- 上場会社のトップは創業者の荒井正昭氏と、2025年10月に就いた福岡良介氏の2代。荒井氏はFY97(1997年9月)から28年近く代表取締役社長を務め、ホールディングス体制への移行後もFY24まで社長の座にあった。創業から四半世紀を一人のトップで通した、創業者集権型の系譜である。
- 福岡氏は2002年にオープンハウスへ入社し、グループの開発会社で代表取締役社長を歴任したのち、本体の取締役・常務執行役員・専務執行役員を経て社長へ昇格した。昇進元は不動産開発の事業執行系で、外部招聘ではなく生え抜きから初の社長を出した点が、荒井体制からの最大の断絶点になる。
- 持株会社化に伴う事業会社オープンハウスの社長には、人材サービスを起業した鎌田和彦氏が2021年に就いた経緯がある。グループ全体の経営は創業者から生え抜きへ移しつつ、事業会社の運営は外部出身の経営者に委ねる二層の構図をとった。
- 創業者の荒井氏は社長退任後も取締役Founderとして取締役会に残り、保有株も手放していない。トップ交代という形式上の世代交代は起きたものの、創業者の影響力が取締役会の内側に残る形での承継である。