1953年〜 創業期 ─ トミーの戦後玩具メーカー設立からプラレール・東証一部上場まで
- 1953年 三陽玩具製作所を改組して、三陽工業を設立
- 1959年 営業部門を分離独立、販売子会社富山商事を設立
- 1961年 プラスチック・レールを使用した鉄道玩具「プラレール」を発売
- 1977年 「自分で作ったものは自分で売る」——直接進出によるミニ多国籍企業化 国内市場は小さいと見た創業者は、なぜバイヤー依存を脱して自前の海外拠点を築いたか
- 1986年 円高危機からの「第2幕」——2工場閉鎖と製造分社によるトミー工業の経営再編 円高で露呈した過剰生産と弱い商品開発力に、玩具業界3位はどう向き合ったか
- 1991年 シンガポール生産からの撤退——好調なうちに畳み、技術拠点へ転換する 労働力不足に直面したトミーは、20年続けた生産拠点をどう円満に手放したか
- 1998年 ハスブロ社より同社・同社グループ商品の日本における独占的販売権を取得
三陽工業設立とプラレール誕生
トミーの起源は1924年、初代・富山栄次郎氏が関東大震災で焼け野原となっていた東京で玩具屋を開いたことに遡る。当初はブリキを材料とした金属玩具を製造していたが、戦時中は平和産業である玩具の製造を止めるよう求められ事業を中止、1953年1月、戦後玩具メーカーとして金属玩具の製造を行う合資会社三陽玩具製作所を改組して、三陽工業株式会社として東京都葛飾区立石に設立され再スタートを切った。1959年3月には営業部門を分離独立、販売子会社富山商事株式会社を設立し、製販分離による営業体制を整えた。 [1][2][3][4]
- [1]大正13年(1924年) 初代・富山栄次郎氏が関東大震災で焼け野原となっていた東京で玩具屋を開いたのが始まり
- [2]創業当初はブリキを材料とした金属玩具を製造、戦時中は平和産業である玩具の製造中止を求められ事業を中止
- タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
- [3]1953年1月 合資会社三陽玩具製作所を改組し三陽工業株式会社を東京都葛飾区立石に設立(戦後玩具メーカーとしての出発点、事業再スタート)
- [4]1959年3月 営業部門を分離独立し販売子会社富山商事株式会社を設立(製販分離)
素材をいち早くブリキからプラスチックに切り替え、プラスチック玩具のトップメーカーとして成長を遂げた。1961年10月、プラスチック・レールを使用した鉄道玩具「プラレール」を発売し、後の主力ブランドが誕生した。1963年3月、三陽工業株式会社をトミー工業株式会社に、富山商事株式会社を株式会社トミーにそれぞれ商号変更、1969年4月には東京都葛飾区立石に本社社屋を新築した。 [5][6][7][8]
- [5]素材をいち早くプラスチックに切り替え、プラスチック玩具のトップメーカーとして成長(社長本人談)
- タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
- [6]1961年10月 鉄道玩具「プラレール」を発売(後の主力ブランド)
- [7]1963年3月 三陽工業㈱→トミー工業㈱、富山商事㈱→㈱トミーへ商号変更
- [8]1969年4月 東京都葛飾区立石に本社社屋を新築
- [1]大正13年(1924年) 初代・富山栄次郎氏が関東大震災で焼け野原となっていた東京で玩具屋を開いたのが始まり
- [2]創業当初はブリキを材料とした金属玩具を製造、戦時中は平和産業である玩具の製造中止を求められ事業を中止
- [5]素材をいち早くプラスチックに切り替え、プラスチック玩具のトップメーカーとして成長(社長本人談)
- タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
- [3]1953年1月 合資会社三陽玩具製作所を改組し三陽工業株式会社を東京都葛飾区立石に設立(戦後玩具メーカーとしての出発点、事業再スタート)
- [4]1959年3月 営業部門を分離独立し販売子会社富山商事株式会社を設立(製販分離)
- [6]1961年10月 鉄道玩具「プラレール」を発売(後の主力ブランド)
- [7]1963年3月 三陽工業㈱→トミー工業㈱、富山商事㈱→㈱トミーへ商号変更
- [8]1969年4月 東京都葛飾区立石に本社社屋を新築
海外進出と東京ディズニーランドスポンサー参加
1970年8月、香港にTOMY (Hong Kong) Ltd.を設立し、海外展開の最初の現地法人とした。1982年12月にはイギリスにTOMY UK Ltd.(現TOMY UK Co.,Ltd.)を設立して欧州拠点を確保。1983年4月、東京ディズニーランドにオフィシャルスポンサーとして参加し、キャラクタービジネス強化の起点を作った。 [9][10][11]
- タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
- [9]1970年8月 香港にTOMY (Hong Kong) Ltd.を設立(海外展開の最初の現地法人)
- [10]1982年12月 イギリスにTOMY UK Ltd.(現TOMY UK Co.,Ltd.)を設立(欧州拠点)
- [11]1983年4月 東京ディズニーランドにオフィシャルスポンサーとして参加(キャラクタービジネス強化の起点)
1985年9月のフランス TOMY France SARL.、1987年10月のタイ TOMY (Thailand) Ltd.、1988年2月の株式会社ユージン(現株式会社タカラトミーアーツ)設立でカプセル玩具・キャラクター事業の母体を整え、1996年3月には株式会社トミーテックを設立して鉄道模型・ホビー事業の中核も追加した。 [12][13][14][15]
- タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
- [12]1985年9月 フランスにTOMY France SARL.を設立
- [13]1987年10月 タイにTOMY (Thailand) Ltd.を設立
- [14]1988年2月 株式会社ユージン(現株式会社タカラトミーアーツ)を設立(カプセル玩具・キャラクター事業の母体)
- [15]1996年3月 株式会社トミーテックを設立(鉄道模型・ホビー事業の中核)
- タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
- [9]1970年8月 香港にTOMY (Hong Kong) Ltd.を設立(海外展開の最初の現地法人)
- [10]1982年12月 イギリスにTOMY UK Ltd.(現TOMY UK Co.,Ltd.)を設立(欧州拠点)
- [11]1983年4月 東京ディズニーランドにオフィシャルスポンサーとして参加(キャラクタービジネス強化の起点)
- [12]1985年9月 フランスにTOMY France SARL.を設立
- [13]1987年10月 タイにTOMY (Thailand) Ltd.を設立
- [14]1988年2月 株式会社ユージン(現株式会社タカラトミーアーツ)を設立(カプセル玩具・キャラクター事業の母体)
- [15]1996年3月 株式会社トミーテックを設立(鉄道模型・ホビー事業の中核)
東証一部上場とハスブロ独占販売権
1985年のプラザ合意による急激な円高で、当時4工場1,100名体制・売上の過半を輸出が占めていた事業モデルは輸出の価格競争力を失った。以後10年間、余剰設備・余剰人員を抱えながら、製造主体の本社から企画・開発・販売主体の本社へと収益構造・従業員の意識・仕事のやり方を転換する構造改革を進めた。1997年時点では、プラレール(38年目)・トミカ(27年目)・トミックス(21年目)といった息の長い定番商品と、ウォルト・ディズニー社等とのキャラクター契約による安定的な取り扱いが、流行の浮き沈みが激しい玩具業界にあって収益を下支えしていた。 [16][17][18]
- [16]昭和60年(1985年)のプラザ合意による急激な円高で輸出の価格競争力を喪失
- [17]以後10年間で製造主体の本社から企画・開発・販売主体の本社へ事業構造を転換
- [18]1997年時点でプラレール38年目・トミカ27年目・トミックス21年目、ディズニー社等とのキャラクター契約により安定収益
1997年9月、日本証券業協会に株式を店頭登録し、資本市場からの調達と知名度向上の足場を得た。1998年2月には米国 TOMY Corporation を設立して北米市場展開の拠点を整え、同年11月には米国ハスブロ社より同社およびグループ商品の日本における独占的販売権を取得した。トランスフォーマー等の海外大手キャラクター商品の国内独占輸入権を獲得し、後年のディズニーライセンスと並ぶ独自チャネルの基盤となった。 [19][20][21]
- タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
- [19]1997年9月 日本証券業協会に株式を店頭登録
- [20]1998年2月 米国TOMY Corporationを設立(北米市場展開の拠点)
- [21]1998年11月 米国ハスブロ社より同社およびグループ商品の日本における独占的販売権を取得
1999年3月、東京証券取引所市場第二部に上場、2000年3月には東証一部指定で東証本則市場入りを完了した。同年12月にはウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパンと国内トイ市場における包括的ライセンス契約を締結し、ディズニー商品の国内トイ展開を独占的に獲得した。1998年11月のハスブロ独占販売権と2000年12月のディズニー国内トイ独占ライセンスが組み合わさり、海外大手キャラクター商品の国内独占チャネルを保有する事業構造を整えた。 [22][23][24]
- タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
- [22]1999年3月 東京証券取引所市場第二部に上場
- [23]2000年3月 東京証券取引所市場第一部に指定(東証一部)
- [24]2000年12月 ウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパン㈱と国内トイ市場の包括的ライセンス契約を締結
- [16]昭和60年(1985年)のプラザ合意による急激な円高で輸出の価格競争力を喪失
- [17]以後10年間で製造主体の本社から企画・開発・販売主体の本社へ事業構造を転換
- [18]1997年時点でプラレール38年目・トミカ27年目・トミックス21年目、ディズニー社等とのキャラクター契約により安定収益
- タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
- [19]1997年9月 日本証券業協会に株式を店頭登録
- [20]1998年2月 米国TOMY Corporationを設立(北米市場展開の拠点)
- [21]1998年11月 米国ハスブロ社より同社およびグループ商品の日本における独占的販売権を取得
- [22]1999年3月 東京証券取引所市場第二部に上場
- [23]2000年3月 東京証券取引所市場第一部に指定(東証一部)
- [24]2000年12月 ウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパン㈱と国内トイ市場の包括的ライセンス契約を締結