して収益柱に据えた事業。
産業マテリアル事業
- 機能性樹脂・エアバッグ用基布・水処理膜・産業資材等を製造販売する事業。FY06連結売上743億円・営業利益59億円で、自動車・水処理・産業用途向けの中堅事業として開示された。
- FY04までの「化成品」「バイオ・メディカル・機能材」の一部を再編して新設し、後の海水淡水化用RO膜事業(中東向け)への展開基盤となった。
ライフサイエンス
- 診断薬・バイオ試薬・医薬品・医療機器を製造販売する事業。FY06連結売上326億円・営業利益55億円で、東洋紡は高利益率の育成事業に据えた。
- FY04までの「バイオ・メディカル・機能材」を再編し、酵素診断薬・遺伝子検査試薬を主力とする高付加価値領域。後年のヘルスケア事業(FY14〜)への改称と事業拡大の出発点となった。
衣料繊維
- 衣料用合成繊維・天然繊維・繊維製品を製造販売する事業。FY06連結売上1,495億円・営業利益43億円で、グループ売上の約36%を占める最大事業として継続。
- FY04までの「繊維」事業から不動産・物流等を分離して衣料用途に絞り、ポリエステル長繊維・短繊維と綿紡績製品を主力に展開。中国・東南アジア競合との価格競争で収益性の低下が続き、後年の機能繊維・商事事業(FY14〜)への再編に向かう過渡期。
その他
- 不動産・物流・建装・情報処理サービス等を含む補完事業。FY06連結売上454億円・営業利益24億円。
- 4本柱に含まれない雑多な事業を束ねたセグメントで、後のFY08開示で「不動産」が独立セグメントとして切り出される前段階。
不動産
- 旧紡績工場跡地の活用を中心とする不動産賃貸・運営事業で、FY08から独立セグメントとして開示された。FY08連結売上46億円・営業利益14億円で、グループ売上構成比は小さいが安定収益事業として運営された。
- 創業以来の工場立地(大阪・京都・福井・愛知等)の遊休資産を商業施設・物流施設に転換した収益不動産を運営する。本業の繊維事業が縮小するなかで保有資産の流動化による収益創出を担った。
2015年3月期〜2019年3月期
フィルム・機能樹脂事業
- ポリエステルフィルム・ナイロンフィルム・PVAフィルム・合成樹脂等を製造販売する事業。FY14連結売上1,460億円・営業利益70億円で、グループ売上の約43%を占める最大事業として継続。
- 液晶ディスプレイ用光学フィルム・食品包装フィルム・自動車向け機能フィルム等を主力に展開し、グローバル市場での競争力を保持。後のFY20開示で「フィルム・機能マテリアル」へ改称される前段階の中核事業。
産業マテリアル事業
- 機能性樹脂・エアバッグ用基布・水処理膜・産業資材等を製造販売する事業。FY14連結売上715億円・営業利益66億円で、自動車・水処理・産業用途向けの中堅事業として継続。
- 海水淡水化用RO膜事業の中東向け展開と自動車エアバッグ用ナイロン6,6基布を主力とする収益事業。後の構造改革局面で減損損失(PBO医薬品事業等)の発生源となる事業領域も含む。
ヘルスケア事業
- 診断薬・バイオ試薬・医薬品・医療機器を製造販売する事業で、FY13までの「ライフサイエンス」を改称した。FY14連結売上287億円・営業利益50億円で、東洋紡が高利益率の育成事業に据えた。
- 医薬品事業(東洋紡ファーマ)・診断薬事業(バイオ製品事業)・医療機器事業を統合し、東洋紡が長期育成事業として継続的に開発投資を投入した領域。後年に医薬品事業の撤退(PBO売却)の対象となる事業を含む。
繊維・商事事業
- 衣料繊維・産業繊維と商社機能を統合した事業で、FY13までの「衣料繊維」を再編した。FY14連結売上850億円・営業利益23億円で、グループ売上の約25%を占める。
- ポリエステル長繊維・短繊維と海外調達商品の取り扱いを統合し、繊維商社機能を内製化した。中国・東南アジア競合との価格競争で収益性は依然として低く、後年の構造改革の対象となる事業領域。
不動産
- 旧紡績工場跡地の活用を中心とする不動産賃貸・運営事業。FY14連結売上40億円・営業利益22億円で、グループ売上構成比は約1%ながら高利益率の安定収益事業として継続。
- 創業以来の工場立地の遊休資産を活用した収益不動産事業で、グループ全体の中で営業利益率が最も高い事業の一つ。本業の構造改革が続くなかで安定した利益を提供した。
2020年3月期
不動産
- 旧紡績工場跡地の活用を中心とする不動産賃貸・運営事業。FY19連結売上44億円・営業利益15億円で、決算期変更等に伴う短期開示期にあたり、他事業の開示が一時的に欠落した過渡期。
- FY18までの5事業体制とFY20以降の新事業体制の間にあたる例外的な開示期で、不動産事業のみが独立して継続開示された。グループ全体の主力事業(フィルム・機能樹脂・繊維・ヘルスケア等)はこの期間に定義の見直しを進めており、新中期経営計画「2025年VISION」に合わせたセグメント再編の準備期にあたる。
2021年3月期〜2022年3月期
フィルム・機能マテリアル
- ポリエステルフィルム・包装フィルム・光学フィルム・機能性樹脂等を製造販売する事業で、FY18までの「フィルム・機能樹脂事業」を改称した。FY20連結売上1,528億円・営業利益200億円で、グループ売上の約45%を占める最大事業。
- 液晶ディスプレイ用光学フィルム・食品包装フィルム・電子用途フィルムを主力に、コロナ禍下の包装需要・在宅勤務需要を取り込んで利益拡大した時期。後のFY22開示でさらに「フィルム」と「環境・機能材」に分割再編される前段階の統合。
モビリティ
- 自動車向け材料・部品事業で、エアバッグ用基布・自動車内装材料・タイヤコード等を扱う。FY20連結売上365億円・営業損失16億円で、コロナ禍による自動車減産の影響を受けて赤字計上となった事業。
- FY18までの「産業マテリアル事業」から自動車向け事業を独立させた構成で、新中期計画「2025年VISION」のもとで東洋紡は成長領域に据えた。後の構造改革局面で減損損失の対象となる課題事業。
生活・環境
- 衣料繊維・水処理膜・建装事業・産業繊維等を統合した事業。FY20連結売上1,091億円・営業利益43億円で、グループ売上の約32%を占める中堅事業。
- FY18までの「繊維・商事事業」と「産業マテリアル事業」の一部を統合して再編し、生活関連製品と環境関連製品(水処理膜・廃水処理等)を束ねた構成。後のFY22開示で再分割される過渡期にあたる。
ライフサイエンス
- 診断薬・バイオ試薬・医薬品・医療機器を製造販売する事業で、FY18までの「ヘルスケア事業」を改称した。FY20連結売上270億円・営業利益45億円で、高利益率の育成事業として継続。
- コロナ禍下のPCR検査試薬・遺伝子検査試薬の需要拡大が利益寄与し、グループ全体の利益率を押し上げた。後の医薬品事業(PBO)売却前の状態にあたる。
不動産
- 旧紡績工場跡地の活用を中心とする不動産賃貸・運営事業。FY20連結売上39億円・営業利益15億円で、引き続き安定収益事業として運営された。
2023年3月期〜2026年3月期
フィルム
- ポリエステルフィルム・包装フィルム・光学フィルム等を製造販売する事業で、FY21までの「フィルム・機能マテリアル」から再分割された。FY22連結売上1,460億円・営業利益16億円で、機能材を切り出した後の純フィルム事業として開示された。
- 食品包装・電子用途・光学フィルムを主力とする中核事業だが、コロナ需要反動と原料高騰の二重苦で営業利益率が前期比で約13ポイント低下した時期。後年の構造改革(PFAS規制対応・米国Bonafilo工場の見直し等)の対象となる事業。
ライフサイエンス
- 診断薬・バイオ試薬・医薬品・医療機器を製造販売する事業。FY22連結売上381億円・営業利益92億円で、東洋紡が高利益率の収益柱に据えた。
- 診断薬・バイオCDMO(受託製造)事業の伸長が利益貢献を強めた時期で、米国Senior Aerospace社の買収(CDMO拡大)等の積極投資が進んだ。医薬品事業(PBO)の売却完了でヘルスケア事業の体制が再整理された。
環境・機能材
- 水処理膜・機能性樹脂・スーパー繊維・機能材を統合した事業で、FY21までの「フィルム・機能マテリアル」「生活・環境」の一部を再編した。FY22連結売上1,107億円・営業利益40億円。
- 海水淡水化用RO膜事業(中東向け)と機能性樹脂・スーパー繊維(ザイロン等)を統合した事業構成で、環境対応技術と機能材を束ねた構造。後の構造改革で減損損失計上の対象を含む。
機能繊維・商事
- 衣料繊維・産業繊維と商社機能を統合した事業で、FY21までの「生活・環境」の一部を再編した。FY22連結売上923億円・営業損失25億円で、原料高騰と価格転嫁の遅れで赤字計上となった事業。
- ポリエステル長繊維・短繊維と海外調達商品の取り扱いを統合し、創業以来の繊維事業の系譜を引き継ぐ事業領域。中国・東南アジア競合との価格競争に晒され、構造改革の対象となる。
不動産
- 旧紡績工場跡地の活用を中心とする不動産賃貸・運営事業。FY22連結売上40億円・営業利益14億円で、グループ売上構成比は約1%ながら高利益率の安定収益事業として継続。