柿木真澄
丸紅・元代表取締役会長
Kakinoki Masumi(1957年生まれ)
就任年 2018年
就任時年齢 61歳
退任年 2024年
在任期間 7年
出自 丸紅
- 大規模減損を契機に資源権益依存を断ち切り、非資源中心のビジネスポートフォリオへ転換、長期目標として2031年3月期に時価総額10兆円超を据えた経営者である。
- 中期経営戦略「GC2021」(2019〜21)→「GC2024」(2022〜24)→「GC2027」(2025〜27)と3段階で経営戦略を継承、非資源分野中心で年間4,500億円超の収益基盤を確立し商品市況に左右されにくい下方耐性のあるポートフォリオ構築を進める
- 2020年3月期に米国油ガス・Gavilon穀物・チリ銅・海外電力等で約3,000億円超の減損損失を一斉計上し事業ポートフォリオを再編
- 累進配当の導入と機動的な自己株式取得・債務削減を通じて株主還元と資本効率向上の両立を図った。
- 2022年8月にGavilon穀物事業を売却(売却益539億円)、回収資金約3,300億円を債務返済に充当しNet DEレシオを0.52倍へ改善
- 2023年2月導入の累進配当を継続、配当は1株当たり34→62→78→85→100円と段階的に引き上げ、「GC2027」では純利益6,200億円以上・3カ年累計2兆円投資・総還元性向40%程度を提示し2025年度に400億円の自己株式取得を決定
就任前(FY17)75,403億円
退任時(FY24)77,902億円
変化(7カ年)+3%
就任前(FY17)3.4%
退任時(FY24)8.1%
変化(7カ年)+4.7pt
柿木真澄の経歴社長就任に至るキャリア
- 1980年に丸紅へ入社し、一貫して電力分野を歩んだ。1998年にMARUBENI EUROPOWER(ロンドン)副社長、2002年に同社長を務めるなど海外電力の現場を長く担い、中東を中心とする大規模火力発電所の開発に携わった。新規の開発だけでなく、出資から運営まで一気通貫で関わるIPP(独立発電事業)型のビジネスで経験を積んだ。
- 2010年に執行役員・電力・インフラ部門長として電力事業全体を統括した。2014年からは北中米支配人・丸紅米国会社社長CEOとして米州事業の現地経営を担い、2016年に電力・プラントグループCEOへ就いた。一事業の専門家でありながら、海外現地法人のトップを経て全社経営の視野を広げていった。
- 2017年に専務執行役員、2018年に副社長執行役員を経て、2019年4月に国分文也社長の後任として社長に就任した。就任初年度の2019年度に米国油ガス・穀物商社Gavilon・チリ銅などで一斉に巨額の減損を計上し、大きな赤字を出してでも「過去からの重い荷物」を下ろす決断を下した。資源権益への依存からの脱却と非資源中心のポートフォリオへの転換が、その後の経営の出発点となった。
所属・役職1980年201020202024年╱╱
丸紅
1980年入社
2010年執行役員 電力・インフラ部門長
2013年取締役 常務執行役員
2017年専務執行役員
2018年副社長執行役員
2019年社長
| 年月 | 内容 |
|---|---|
| 1980-04 | 丸紅へ入社 |
| 2009-06 | 電力・インフラ部門長補佐、アブダビ商社推進室担当役員補佐 |
| 2010-04 | 執行役員、電力・インフラ部門長 |
| 2013-04 | 常務執行役員、経営企画部 市場業務部 経済研究所担当役員 |
| 2013-06 | 取締役 常務執行役員、経営企画部 市場業務部 経済研究所担当役員 / 取締役 常務執行役員 |
| 2014-04 | 常務執行役員、北中米支配人、南米管掌役員、丸紅米国会社社長・CEO / 常務執行役員 |
| 2015-04 | 常務執行役員、北中米統括、丸紅米国会社社長・CEO |
| 2016-04 | 常務執行役員、電力・プラントグループCEO |
| 2017-04 | 専務執行役員、電力・プラントグループCEO / 専務執行役員 |
| 2018-04 | 副社長執行役員、電力・プラントグループCEO |
| 2018-06 | 取締役 副社長執行役員、電力・プラントグループCEO |
| 2019-04 | 現役職 / 取締役 副社長執行役員現役職 |
| 2025-04 | 取締役 社長現役職 |
発言集公開インタビューからの発言(画像はOGPより引用・改変なし)
「事業投資は戦略ありきで行い、単に利益を買うための投資は行いません」
対談【丸紅】 | 責任投資 www.nomura-am.co.jp/special/esg/engagement/spreport/trptalk_marubeni.html 「近年は再エネが成長し、石炭火力のポートフォリオをなくしていっても電力のビジネスモデルは成り立つという感触は得ていました。」
丸紅・柿木社長「石炭火力撤退で再エネへのシフト進める」 project.nikkeibp.co.jp/ESG/atcl/interview/00038/?P=2 「先が見えない時代だからこそ、いつでも素早く動けるように、とにかく重たい荷物を全部下ろして身軽になった」
『丸紅』社長・柿木真澄が語る「変革期の商社の役割」 www.zaikai.jp/articles/detail/1690 「失敗を恐れず、どんどん新しいことにチャレンジしてほしい」
2022年度入社式 社長訓示 www.marubeni.com/jp/news/2022/release/00027.html 「一株あたり60円を3ヵ年の配当の下限としました。複数年の配当下限は当社として初めての取組みです」
対談【丸紅】 | 責任投資 www.nomura-am.co.jp/special/esg/engagement/spreport/trptalk_marubeni.html 「石炭火力発電所の新規開発は今後行わず、現在保有する権益についても2030年までに半減させ、再生可能エネルギーへのシフトを進めます。」
丸紅・柿木社長「石炭火力撤退で再エネへのシフト進める」 project.nikkeibp.co.jp/ESG/atcl/interview/00038/?P=2 任期中のIR資料公式ページへのリンク
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