斉藤恭彦
信越化学工業・代表取締役社長
Saito Yasuhiko(1955年生まれ)
就任年 2015年
就任時年齢 59歳
現年齢 70歳
在任期間 11年
出自 信越化学工業
- 金川時代の規律を継承しつつ AI需要・塩ビ価格再構築という新しい戦線に対応する経営者である。
- 2026年4月に伊勢崎市のフォトレジスト新工場を稼働開始して供給能力の拡張投資を進行、AI関連製品(フォトレジスト・マスクブランクス・シリコンウェーハ)が全社売上の約15%へ拡大し300ミリウェーハ需要が回復基調を継続、三益半導体統合後の半導体シリコン事業で垂直統合を強化
- 北米塩ビで1ポンド5セントの「三連跳」値上げを打ち出し中国VAT還付改定・新規増設停止・Westlake工場停止の追い風で価格再構築を主導、磁性材料の重希土類使用低減・特定国依存回避の内製化を含むサプライチェーン強靭化を進行
- 株式売出と自己株取得を組み合わせ株主基盤の多様化と資本コスト低減を進めた。
- 2026年1月に1400億円規模の株式売出しを発表、同時に2025年4月公表の5000億円自己株取得枠のうち残る約1000億円分の取得を明示
- 「資本コストを上回るROEを強く意識する」と表明し無借金経営と厚い内部留保を保ちつつ還元の質を高める姿勢、「買収に社運をかけてはいけない」とインオーガニック過信を戒め自社規律の上での投資判断を堅持
就任前(FY14)12,555億円
直近(FY25)25,740億円
変化(11カ年)+105%
就任前(FY14)14.8%
直近(FY25)24.7%
変化(11カ年)+9.9pt
斉藤恭彦の経歴社長就任に至るキャリア
- 斉藤恭彦氏は1978年に信越化学工業へ入社した。2001年に取締役となり、2002年常務取締役、2005年専務取締役、2007年に代表取締役専務、2010年に代表取締役副社長へと昇進し、一貫して同社の中核事業とともにキャリアを重ねた。
- 昇進の過程で斉藤氏が任されたのが、米国の塩化ビニル樹脂事業を担う重要子会社シンテックである。2011年1月にシンテック取締役社長を兼務し、世界最大級の塩ビ事業を現地で経営した。斉藤氏自身、後年「私自身、米国の重要子会社で仕事をさせてもらい、いろいろな事業経験をさせてもらいました」と振り返っており、この米国での経営経験が後の社長就任の土台となった。
- 2016年6月、健康上の理由で退く森俊三社長の後任として、斉藤氏は代表取締役社長に就任した。当時会長だった金川千尋氏の右腕とされ、長く同社の経営規律と財務体質を築いてきた金川会長のもとで、塩化ビニル樹脂と半導体シリコンウエハーで世界首位級の地位を引き継いだ。就任後は金川会長時代の規律を継承しつつ、AI関連需要や塩ビの価格再構築といった新たな局面に対応している。
所属・役職1978年201020202025年╱╱
信越化学工業
1978年入社
2001年取締役
2002年常務取締役
2005年専務取締役
2007年代表取締役専務
2010年代表取締役副社長
2016年代表取締役社長
シンテック
2011年取締役社長
| 年月 | 内容 |
|---|---|
| 1978-04 | 信越化学工業入社 |
| 1999-12 | シンエツPVC B.V.取締役(現任) |
| 2001-06 | 取締役 |
| 2002-06 | 常務取締役 |
| 2004-04 | シンエツハンドウタイアメリカInc.取締役社長(現任) |
| 2005-06 | 専務取締役 |
| 2007-07 | 代表取締役専務 |
| 2010-06 | 代表取締役副社長 |
| 2011-01 | シンテックINC.取締役社長(現任) |
| 2016-06 | 代表取締役社長(現任) |
発言集公開インタビューからの発言(画像はOGPより引用・改変なし)
「世の中は目まぐるしく変動していますし、いろいろな事があれよあれよという間に起きます。いかに機敏に動けるかが勝負ということです」
信越化学工業社長・斉藤恭彦の基本軸強化論「さすが信越、と言われるようなモノづくりを」 www.zaikai.jp/articles/detail/4931 「自前で全てやろうとは考えていません。しかし、自らの技術がしっかりしていなければ他社との連携もできません」
信越化学工業・斉藤恭彦社長を直撃 生成AIなど新たなニーズが生まれる中、半導体事業の今後は? www.zaikai.jp/articles/detail/4929 「それを高め、発展させ、人間社会に貢献せんと思う若者、是非来たれ」
社長メッセージ www.shinetsu.co.jp/jp/recruit/message 「当社は顧客の課題を理解し、素材を科学して、世界規模で社会と環境に役立つ価値を提供しています」
社長メッセージ www.shinetsu.co.jp/jp/recruit/message 「AIは大量に電力を消費しますから、電力効率が極めて重要になります。この点で、GaNデバイスは大いに貢献します」
信越化学工業・斉藤恭彦社長を直撃 生成AIなど新たなニーズが生まれる中、半導体事業の今後は? www.zaikai.jp/articles/detail/4929 「目の前のことに集中して取り組む。その積み重ねが大切です」
斉藤恭彦・信越化学工業社長「塩ビ、半導体関連に加えて、次世代ディスプレイなど新領域を開拓」 www.zaikai.jp/articles/detail/3741 任期中のIR資料公式ページへのリンク
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