決断
買収して、直して、伸ばす。この順序を半世紀くり返してきた。1979年に着手したHDD用スピンドルモータへの集中は1989年に信濃特機を取り込んで世界シェア約9割に達したが、1995年3月期はパソコン需要の減速で25億円の最終赤字だった。以後、新しい収益源は自社開発で育てず、清潔さ・仕入れコスト・勤務態度で収支の均衡する不振企業を買収し、雇用を保ったまま規律の入れ直しで高収益へ変える再建型のM&Aを成長の主軸に据えた。2003年の三協精機製作所への資本参加と再建も同じ順序の反復だった。HDD比率を5年で3分の1へという1997年の目標には、年2社ずつ買収するという手段が添えられていた。数値を先に置き、買収の本数を逆算する。
2026年10月 ニデックコンポーネンツのカーライルへの売却
2026年9月 岸田光哉氏の社長辞任と戒田理夫氏への継承
岸田光哉氏の社長辞任と戒田理夫氏への継承旧執行体制での財務報告をめぐる言動が確認された社長が辞意を示し、指名委員会の審議を経て再生委員会副委員長の戒田理夫氏へ社長を引き継いだ経営判断同じ経営論点に直面した企業 | 経営体制・承継業績の推移2025 2026 売上高(兆円) 2.6 2.7 営業利益率(%) 9.1 -19.2 2025年 牧野フライスへのTOB撤回
機械事業セグメント2024 2025 外部顧客に対する売上高(億円) 2,044 2,134 セグメント損益(百万円) 28,353 17,828 2024年2月 岸田光哉氏が社長就任
岸田光哉氏が社長就任創業者依存からの脱却と安定した事業承継を狙い、指名委員会の審議を経た社長交代と集団指導体制で後継体制を刷新した経営判断同じ経営論点に直面した企業 | 経営体制・承継売上高と営業利益率2023 2024 2025 売上高(億円) 22,300 23,472 26,078 営業利益率(%) 4.0 6.9 9.1 2023年9月 TAKISAWAの子会社化
機械事業セグメント2023 2024 2025 外部顧客に対する売上高(億円) 1,612 2,044 2,134 セグメント損益(百万円) 8,969 28,353 17,828 2003年10月 三協精機の買収
三協精機の買収FDBモータ投資の回収難で3期続けて経常損失を計上した競合の三協精機に、2度の第三者割当増資で278億74百万円を払い込んで議決権55.6%を取得し、再建して精密機器の拠点を取り込んだ判断同じ経営論点に直面した企業 | M&A・買収三協精機の売上高と経常利益率2003 2004 2009 売上高(億円) 1,055 1,068 1,005 経常損益率(%) -4.5 -6.1 4.6 1997年11月 トーソクへの資本参加
業績の推移1996 1997 2002 売上高(億円) 753 906 2,810 純利益率(%) 4.8 5.4 2.3 1994年1月 HDDモータへ集中
業績の推移1993 1994 1999 売上高(億円) 699 601 1,325 純利益率(%) 0.3 0.0 4.2 1973年7月 精密小型モータで創業