セグメント情報 — 事業構成の変遷 各事業の売上・営業利益・利益率の推移
セグメント売上高単位:億円
FY05-FY09化成品・樹脂繊維機能材料・メディカル他
FY10-FY11樹脂化学品繊維トレーディングその他
FY12-FY25ビニルアセテートイソプレン機能材料繊維トレーディングその他
セグメント利益単位:億円
FY05-FY09化成品・樹脂繊維機能材料・メディカル他
FY10-FY11樹脂化学品繊維トレーディングその他
FY12-FY25ビニルアセテートイソプレン機能材料繊維トレーディングその他
セグメント利益率単位:%
FY05-FY09化成品・樹脂繊維機能材料・メディカル他
FY10-FY11樹脂化学品繊維トレーディングその他
FY12-FY25ビニルアセテートイソプレン機能材料繊維トレーディングその他
セグメント投下資本利益率単位:%
FY05-FY09化成品・樹脂繊維機能材料・メディカル他
FY10-FY11樹脂化学品繊維トレーディングその他
FY12-FY25ビニルアセテートイソプレン機能材料繊維トレーディングその他
クラレのセグメント変遷
FY05
FY06
FY07
FY08
FY09
FY10
FY11
FY12
FY13
FY14
FY15
FY16
FY17
FY18
FY19
FY20
FY21
FY22
FY23
FY24
FY25
繊維▾
セグメント売上高億円
1,091
1,079
1,052
961
800
428
467
358
363
272
354
373
495
473
508
409
460
631
579
581
563
セグメント利益億円
95
80
69
9
-17
-2
11
18
26
23
41
60
76
63
57
22
56
67
18
12
26
セグメント資産億円
805
801
793
763
662
529
548
397
417
437
465
491
633
670
745
704
772
826
800
827
757
化成品・樹脂▸
機能材料・メディカル他▸
トレーディング▾
セグメント売上高億円
1,119
1,085
1,056
1,066
895
1,174
1,166
1,274
1,361
1,281
1,220
1,413
572
603
664
673
セグメント利益億円
33
35
34
36
28
39
38
39
42
42
36
48
51
52
59
60
セグメント資産億円
353
361
366
356
406
395
415
448
463
443
434
503
511
530
571
592
その他▸
樹脂▸
化学品▸
ビニルアセテート▾
セグメント売上高億円
1,261
1,555
1,969
2,432
2,234
2,347
2,332
2,251
2,157
2,548
3,712
3,913
3,980
3,872
セグメント利益億円
489
467
357
557
585
616
547
474
408
583
775
863
876
625
セグメント資産億円
2,267
2,780
3,986
3,981
4,003
4,244
4,162
4,236
3,919
4,247
4,874
5,238
5,649
5,968
イソプレン▾
セグメント売上高億円
278
314
268
314
276
300
301
291
269
320
524
530
582
611
セグメント利益億円
39
55
49
69
69
90
73
42
38
61
43
-109
-95
-49
セグメント資産億円
553
572
594
541
498
528
627
906
1,089
1,254
1,588
1,619
1,652
1,402
機能材料▾
セグメント売上高億円
276
328
307
389
489
398
1,120
1,070
1,067
1,194
1,703
1,857
2,029
2,022
セグメント利益億円
19
15
15
56
45
67
44
38
30
87
86
103
129
108
セグメント資産億円
470
441
458
442
594
517
2,265
2,191
2,057
2,306
2,840
2,966
3,180
3,220
クラレのセグメント定義 セグメント区分の切り替わりごとに各事業の内容を記載
2006年3月期〜2010年3月期
化成品・樹脂
- ポバール樹脂(PVA)、ガスバリア樹脂「エバール」、ポリビニルブチラール(PVB)、メタクリル樹脂、ポリイソプレンゴムを中心とした合成樹脂・化学品の製造販売事業で、2001年のクラリアント買収・2004年のHTトロプラスト買収で取得した欧州事業を含む連結売上約50%の最大セグメント。
- ポバール樹脂は世界シェア首位、エバールは食品包装・自動車燃料タンク向けで世界シェア首位の高収益事業群。日本・米国・ベルギーの三極生産体制で運営し、繊維事業の約2倍の売上規模と高い利益率を持つグループの収益柱。
繊維
- ビニロン、人工皮革「クラリーノ」、不織布、合繊フィラメントを中心とした繊維事業で、創業以来の事業。2001年にレーヨン生産を停止し祖業から撤退したのちも、ビニロンとクラリーノを中核に残した連結売上約25%のセグメント。
- ビニロンは漁網・ロープ・セメント補強材など産業資材向け、クラリーノはランドセル・スポーツシューズ・靴向けで国内市場シェア首位。「世のため人のため他人のやれないことをやる」という企業理念を体現する独自素材事業で、利益率は化成品・樹脂には及ばないが安定収益基盤。
機能材料・メディカル他
- 歯科材料、人工腎臓用ダイアライザー、活性炭、その他研究開発段階の新規事業を束ねた事業群で、1970年代の石油危機期に立ち上げたファインケミカル・メディカル領域を継承。連結売上の約25%を構成。
- 歯科材料事業はクラレノリタケデンタル(後の合弁化)を中心に運営、活性炭事業は浄水器向けで家庭用市場の主要供給者。雑多な事業を束ねた構成ながら、後にイソプレン事業を分離する母体となる成長領域を内包していた。
2011年3月期〜2012年3月期
樹脂
- ポバール樹脂(PVA)、ガスバリア樹脂「エバール」、ポリビニルブチラール(PVB)、PVBフィルムを中心とした合成樹脂事業で、FY05の「化成品・樹脂」からイソプレン関連を分離して再構成した。連結売上の約40%を占める最大セグメント。
- ポバール樹脂・エバールは世界シェア首位を維持し、食品包装・自動車燃料タンク・自動車用合わせガラス中間膜向けに供給。日本・米国・ベルギーの三極生産体制で運営し、欧州・北米の現地需要に対応するグローバル機能素材メーカーの中核事業。
化学品
- メタクリル樹脂、ポリイソプレンゴム、ファインケミカル中間体、香料・医農薬中間体を中心とした化学品事業で、FY05の「化成品・樹脂」からポバール関連を分離して再構成した。連結売上の約20%を構成。
- イソプレン誘導品は香料・医農薬中間体向けで安定収益事業、ポリイソプレンゴムはタイヤ・工業用ゴム向けに供給。1972年の鹿島工場稼働以来のイソプレンケミカル事業を中核に、後にFY12の事業再編で「イソプレン」として独立する母体となった。
繊維
- ビニロン、人工皮革「クラリーノ」、不織布、合繊フィラメントを中心とした繊維事業で、FY05からの継続。連結売上の約15%を構成し、ビニロンの産業資材用途とクラリーノのランドセル・スポーツシューズ向け事業を中核とする。
- 2001年のレーヨン撤退以降、ビニロンとクラリーノに集中することで利益率の改善が進行。化成品・樹脂の3割程度の売上規模ながら、創業以来の独自技術を象徴する位置づけを維持。
トレーディング
- クラレトレーディング(連結子会社)を中心とした繊維・化学品の商社事業で、グループ内製品の販売と外部仕入製品の販売を兼営する。FY10で独立セグメントとして切り出された。連結売上の約20%を構成。
- 自社製品の販売チャネルとしての機能と、外部仕入による補完販売の機能を併せ持ち、低利益率ながら売上規模の大きいセグメント。商社機能をセグメント開示として独立化することで、製造事業セグメントの利益率を明示化する狙いがあった。
その他
- 歯科材料、人工腎臓用ダイアライザー、活性炭、その他研究開発段階の新規事業を束ねた事業群で、FY05の「機能材料・メディカル他」を継承し小規模化した。連結売上の約5%を構成。
- 歯科材料事業はクラレノリタケデンタルを中心に運営、活性炭事業は浄水器向けで家庭用市場の主要供給者。後にFY12の事業再編で「機能材料」として独立再編される母体となった。
2013年3月期〜2025年12月期
ビニルアセテート
- ポバール樹脂(PVA)、ガスバリア樹脂「エバール」、ポリビニルブチラール(PVB)、PVBフィルム、水溶性ポバールフィルムを中心とした事業で、FY10の「樹脂」を改称・再構成した。2012年のMonoSol Holdings買収(約3.95億ドル)、2014年のデュポン社ビニルアセテート関連事業買収(約648億円)でグローバル事業基盤を強化した連結売上約45%の最大セグメント。
- ポバール樹脂は世界シェア首位、エバールは食品包装・自動車燃料タンク向けで世界シェア首位、PVBは自動車用合わせガラス中間膜向けで世界シェア上位、水溶性フィルムは洗剤ポッド向けで世界シェア首位の高収益事業群。2017年12月期にはセグメント売上2347億円・利益613億円に達し、グループの収益柱として確立。
イソプレン
- ポリイソプレンゴム、イソプレン誘導品(ファインケミカル中間体、香料・医農薬中間体、SISエラストマー)を中心とした化学品事業で、FY10の「化学品」を改称・独立再編した。連結売上の約10%を構成。
- 1972年の鹿島工場稼働以来のイソプレンケミカル事業を中核に、香料・医農薬中間体向け安定収益事業として運営。世界市場で限定された参入障壁を持つニッチ市場で、ビニルアセテートに次ぐ第二の高収益事業。
機能材料
- メタクリル樹脂、歯科材料、人工腎臓用ダイアライザー、活性炭、ジェネスタ(高耐熱ポリアミド樹脂)を中心とした事業で、FY10の「その他」から独立再編した。連結売上の約15%を構成。
- 歯科材料事業はクラレノリタケデンタルを中心に運営、メタクリル樹脂は光学用途・建材向けで国内有数の供給者。クラレは新規事業育成領域に据え、ジェネスタなど次世代車載向け高機能樹脂の成長が期待される。
繊維
- ビニロン、人工皮革「クラリーノ」、不織布、合繊フィラメントを中心とした繊維事業で、FY10からの継続。連結売上の約10%を構成。
- ビニロンは漁網・ロープ・セメント補強材など産業資材向け、クラリーノはランドセル・スポーツシューズ向けで国内市場シェア首位。化成品・樹脂の伸長により全社売上構成比は低下するが、創業以来の独自技術を象徴する位置づけを維持。
トレーディング
- クラレトレーディング(連結子会社)を中心とした繊維・化学品の商社事業で、FY10からの継続。グループ内製品の販売と外部仕入製品の販売を兼営する。連結売上の約15%を構成。
- 自社製品の販売チャネルとしての機能と、外部仕入による補完販売の機能を併せ持ち、低利益率ながら売上規模の大きいセグメント。製造事業セグメントの利益率を明示化する狙いを継続。
その他
- 上記5セグメントに含まれない多角化事業を束ねた構成で、研究開発段階の新規事業や少額の周辺事業を含む雑多な事業群。連結売上の約5%を構成する小規模。
- M&Aによる新規事業取得(MonoSol、デュポン事業など)の初期統合期間や、新興国向けの試験的販売事業など、独立再編の前段階にある事業を束ねる位置づけ。