大株主・株主構成 — 持株構造の変遷 上位10名の入れ替わりと所有者区分7区分の推移

  • FY24(2025/3)は旧親会社の株式会社東芝が30.5%で筆頭に立ち、ベインキャピタルが2018年の東芝メモリ買収に用いたBCPE Pangea系の4名義がCayman L.P.22.02%・Cayman2 14.35%・Cayman 1A 8.99%・Cayman 1B 5.75%の計51.11%で続いた。買収連合に名を連ねたHOYA株式会社も3.0%を残し、上位は分社化と2兆円買収の資本の枠組みがそのまま並んだ。日本マスタートラスト信託銀行(信託口)1.79%、UBS・Fidelity系BBH・JPモルガン証券といった信託銀行と外国機関投資家は1%前後の下位にとどまった。
  • FY25(2026/3)は上場から1年で株主が急速に分散した。筆頭の東芝は17.59%(9605万株)へ下がり、1年で保有株を約6844万株手放した。ベインキャピタルのBCPE Pangea系4名義もCayman2 14.17%・Cayman 1A 4.91%・Cayman 1B 1.41%・Cayman L.P. 1.38%の計21.87%まで縮み、FY24の51.11%から半分以下に落ちた。うちCayman2は7740万株を売却せず14%台を保った一方、Cayman L.P.は1億1875万株から754万株へ、Cayman 1A・1Bも保有株数を減らしており、名義ごとに売り出しの濃淡が分かれた。東芝とベインが手放した持分は外国機関投資家が吸収し、GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL 3.74%、日本マスタートラスト信託銀行(信託口)3.16%、BNY GCM 2.97%、MSIP CLIENT SECURITIES 2.26%、日本カストディ銀行(信託口)1.47%が新たに上位へ入った。FY24で6位だったHOYAは比率を下げ、上位10位から外れた。
  • 所有者別でみると、この分散は区分の入れ替わりとして表れる。外国法人等(法人)はFY24の56.14%からFY25は68.45%へ上がったが、これはPangea系ケイマン籍の縮小を外国機関投資家の買いが上回った結果で、同じ区分の中身が入れ替わった。東芝とHOYAを含むその他の法人は33.83%から18.47%へほぼ半減し、東芝の売り出しがそのまま効いている。信託口を通じた保有が増えたことで金融機関は2.29%から5.17%へ、金融商品取引業者も1.66%から2.60%へ上がり、個人その他は6.06%から5.29%とほぼ横ばいだった。FY24では東芝30.5%とPangea系51.11%が発行済株式の8割超を握っていたが、FY25には両者で約39%まで下がり、PEと旧親会社が支配する浮動株の薄い構成から、機関投資家を交えた分散へと1年で移った。
  • [日本経済新聞「キオクシアが上場、初値1440円 公開価格を下回る」2024-12-18](https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC081I30Y4A201C2000000/)
  • [日本経済新聞「東芝、東芝メモリのPangeaへの株式譲渡が完了-譲渡価格は2兆3億円」2018-06-01](https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP481418_R00C18A6000000/)
  • [株式会社東芝 適時開示(東芝メモリ株式会社の株式譲渡完了及び特定子会社の異動に関するお知らせ)2018-06-01](https://www.global.toshiba/content/dam/toshiba/migration/corp/irAssets/about/ir/jp/news/20180601_1.pdf)
筆頭(1位)2〜3位数値は持株比率(%)/保有株数。株主名をクリックで正式名称を表示
大株主上位10位の年次推移
株主名FY15FY16FY17FY18FY19FY20FY21FY22FY23FY242025/3FY252026/3FY26FY27FY28FY29FY30
---------30.50%164,489,000株17.59%96,050,000株-----
---------22.02%118,751,000株1.38%7,545,000株-----
---------14.35%77,400,000株14.17%77,400,000株-----
---------8.99%48,489,000株4.91%26,790,000株-----
----------3.74%20,435,000株-----
---------5.75%30,998,000株1.41%7,698,000株-----
---------1.79%9,652,000株3.16%17,240,000株-----
---------3.00%16,200,000株------
----------2.97%16,227,000株-----
----------2.26%12,316,000株-----
---------1.46%7,857,000株------
----------1.47%8,053,000株-----
---------0.93%5,007,000株------
---------0.41%2,230,000株------

有価証券報告書「大株主の状況」の上位 10 位をもとに作成。株主名は NFKC 正規化と「株式会社」「(信託口)」等の除去で名寄せしていますが、 合併・社名変更・信託口番号変更などで別行となる場合があります。持株比率は発行済株式総数から自己株式等を控除して算出する場合があり、社により控除基準が異なります。

所有者別状況 金融機関・外国法人等・個人その他など 7 区分の比率推移

  • 外国人比率68.5%(FY25)
  • 金融機関5.2%
  • その他の法人18.5%
  • 個人その他5.3%
  • 株主総数89,842
株式所有者別状況(比率の推移)
区分FY15FY16FY17FY18FY19FY20FY21FY22FY23FY24FY25FY26FY27FY28FY29FY30
金融機関---------2.3%5.2%-----
金融商品取引業者---------1.7%2.6%-----
その他の法人---------33.8%18.5%-----
外国法人等(法人)---------56.1%68.5%-----
外国法人等(個人)---------0.0%0.0%-----
個人その他---------6.1%5.3%-----

有価証券報告書「株式等の状況 - 所有者別状況」より。比率は発行済株式数に対する所有割合。 自己株式等はここには含めていません(別表として有価証券報告書に記載されています)。