創業社長の関係
創業
1887年2月、高峰譲吉氏・渋沢栄一氏・益田孝氏らが資本金25万円で東京人造肥料会社を興し、1893年の株式会社改組で渋沢栄一氏が初代取締役会長に就いた。財界人の共同出資で始まったため創業家は生まれていない。1937年12月に日産財閥へ入り、以後は資本を握る側からトップを迎える時期が続いた。
社長登用の傾向
社長任期の傾向
任期
中興の祖は1988年に石油化学からの全面撤退を決めた中井武夫氏で、赤字事業を8年かけて3社へ譲り、農薬・医薬品・機能性材料へ資源を移した。直近3代の在任は8年、12年10か月、そして就任6年目である。10年を超えたのは1代だけで、8年前後が交代の目安になっている。
いまの体制への含意
含意
トップは新卒入社から30年以上かけて社内を上がった人物に限られる。創業家を持たず、財閥解体で親会社も失った会社が、序列の上位から順に社長を出す形で1世紀を回してきた。1988年の石油化学撤退で規模より利益率を選ぶ型が定まり、その判断を見てきた世代が続けて経営にあたっていると思われる。
| 氏名 | 社長在任期間 退任年は推定 | 在任年数 推定 | 状況 | 出自 | 役職 | 在任中の決断 | 施策 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 藤本修一郎(2000年就任) | 2000〜2008年2000年就任 | 8年 | 退任 | 生え抜き | 取締役社長 | ||
| 木下小次郎(2008年就任) | 2008〜2021年2008年就任 | 13年 | 退任 | 生え抜き | 代表取締役社長 | ||
| 八木晋介(2021年就任) | 2021年〜現任2021年就任 | 6年 | 現任 | 生え抜き | 代表取締役社長 | 1985年4月に入社し、36年後の2021年4月に社長へ就任した生え抜きである。2016年4月に執行役員、2018年4月に常務執行役員、2020年4月に専務執行役員へ進み、同年6月に取締役を兼ねた。株式は信託銀行が上位を占め、2015年3月期の大株主は日本マスタートラスト信託銀行9.55%、日本トラスティ・サービス信託銀行7.29%の順で、取引先持株会2.55%と従業員持株会1.71%も名を連ねる。創業家も親会社も持たない会社である。 |