愛知工業の「アイ」と新川工業の「シン」を組み合わせた社名は、吸収する側・される側という形式を超えて、両社を対等な源流として残す意図を映している。豊田喜一郎氏を共通の祖とする兄弟会社の統合だった。
特許係争という選択肢を退け、特許を保有するボーグ・ワーナー社と折半出資で組んだ判断が、結果として半世紀にわたりグループ最大の収益源となるATの基盤をつくった。
資源不足のなかで扱う部品を広げず、クラッチに資源を集めた判断が、合併後のアイシンに伝導部品の技術基盤を残した。