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御手洗冨士夫 キヤノン・社長 現任

  • 「グローバル優良企業グループ構想」(5カ年フェーズ制)を軸に、カメラ・事務機の単一事業構造から4コア事業(プリンティング・イメージング・メディカル・産業機器)へと事業ポートフォリオを転換した経営者である。
    • フェーズⅢ(2006〜10)・フェーズⅣ(2011〜15)・フェーズⅤ(2016〜20)・フェーズⅥ(2021〜25)・フェーズⅦ(2026〜30)と長期計画を継承、2010年Océ・2014年Milestone Systems/Canon Nanotechnologies・2015年Axis Communications買収でネットワークカメラ・印刷を強化
    • 2016年に東芝メディカルシステムズ(現Canon Medical)を取得し、メディカルを新たな成長柱に据える事業構造への転換を主導
  • 巨額の自己株式取得と継続増配で長期的な株主還元を主導しつつ、減損も含めた構造改革で資本効率の改善を継続した。
    • 2007年から累計1兆500億円規模の自己株式取得を実施、2025年には追加で1,000億円の自社株買いを決定、2006年7月の株式分割(1:1.5)後も継続増配で2025年配当155円・FY26計画160円へ
    • 2018年に商業印刷事業(旧Océ)で339億円、2025年にメディカル事業(旧東芝メディカル)の暖簾1,651億円を減損計上し抜本構造改革を断行

御手洗冨士夫氏の在任プロフィール 主要指標と職歴

社長就任前年度 1994 年度 1995年12月期
直近年度 2025 年度 2025年12月期
在任期間 31 在任中
出自 キヤノン 1961-04入社
社長就任前年齢 59 1935年生まれ
直近時年齢 90 +31歳
社長就任前売上 21,656 億円 FY94
直近時売上 46,247 億円 FY25
売上CAGR +2.5 % 31年・年平均(就任前→直近)
社長就任前売上高営業利益率 NaN % FY94
直近時売上高営業利益率 10.4 % FY25
在任平均売上高営業利益率 10.1 % 26年平均
社長就任前時価総額 -
直近時時価総額 61,757 億円 2025年12月末時点
時価総額変化率 - 算出不可
  1. キヤノン入社

  2. Canon U.S.A.,Inc. 社長

  3. 取締役

  4. 常務取締役

  5. 本社事務部門担当

  6. 代表取締役専務

  7. 代表取締役副社長

  8. 代表取締役社長

  9. 代表取締役会長兼社長

  10. 代表取締役会長

  11. 株式会社読売新聞グループ本社監査役(現在)

  12. 代表取締役会長兼社長

  13. 代表取締役会長(現在)

  14. 代表取締役会長代表取締役会長兼社長(現在)

御手洗冨士夫氏の任期中の業績貢献 就任前年度〜直近年度の主要指標推移

売上高(PL分解) (億円)
営業利益その他費用販管費売上原価
利益率(粗利〜営業利益率) (%)
営業利益率粗利率純利益率
利益額(純利益) (億円)
純利益
時価総額推移 (億円) ※各年度末時点
時価総額
ROE推移 (%)
ROE
PBR推移 (倍) ※各年度末時点
PBR

御手洗冨士夫氏の主な施策 重要度の高い上位 10 件を表示(在任中の該当 22 件中)

年月カテゴリ出来事
1995/9

御手洗冨士夫氏が代表取締役社長に就任

実質的な創業家である御手洗冨士夫氏がキヤノンの代表取締役社長に就任。以後、2023年現在に至るまで、社長もしくは会長を歴任し、キヤノンの実質的な経営トップとして振る舞った。この間、御手洗氏の会長在任期間には、キヤノンの社長は何度か交代しており、実質的な社長人事を握っていたと思われる。ただし、御手洗冨士夫氏のキヤノンの株式保有比率は約0.01%(2022年末時点)であり、議決権における影響は軽微である。

1997/3海外進出

中華人民共和国にCanon(China)Co.,Ltd.を設立。

2000/9株式上場

ニューヨーク証券取引所に上場(2023年3月 上場廃止)。

2005/9企業買収

アネルバ(株)(現キヤノンアネルバ(株))の株式を取得。

2005/10企業買収

NECマシナリー(株)(現キヤノンマシナリー(株))の株式を取得。

2009/12

リーマンショックで減収減益。本業が頭打ちに

リーマンショックで業績が悪化するとともに、2010年代を通じてキヤノンの売上高は低迷。カメラはスマートフォンの普及、事務機はソフトウェアの発展により需要が低迷し、キヤノンは事業ポートフォリオの転換を経営課題に据えた。ただし、社内では新規事業が育っておらず、御手洗冨士夫会長は巨額買収による事業転換を目論んだ。

2015/2

Axis Communicationsを買収発表

監視カメラで世界シェアトップのAxis社(スウェーデン本社・従業員数1900名)を買収し、産業向けカメラに本格参入。スマートフォンの普及によりキヤノンの祖業であるカメラ事業の売上が低迷しており、産業領域のカメラに注力するために買収を決定した。

2016/12

東芝メディカルを買収

経営危機の東芝から医療機器子会社を買収。富士フイルムとの入札競争で価格が吊り上がる

2021/9企業買収

Redlen Technologies Inc.の株式を取得。

2023/5

海外機関投資家が御手洗社長の解任を支持

キヤノンは、取締役5名の全員が男性という選任案を出したことに対して、女性の取締役登用を怠ったとみなされて海外の機関投資家(投資助言会社を含む)が「取締役の多様性の欠如」として問題視。2023年3月の株主総会において、御手洗冨士夫社長の取締役専任に対する賛成比は50.59%となり、解任ギリギリの低水準となった。

御手洗冨士夫氏の任期中のIR資料 公式 IR ページ掲載資料へのリンク

決算説明会資料

年度経営の振り返り報告資料
FY26グローバル優良企業グループ構想「フェーズⅦ」(2026〜30)初年度。生産構造改革と関税影響を吸収し高い営業利益率を記録、構造改革の完遂と経営の質向上を経営課題として提示。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2025j.pdf
FY25フェーズⅥ仕上げの年。メディカル事業ののれん1,651億円を減損損失計上、販売構造改革効果が年間を通じて寄与。1,000億円の自社株買いを決定、配当は5円増配の年間160円とし株主還元を強化、フェーズⅦ計画の構造改革に道筋。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2024j.pdf
FY24グローバル優良企業グループ構想「フェーズⅥ」進捗を報告、配当金は10円増配し1株当たり150円を計画。事業ポートフォリオ転換と構造改革の継続を重ねる。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2023j.pdf
FY23フェーズⅥ枠組みのもと事業ポートフォリオ転換を継続、コア4事業(プリンティング・イメージング・メディカル・産業機器その他)の収益性向上を志向。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2022j.pdf
FY22グローバル優良企業グループ構想「フェーズⅥ」(2021〜25)初年度の進捗を報告。事業ポートフォリオ転換・構造改革・産業別グループ化など改革の進展を提示。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2021j.pdf
FY21コロナ環境下で先を見据えた追加の構造改革を実施。新規事業(メディカル・ネットワークカメラ・産業機器)の伸長で収益性改善、フェーズⅥの基本方針を示す転換年として位置づけ。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2020j.pdf
FY20構造改革は計画通り実施、新規事業の成長と構造改革効果により増収増益。フェーズⅤ(2016〜20)最終年度。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2019j.pdf
FY19メディカル・ネットワークカメラなどの新規事業が引き続き伸長、新製品本格寄与と海外販売投資により増収増益。フェーズⅤ進捗の中盤年。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2018j.pdf
FY18商業印刷事業(旧オセ)における339億円の減損を実施、メディカルの新規連結(東芝メディカルシステムズ統合)影響もあり売上倍増。商業印刷事業の強化・拡大方針を提示。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2017j.pdf
FY17フェーズⅤ初年度の通期業績報告。07年からの自己株式取得累計が1兆500億円規模に達し、株主還元の継続を提示。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2016j.pdf
FY16フェーズⅣ(2011〜15)最終年度の通期業績報告。アクシス(ネットワークカメラ)買収の効果が寄与、自己株式取得累計1兆500億円規模で株主還元継続。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2015j.pdf
FY15フェーズⅣ進捗の通期業績報告。07年から14年までの自己株式取得累計額は約1兆500億円に達し、株主還元の規模拡大を継続。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2014j.pdf
FY14フェーズⅣ進捗の通期業績報告。07年から13年までの自己株式取得累計額は約9,000億円規模に到達。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2013j.pdf
FY1311年に約1,000億円、12年に約1,500億円の自己株式取得を実施。フェーズⅣ中盤の業績報告。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2012j.pdf
FY12「グローバル優良企業グループ構想フェーズⅣ」(2011〜15)の枠組みのもと通期業績を報告、自己株式取得を継続実施。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2011j.pdf
FY11フェーズⅣ初年度。10年末の数値に新規連結影響(オセ統合)と500億円の自己株式取得を含む。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2010j.pdf
FY10フェーズⅢ最終年度の通期業績報告。07年に約4,500億円、08年に約1,000億円の自己株式取得を実施。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2009j.pdf
FY09リーマンショックの影響を受け、固定資産含む資産の減損/廃却/評価下げを実施。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2008j.pdf
FY08大分キヤノンマテリアル新工場・キヤノンプレシジョン新工場棟など生産能力増強を継続、07年に約4,500億円の自己株式取得を実施し株主還元を強化。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2007j.pdf
FY07フェーズⅢ進捗。1:1.5の株式分割(2006年7月1日付)後の配当額表示に切替、大分キヤノンマテリアル新工場の建設を進める。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2006j.pdf
FY06グローバル優良企業グループ構想「フェーズⅢ」(2006〜10)初年度。大分キヤノンマテリアル新工場など事業基盤拡大を進める。

決算説明会

https://global.canon/ja/ir/conference/pdf/conf2005j.pdf

アニュアルレポート / 統合報告書

年度経営の振り返り報告資料
FY25グローバル優良企業グループ構想「フェーズⅦ」(2026〜30)を策定、2030年売上高5.6兆円目標を提示。フェーズⅥ最終年度の振り返りと「高賃金経営」キーテーマを掲げ、御手洗会長兼社長CEOによる長期戦略を体系化。

統合報告書

https://global.canon/ja/ir/integrated/canon-int-2025-j.pdf
FY25フェーズⅥ仕上げの年の業績と事業状況を整理、メディカル事業の減損とフェーズⅦ移行に向けた経営姿勢を提示。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2025.pdf
FY24フェーズⅥの進捗報告。事業ポートフォリオ転換の第1段階完了を宣言、4コア事業(プリンティング・イメージング・メディカル・産業機器その他)への収益構造移行を提示。

統合報告書

https://global.canon/ja/ir/integrated/canon-int-2024-j.pdf
FY24フェーズⅥ進捗とコア4事業の収益性向上、構造改革の継続を整理。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2024.pdf
FY23フェーズⅥの枠組みで構造改革と事業ポートフォリオ転換の進捗を報告。新規事業群(メディカル・ネットワークカメラ・商業印刷・産業機器)の成長と継続的構造改革を一体提示。

統合報告書

https://global.canon/ja/ir/integrated/canon-int-2023-j.pdf
FY23フェーズⅥの進捗をデータブック形式で整理、コロナ後の需要回復と構造改革の効果を示す。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2023.pdf
FY22フェーズⅥ初期の業績と事業状況。OLED製造装置のCanon Tokki、商業印刷のCanon Production Printing(旧Océ)、メディカルなど新規事業群の位置づけを整理。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2022.pdf
FY21グローバル優良企業グループ構想「フェーズⅥ」(2021〜25)始動、半導体製造装置の最大稼働とコロナ環境下の事業ポートフォリオ強化を提示。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2021.pdf
FY20フェーズⅤ最終年度。コロナ影響下で産業機器・メディカル機器が業績変動、フェーズⅤ重点戦略の総括を提示。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2020.pdf
FY19フェーズⅤ中盤。Canon Production Printing(旧Océ)統合の確立、半導体露光装置(次世代ナノインプリント)の開発加速を提示。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2019.pdf
FY18フェーズⅤ進捗。Milestone Systems(2014年)、Axis(2015年)、Canon Medical(旧東芝メディカルシステムズ、2016年)と続いたM&A戦略の体系化を提示。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2018.pdf
FY17フェーズⅤ進捗。AxisネットワークカメラとMilestone Systemsの統合効果、Canon Nanotechnologies(旧Molecular Imprints、2014年子会社化)の半導体製造装置開発加速を提示。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2017.pdf
FY16フェーズⅤ(2016〜20)始動。東芝メディカルシステムズ(Toshiba Medical)のキヤノングループ入りを最大の成果として提示、メディカル事業を新たな柱に据える戦略転換。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2016.pdf
FY15フェーズⅣ最終年度。Axis Communications(ネットワークカメラ世界首位)の買収完了、フェーズⅤへの新成長基盤としての位置づけを明確化。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2015.pdf
FY14フェーズⅣ後半。Milestone Systemsを2014年に子会社化しネットワークカメラ事業の基盤拡張、Cinema EOSなどイメージング領域の競争力強化を提示。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2014.pdf
FY13フェーズⅣ進捗。Océ(オセ)統合効果と自己株式取得を継続実施、コンパクトデジタルカメラ市況の縮小に対応する事業構造再編を進める。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2013.pdf
FY12フェーズⅣ初期。「Speed & Sound Growth」をスローガンに6つの主要戦略を提示、全事業セグメントでのキャッシュフロー経営を継続。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2012.pdf
FY11グローバル優良企業グループ構想「フェーズⅣ」(2011〜15)始動。フェーズⅣの目標として2015年の純売上高・営業利益率水準を設定、6つの主要戦略を提示。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2011.pdf
FY10フェーズⅢ最終年度。2010年3月にオランダ拠点のOcé(オセ)をグループ入りさせ商業印刷市場参入の足場を確立、フェーズⅣへの移行準備を提示。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2010.pdf
FY09フェーズⅢ最終局面。リーマンショックを契機にコスト最適化と収益性重視を強化、フェーズⅢの5つの重点戦略の完遂に向けた取り組みを提示。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2009.pdf
FY08フェーズⅢ進捗。CTOの新設による研究テーマ統合・集中、2010年(フェーズⅢ最終年)に向けた投資加速を提示。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2008.pdf
FY07フェーズⅢ第2年度。記録的業績達成、フェーズⅢ後半3年間の積極投資の方針を提示。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2007.pdf
FY06グローバル優良企業グループ構想「フェーズⅢ」(2006〜10)初年度。2010年売上高5.5兆円目標を提示、商業印刷分野への展開と既存事業の強化・新規事業の育成を5つの重点戦略として整理。

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2006.pdf
FY05

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2005.pdf
FY04

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2004.pdf
FY03

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2003.pdf
FY02

アニュアルレポート

https://global.canon/ja/ir/annual/canon-annual-report-2002.pdf