第4章 年〜年

マルハ:二百カイリ規制による遠洋漁業縮小とニチロ統合

1977年〜漁場を失った会社が陸へ振り向けた資本

1977年、各国が相次いで二百カイリ漁業水域を設定し、大洋漁業は北洋をはじめとする公海の漁場から締め出された。二百カイリ以前の1973年に400万トンあった日本の遠洋漁業の漁獲高は、その後200万トンへ半減する。依存度の高かった米国水域のスケソウタラ漁は漁獲割当枠が1983年以降減り、1986年には50万トンを割り、1987年分は5万トン強にまで減少した。漁場に残る負担も重くなり、日本の入漁料支払額は1977年度の16億円が1985年度には80億円へ急増し、大洋漁業単独でも1986年度に21億円を負担した。同社は1982年の決算で円安の為替差損などから経常赤字に転じ、以後は無配が続いた。

  • 日経ビジネス 1987年6月8日号
    • [1]二百カイリ規制により大手水産は依存度の高かった米国水域などの漁場から締め出された
    • [2]二百カイリ以前の1973年に400万トンあった日本の遠洋漁業漁獲高は200万トンへ半減した
    • [3]米国水域のスケソウタラ漁の漁獲割当枠は1983年以降減り1986年に50万トンを割り1987年分は5万トン強となった
    • [4]日本の入漁料支払額は1977年度16億円から1985年度80億円へ急増し大洋漁業は1986年度に21億円を負担した
    • [5]1982年の決算で円安の為替差損などにより経常赤字を出し以後無配が続いた

漁船に向けていた資本は、陸上の生産と研究へ移された。投資と並行して資産の整理も進み、1985年には自社ビルの4分の3を売却して借入金の返済にあてた。1983年7月に宇都宮市で練り製品工場、1985年8月に同市で調味料・薬品・健康食品の工場が完成し、1990年9月にはつくば市へ中央研究所を開設した。1987年にはマグロの成長ホルモン抽出に成功したと日本水産学会で発表した。1990年には外食事業のプロジェクトチームを設け、タイ料理店など消費の現場に近い売り場を自ら持つ試みも始めた。

  • マルハニチロ 有価証券報告書【沿革】
    • [6]漁船への投資に代えて宇都宮の工場やつくばの中央研究所など陸上設備へ投資した
    • [8]1983年7月に宇都宮市で練り製品工場、1985年8月に調味料・薬品・健康食品工場が完成し1990年9月につくば市に中央研究所が完成した
  • 日経ビジネス 1987年6月8日号
    • [7]1985年に自社ビルの4分の3を売却して借入金の返済にあて再建を進めた
    • [9]1987年にマグロの成長ホルモン抽出に成功したと日本水産学会で発表した
  • 日経ビジネス 1993年4月26日号
    • [10]1990年に外食事業のプロジェクトチームが発足しタイ料理店などを開いた
参考文献[1]-[10]
  • 日経ビジネス 1987年6月8日号
    • [1]二百カイリ規制により大手水産は依存度の高かった米国水域などの漁場から締め出された
    • [2]二百カイリ以前の1973年に400万トンあった日本の遠洋漁業漁獲高は200万トンへ半減した
    • [3]米国水域のスケソウタラ漁の漁獲割当枠は1983年以降減り1986年に50万トンを割り1987年分は5万トン強となった
    • [4]日本の入漁料支払額は1977年度16億円から1985年度80億円へ急増し大洋漁業は1986年度に21億円を負担した
    • [5]1982年の決算で円安の為替差損などにより経常赤字を出し以後無配が続いた
    • [7]1985年に自社ビルの4分の3を売却して借入金の返済にあて再建を進めた
    • [9]1987年にマグロの成長ホルモン抽出に成功したと日本水産学会で発表した
  • マルハニチロ 有価証券報告書【沿革】
    • [6]漁船への投資に代えて宇都宮の工場やつくばの中央研究所など陸上設備へ投資した
    • [8]1983年7月に宇都宮市で練り製品工場、1985年8月に調味料・薬品・健康食品工場が完成し1990年9月につくば市に中央研究所が完成した
  • 日経ビジネス 1993年4月26日号
    • [10]1990年に外食事業のプロジェクトチームが発足しタイ料理店などを開いた

1977年〜2007年の業績

決算期 区分 売上高 経常利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 利益率
1977年01月期 単体 4,814 n/a 25 11 0.2% n/a
1978年01月期 単体 5,193 +7.9% 49 11 0.2% n/a
1979年01月期 単体 5,043 ▲2.9% 46 11 0.2% n/a
1980年01月期 単体 5,766 +14.3% 44 11 0.2% n/a
1981年01月期 単体 5,951 +3.2% 25 21 0.4% n/a
1982年01月期 単体 6,129 +3.0% ▲39 ▲40 ▲0.7% n/a
1983年01月期 単体 6,007 ▲2.0% 13 ▲35 ▲0.6% n/a
1984年01月期 単体 5,580 ▲7.1% 34 11 0.2% n/a
1985年01月期 単体 5,857 +5.0% 63 16 0.3% n/a
1986年01月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1987年01月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1988年01月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1989年01月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1990年01月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1991年03月期 単体 n/a n/a ▲61 n/a n/a n/a
1992年03月期 単体 5,259 n/a ▲36 n/a n/a n/a
1993年03月期 連結 10,070 +91.5% 8 ▲46 ▲0.5% n/a
1994年03月期 連結 9,532 ▲5.3% 36 ▲39 ▲0.4% n/a
1995年03月期 連結 9,551 +0.2% 69 13 0.1% n/a
1996年03月期 連結 9,500 ▲0.5% 76 14 0.1% n/a
1997年03月期 連結 9,781 +3.0% 100 7 0.1% n/a
1998年03月期 連結 9,782 +0.0% 130 24 0.2% n/a
1999年03月期 連結 9,345 ▲4.5% 101 ▲40 ▲0.4% n/a
2000年03月期 連結 9,413 +0.7% 137 22 0.2% n/a
2001年03月期 連結 8,911 ▲5.3% 104 83 0.9% n/a
2002年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2003年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2004年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2005年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2006年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2007年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a

出所:会社年鑑 1986年版、会社年鑑 2002年版

出典・参考

3件
出典・参考
  • マルハニチロ 有価証券報告書【沿革】
  • 日経ビジネス 1987年6月8日号
  • 日経ビジネス 1993年4月26日号

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