- 1953年の横須賀水産創業から2024年までの社長は森和夫氏(創業者、1953〜1995、約42年)、橋本晃明氏(1995〜2003)、堤殷氏(2003〜2012)、小畑一雄氏(2012〜2014)、今村将也氏(2014〜2023)、住本憲隆氏(2023〜現)の6名。創業者の森氏が最長42年の社長期間を担い、東洋水産の事業基盤・組織文化を形成した。
- 1995年以降の5代の社長はいずれも東洋水産入社の生え抜きで、創業者の森氏退任後も同社の人材育成・経営者選抜が内部完結している。日清食品(創業家・安藤家が継続的に経営に関与)や、ニッスイ(戦後早期から所有と経営の分離が完成)と比べると、東洋水産は「生え抜き専門経営者」型の経営承継を一貫している。
- 直近6代の住本憲隆氏は1988年入社、米国子会社マルチャンINC・マルチャンバージニアINCで取締役社長等を歴任した海外即席麺事業の現場出身者。海外即席麺事業が業績の最大柱になった2020年代に、現場経験者を社長に据える人事は、東洋水産の戦略軸の明示として読める。