- 創業
- 母体は東芝である。2017年、会計不正とウェスチングハウス破綻で債務超過の瀬戸際に立った東芝がメモリ事業を分社し、東芝副社長だった成毛康雄氏が初代社長に就いた。2018年にベインキャピタル連合へ約2兆円で売られ、2019年に持株会社を設けて社名をキオクシアへ改めている。
- 登用
- 社長は成毛康雄氏・早坂伸夫氏・太田裕雄氏の3代とも東芝に新卒で入りメモリの開発と事業を歩んだ技術者で、外部から経営者を招いた例はない。所有者がベインキャピタル連合という投資ファンドに移っても、社長の座は東芝育ちの技術畑が占め続けている。
- 任期
- 設立から9年で社長は3人にとどまる。初代の成毛康雄氏は約3年で病気療養のため退き、跡を継いだ早坂伸夫氏は6年を務めて2024年12月の上場を実現した。2026年6月に就いた太田裕雄氏はまだ在任1年に満たない。中興の祖と呼べる長期政権はまだ生まれていない。
- 含意
- 後継は東芝育ちの技術者に絞られてきたように見える。指名・報酬諮問委員会は上場直前の2024年11月に置かれた任意機関で、社長人事は取締役会への答申どまりである。取締役7名のうち社外は3名と過半に届かず、8年間の所有者だったベインキャピタルも2026年に全株を手放した。
太田裕雄
おおた ひろお
生え抜き(1985年東芝入社)。英国駐在を経てメモリ応用技術部長・技師長、キオクシアのメモリ事業部長・副社長執行役員を経て社長へ
早坂伸夫
はやさか のぶお
生え抜き(1984年東芝入社)。半導体プロセス開発から先端メモリ開発センター長・統括技師長を歴任し、分社した東芝メモリ(現キオクシア)へ移って副社長を経て社長へ