決断
新しい市場を作った直後に、その市場の秩序を自ら決めにかかった。チキンラーメンの発売から数年で即席麺のメーカーは数百社まで乱立し、模倣と乱売が横行する。1962年6月、安藤百福氏は即席ラーメン製造法の特許を取得して、約110社へ無断製造の中止を通告し、警告を無視したエース食品には大阪地裁へ証拠保全を申請した。もっとも先願をめぐる係争もあり、行使は排除ではなく牽制と和解にとどまっている。1971年9月には容器が食器を兼ねるカップヌードルを発売している。袋めん30円の時代に100円を付けたため問屋は扱わず、テレビCMで調理法を伝えたうえで、開かれて間もない銀座の歩行者天国で実演販売した。1990年にはブランド別に8人のマネージャーを置いて生産から利益責任までを一人へ負わせ、先行各社に1年2か月遅れた"ラ王"を同じ250円で出して半年で65億円を売った。
2006年11月 明星食品の買収
のれんと総資産2006 2007 2012 のれん(百万円) 0 4,352 2,648 のれん以外の無形固定資産(百万円) 445 670 1,291 1971年9月 カップヌードルの発売
カップヌードルの発売箸も鍋も要さず容器が食器を兼ねる調理型により袋めんとは別の即席麺カテゴリを創り、100円の高価格を流通を飛ばした直接販売で市場に定着させた判断同じ経営論点に直面した企業 | 新規事業・多角化業績の推移1970 1971 1976 売上高(億円) 213 247 693 経常利益率(%) 4.7 7.3 11.7 1962年6月 チキンラーメンの発明