決断
景気に振られる機械の商いに、振れ方の違う品目を重ねてきた会社である。工具の卸から始めた山善機械器具は、1957年7月に工作機械部門を設けて機械の販売に参入した。東京支店と名古屋・福岡の営業所を開設し、1962年10月から1963年6月の販売実績では機械が43.7%と工具の42.1%を上回る。一方で機械の需要は設備投資の波に左右されるため、1965年7月に住宅機器部門を設け、1966年ごろから造成地と住宅の売買、建築部材の販売に参入した。その結果、1971年の景気後退で機械関連のメーカーが大幅な減産に入るなかでも、住宅部門は年率70〜80%で拡大している。1970年2月に東京・大阪の第一部へ上場し、1971年11月には社名から機械器具の語を外した。