小又哲夫 SWCC・社長 現任
小又哲夫氏は2025年4月1日に SWCC 代表取締役 CEO 社長執行役員に就任した(取締役会議長を兼ねていた長谷川隆代前社長は代表権ある会長へ移行)。1989年に芝浦工業大学工学部を卒業して昭和電線電纜(現 SWCC)に入社、2001年に杭州富通昭和光通信配件有限公司の総経理として中国現地法人を経験し、光デバイスユニット製造部長・経営企画部長・戦略本部長を経て2024年に COO 副社長執行役員、翌年に社長に登り詰めた。技術現場と海外駐在、本社経営企画の三つを通った経歴は、長谷川前体制の延長線上で構造改革の主導役を担ってきたことの裏返しでもある。
就任直後の方針として、中期経営計画「Change & Growth SWCC 2026」(最終年度 2026年度)の営業利益目標を170億円から240億円に上方修正し、配当を1株 150円以上から180円に増配した。長谷川期に導入した ROIC 経営を「1.0」から「2.0」へ進化させ、キャッシュフロー最大化と成長加速の両立を目指す方針を示している。2026年3月に開催した成長戦略・財務資本政策説明会では、次期中計「Transformation for Growth SWCC 2030」のスローガンを示し、2030年に営業利益400億円超(オーガニックのみ)、営業利益率12%超、ROIC 15%超を目標として掲げた。e-Ribbon(光ファイバ)には20億円を投資して生産能力を7倍化する計画を発表し、データセンター向け需要を成長軸として明示している。
長谷川期に達成した「株価10倍・自己資本比率47%」の財務改善を引き継ぎつつ、TOTOKU 子会社化(2025年3月)や e-Ribbon 増産といった攻めの投資判断を出している段階で、社長就任からまだ1年を経ていない。CEO としての実績評価は、2026年度中計の着地(営業利益240億円達成可否)と次期中計「2030」初期 KPI(営業利益率・ROIC)で問われる局面に入る。
小又哲夫氏の在任プロフィール 主要指標と職歴
SWCC入社
杭州富通昭和光通信配件有限公司総経理(出向)
昭和電線デバイステクノロジー㈱光デバイスユニット製造部長
同社インターコネクション事業部製造部長
SWCC執行役員、事業戦略本部経営企画部長 昭和電線ケーブルシステム㈱経営企画部長
SWCC常務執行役員、経営戦略企画部長
SWCC常務執行役員、戦略本部長
SWCCCOO 副社長執行役員
SWCC代表取締役、COO 副社長執行役員 SWCC代表取締役、CEO 社長執行役員(現任)