タカラトミー の歴史

創業

1953年

創業者

富山栄市郎

創業地

東京都葛飾区

直近売上高(2025/3)

2,502億円

長期業績と転換点(1997/3〜2026/3)
売上高(億円純利益率(%)
Q なぜ1998年から2000年にかけて、自社で玩具を作る会社が海外大手キャラクター商品の国内独占チャネルを揃えたのか
A 自社開発のプラレール・トミカに頼るだけでは、ヒットの当たり外れに業績が左右されやすい。そこで世界で売れる完成済みのキャラクター商品を国内で独占して扱う第二の収益源を、自前の商品開発と並べて持つ道を選んだ。1997年9月に株式を店頭登録したトミーは、1998年11月に米ハスブロ社からトランスフォーマー等の日本における独占的販売権を取得し、2000年12月にウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパンと国内トイの包括ライセンス契約を結んだ。海外で実績のあるIPを独占して売る権利が、自社ブランドの不確実性を補った。
Q なぜ2006年に長年のライバルだったタカラと合併し、その後の立て直しを外部出身の社長に委ねたのか
A 少子化で国内の玩具市場が細り、家庭用ゲームとの競合も強まるなか、両社とも単独でヒットを安定して出し続けるのが難しくなっていた。そこでブランドと商品開発・販売の力を一社に束ねて生き残る道を選んだ。2005年8月に合併契約を結び、2006年3月にプラレール・トミカのトミーとリカちゃん・チョロQのタカラが合流した。だが合併直後は構造調整で純損失も出たため、創業家の富山幹太郎氏は2015年に日本コカ・コーラなどを歴任したハロルド・ジョージ・メイ氏を外部から社長に招き、続く三菱商事出身の小島一洋氏とともに財務の立て直しを委ねた
Q なぜ2024年に、外部社長へ委ねていた経営を創業家へ戻したのか
A 外部出身の社長二代のもとで構造調整を終え、有利子負債を圧縮し自己資本比率を高めて財務を健全化したことで、立て直しのために経営を外部に預ける必要が薄れた。2024年が前身の創業から100周年に当たり、次の10年を描く「中長期経営戦略2030」を始める区切りでもあったため、経営体制を刷新して創業家へ経営を戻す判断に至った。2024年6月、約30年にわたり代表取締役・CEOを務めた富山幹太郎氏が名誉会長へ退き、2010年入社の生え抜きで創業家第二世代の富山彰夫氏が社長に就いた

API for AI Agents — 認証不要、URLをGETするだけで機械可読なJSONをトークン消費を抑えつつ取得できます。

1953年〜 創業期 ─ トミーの戦後玩具メーカー設立からプラレール・東証一部上場まで

三陽工業設立とプラレール誕生

トミーの起源は1924年、初代・富山栄次郎氏が関東大震災で焼け野原となっていた東京で玩具屋を開いたことに遡る。当初はブリキを材料とした金属玩具を製造していたが、戦時中は平和産業である玩具の製造を止めるよう求められ事業を中止、1953年1月、戦後玩具メーカーとして金属玩具の製造を行う合資会社三陽玩具製作所を改組して、三陽工業株式会社として東京都葛飾区立石に設立され再スタートを切った。1959年3月には営業部門を分離独立、販売子会社富山商事株式会社を設立し、製販分離による営業体制を整えた。 [1][2][3][4]

    • [1]大正13年(1924年) 初代・富山栄次郎氏が関東大震災で焼け野原となっていた東京で玩具屋を開いたのが始まり
    • [2]創業当初はブリキを材料とした金属玩具を製造、戦時中は平和産業である玩具の製造中止を求められ事業を中止
  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [3]1953年1月 合資会社三陽玩具製作所を改組し三陽工業株式会社を東京都葛飾区立石に設立(戦後玩具メーカーとしての出発点、事業再スタート)
    • [4]1959年3月 営業部門を分離独立し販売子会社富山商事株式会社を設立(製販分離)

素材をいち早くブリキからプラスチックに切り替え、プラスチック玩具のトップメーカーとして成長を遂げた。1961年10月、プラスチック・レールを使用した鉄道玩具「プラレール」を発売し、後の主力ブランドが誕生した。1963年3月、三陽工業株式会社をトミー工業株式会社に、富山商事株式会社を株式会社トミーにそれぞれ商号変更、1969年4月には東京都葛飾区立石に本社社屋を新築した。 [5][6][7][8]

    • [5]素材をいち早くプラスチックに切り替え、プラスチック玩具のトップメーカーとして成長(社長本人談)
  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [6]1961年10月 鉄道玩具「プラレール」を発売(後の主力ブランド)
    • [7]1963年3月 三陽工業㈱→トミー工業㈱、富山商事㈱→㈱トミーへ商号変更
    • [8]1969年4月 東京都葛飾区立石に本社社屋を新築
    • [1]大正13年(1924年) 初代・富山栄次郎氏が関東大震災で焼け野原となっていた東京で玩具屋を開いたのが始まり
    • [2]創業当初はブリキを材料とした金属玩具を製造、戦時中は平和産業である玩具の製造中止を求められ事業を中止
    • [5]素材をいち早くプラスチックに切り替え、プラスチック玩具のトップメーカーとして成長(社長本人談)
  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [3]1953年1月 合資会社三陽玩具製作所を改組し三陽工業株式会社を東京都葛飾区立石に設立(戦後玩具メーカーとしての出発点、事業再スタート)
    • [4]1959年3月 営業部門を分離独立し販売子会社富山商事株式会社を設立(製販分離)
    • [6]1961年10月 鉄道玩具「プラレール」を発売(後の主力ブランド)
    • [7]1963年3月 三陽工業㈱→トミー工業㈱、富山商事㈱→㈱トミーへ商号変更
    • [8]1969年4月 東京都葛飾区立石に本社社屋を新築

海外進出と東京ディズニーランドスポンサー参加

1970年8月、香港にTOMY (Hong Kong) Ltd.を設立し、海外展開の最初の現地法人とした。1982年12月にはイギリスにTOMY UK Ltd.(現TOMY UK Co.,Ltd.)を設立して欧州拠点を確保。1983年4月、東京ディズニーランドにオフィシャルスポンサーとして参加し、キャラクタービジネス強化の起点を作った。 [9][10][11]

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [9]1970年8月 香港にTOMY (Hong Kong) Ltd.を設立(海外展開の最初の現地法人)
    • [10]1982年12月 イギリスにTOMY UK Ltd.(現TOMY UK Co.,Ltd.)を設立(欧州拠点)
    • [11]1983年4月 東京ディズニーランドにオフィシャルスポンサーとして参加(キャラクタービジネス強化の起点)

1985年9月のフランス TOMY France SARL.、1987年10月のタイ TOMY (Thailand) Ltd.、1988年2月の株式会社ユージン(現株式会社タカラトミーアーツ)設立でカプセル玩具・キャラクター事業の母体を整え、1996年3月には株式会社トミーテックを設立して鉄道模型・ホビー事業の中核も追加した。 [12][13][14][15]

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [12]1985年9月 フランスにTOMY France SARL.を設立
    • [13]1987年10月 タイにTOMY (Thailand) Ltd.を設立
    • [14]1988年2月 株式会社ユージン(現株式会社タカラトミーアーツ)を設立(カプセル玩具・キャラクター事業の母体)
    • [15]1996年3月 株式会社トミーテックを設立(鉄道模型・ホビー事業の中核)
  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [9]1970年8月 香港にTOMY (Hong Kong) Ltd.を設立(海外展開の最初の現地法人)
    • [10]1982年12月 イギリスにTOMY UK Ltd.(現TOMY UK Co.,Ltd.)を設立(欧州拠点)
    • [11]1983年4月 東京ディズニーランドにオフィシャルスポンサーとして参加(キャラクタービジネス強化の起点)
    • [12]1985年9月 フランスにTOMY France SARL.を設立
    • [13]1987年10月 タイにTOMY (Thailand) Ltd.を設立
    • [14]1988年2月 株式会社ユージン(現株式会社タカラトミーアーツ)を設立(カプセル玩具・キャラクター事業の母体)
    • [15]1996年3月 株式会社トミーテックを設立(鉄道模型・ホビー事業の中核)

東証一部上場とハスブロ独占販売権

1985年のプラザ合意による急激な円高で、当時4工場1,100名体制・売上の過半を輸出が占めていた事業モデルは輸出の価格競争力を失った。以後10年間、余剰設備・余剰人員を抱えながら、製造主体の本社から企画・開発・販売主体の本社へと収益構造・従業員の意識・仕事のやり方を転換する構造改革を進めた。1997年時点では、プラレール(38年目)・トミカ(27年目)・トミックス(21年目)といった息の長い定番商品と、ウォルト・ディズニー社等とのキャラクター契約による安定的な取り扱いが、流行の浮き沈みが激しい玩具業界にあって収益を下支えしていた。 [16][17][18]

    • [16]昭和60年(1985年)のプラザ合意による急激な円高で輸出の価格競争力を喪失
    • [17]以後10年間で製造主体の本社から企画・開発・販売主体の本社へ事業構造を転換
    • [18]1997年時点でプラレール38年目・トミカ27年目・トミックス21年目、ディズニー社等とのキャラクター契約により安定収益

1997年9月、日本証券業協会に株式を店頭登録し、資本市場からの調達と知名度向上の足場を得た。1998年2月には米国 TOMY Corporation を設立して北米市場展開の拠点を整え、同年11月には米国ハスブロ社より同社およびグループ商品の日本における独占的販売権を取得した。トランスフォーマー等の海外大手キャラクター商品の国内独占輸入権を獲得し、後年のディズニーライセンスと並ぶ独自チャネルの基盤となった。 [19][20][21]

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [19]1997年9月 日本証券業協会に株式を店頭登録
    • [20]1998年2月 米国TOMY Corporationを設立(北米市場展開の拠点)
    • [21]1998年11月 米国ハスブロ社より同社およびグループ商品の日本における独占的販売権を取得

1999年3月、東京証券取引所市場第二部に上場、2000年3月には東証一部指定で東証本則市場入りを完了した。同年12月にはウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパンと国内トイ市場における包括的ライセンス契約を締結し、ディズニー商品の国内トイ展開を独占的に獲得した。1998年11月のハスブロ独占販売権と2000年12月のディズニー国内トイ独占ライセンスが組み合わさり、海外大手キャラクター商品の国内独占チャネルを保有する事業構造を整えた。 [22][23][24]

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [22]1999年3月 東京証券取引所市場第二部に上場
    • [23]2000年3月 東京証券取引所市場第一部に指定(東証一部)
    • [24]2000年12月 ウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパン㈱と国内トイ市場の包括的ライセンス契約を締結
    • [16]昭和60年(1985年)のプラザ合意による急激な円高で輸出の価格競争力を喪失
    • [17]以後10年間で製造主体の本社から企画・開発・販売主体の本社へ事業構造を転換
    • [18]1997年時点でプラレール38年目・トミカ27年目・トミックス21年目、ディズニー社等とのキャラクター契約により安定収益
  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [19]1997年9月 日本証券業協会に株式を店頭登録
    • [20]1998年2月 米国TOMY Corporationを設立(北米市場展開の拠点)
    • [21]1998年11月 米国ハスブロ社より同社およびグループ商品の日本における独占的販売権を取得
    • [22]1999年3月 東京証券取引所市場第二部に上場
    • [23]2000年3月 東京証券取引所市場第一部に指定(東証一部)
    • [24]2000年12月 ウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパン㈱と国内トイ市場の包括的ライセンス契約を締結

2000年〜 拡大期 ─ タカラ・トミー合併(2006年)から構造調整・回復軌道

タカラトミーの業績推移:連結

売上高(億円)純利益率(%)
  1. 2000年 ウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパンとライセンス契約を締結
  2. 2006年 タカラと合併
  3. 2006年 タカラトミーに商号変更
  4. 2007年 TPGとの戦略的資本・事業提携を発表
  5. 2008年 インデックス・HDとの業務提携を発表・第三者割当増資を引受け

タカラとの合併と業界再編

2004年6月、中国に TOMY (Shenzhen) Ltd. を設立して中国生産・販売拠点を整え、2005年7月には和興株式会社(現株式会社タカラトミーアーツ)を子会社化してカプセル玩具・キャラクター事業の母体をさらに広げた。1970年8月の TOMY (Hong Kong) Ltd. 以来、欧州・北米・東南アジアと整えてきた海外拠点網に中国本土が加わり、トミーは深圳に生産・販売拠点を新設して中国市場への直接アクセスを開始した。 [25][26]

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [25]2004年6月 中国にTOMY (Shenzhen) Ltd.を設立(中国生産・販売拠点)
    • [26]2005年7月 和興株式会社(現株式会社タカラトミーアーツ)の株式を取得し子会社化

2005年8月、株式会社タカラと合併契約を締結、2006年3月の合併で商号を株式会社タカラトミーに変更した。タカラ(リカちゃん人形・チョロQ)とトミー(プラレール・トミカ)を一社に集約し、戦後日本玩具産業のコアブランドを統合した旧二大玩具メーカー統合となった。同年8月には東京都葛飾区立石に本社ビル新館を新築し、新生タカラトミーとしての経営体制を整えた。合併後初代(第3代)・富山幹太郎氏のもとで業界再編の出発点を整えた。 [27][28][29][30][31]

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [27]2005年8月 株式会社タカラと合併契約を締結
    • [28]2006年3月 株式会社タカラと合併し商号を株式会社タカラトミーに変更(旧二大玩具メーカー統合)
    • [30]2006年8月 東京都葛飾区立石に本社ビル新館を新築
  • タカラトミー 統合報告書2024
    • [29]タカラ=リカちゃん人形・チョロQ、トミー=プラレール・トミカ(戦後二大玩具メーカーの代表ブランド)
  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【役員の状況】
    • [31]合併後初代(第3代)社長は富山幹太郎氏
  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [25]2004年6月 中国にTOMY (Shenzhen) Ltd.を設立(中国生産・販売拠点)
    • [26]2005年7月 和興株式会社(現株式会社タカラトミーアーツ)の株式を取得し子会社化
    • [27]2005年8月 株式会社タカラと合併契約を締結
    • [28]2006年3月 株式会社タカラと合併し商号を株式会社タカラトミーに変更(旧二大玩具メーカー統合)
    • [30]2006年8月 東京都葛飾区立石に本社ビル新館を新築
  • タカラトミー 統合報告書2024
    • [29]タカラ=リカちゃん人形・チョロQ、トミー=プラレール・トミカ(戦後二大玩具メーカーの代表ブランド)
  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【役員の状況】
    • [31]合併後初代(第3代)社長は富山幹太郎氏

TPG提携と買収防衛策、ベトナム生産分散

2007年3月、TPGとの戦略的資本・事業提携を発表して大手プライベートエクイティとの連携を実現、同年5月には株式会社キデイランドを子会社化してキャラクター物販小売チャネルを傘下に組み込んだ。同年6月には買収防衛策を導入し、合併直後の不安定な持株状況に備えた経営防衛体制を整えた。 [32][33][34]

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [32]2007年3月 TPGとの戦略的資本・事業提携を発表
    • [33]2007年5月 株式会社キデイランドの株式を取得し子会社化(キャラクター物販小売チャネル)
    • [34]2007年6月 買収防衛策を導入

2007年9月、中国生産拠点の環境変化に伴い、トミーはベトナムでの生産を開始し、中国一極集中からの分散シフトを完了した。2008年2月には株式会社インデックス・ホールディングスとの業務提携と第三者割当増資を実施、同年7月にはユージン(現タカラトミーアーツ)を完全子会社化した。 [35][36][37]

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [35]2007年9月 中国生産拠点の環境変化に伴いベトナムでの生産を開始(中国一極集中からの分散)
    • [36]2008年2月 株式会社インデックス・ホールディングスとの業務提携を発表・第三者割当増資を引受け
    • [37]2008年7月 株式会社ユージン(現株式会社タカラトミーアーツ)を完全子会社化
  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【沿革】
    • [32]2007年3月 TPGとの戦略的資本・事業提携を発表
    • [33]2007年5月 株式会社キデイランドの株式を取得し子会社化(キャラクター物販小売チャネル)
    • [34]2007年6月 買収防衛策を導入
    • [35]2007年9月 中国生産拠点の環境変化に伴いベトナムでの生産を開始(中国一極集中からの分散)
    • [36]2008年2月 株式会社インデックス・ホールディングスとの業務提携を発表・第三者割当増資を引受け
    • [37]2008年7月 株式会社ユージン(現株式会社タカラトミーアーツ)を完全子会社化

メイ社長就任と社内改革

2015年6月、創業家以外からは初の外部抜擢として、ハロルド・ジョージ・メイ氏(オランダ出身・日本コカ・コーラ/サンスター/新生銀行幹部)が代表取締役社長に就任した。社内改革と国際化に取り組み、組織体制と商品ラインの再編を主導した。 [38]

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【役員の状況】
    • [38]2015年6月 ハロルド・ジョージ・メイ氏(オランダ出身・日本コカ・コーラ/サンスター/新生銀行幹部)が代表取締役社長に就任(創業家以外で初の外部抜擢、第4代)

FY15(2016年3月期)連結売上高1,630.67億円・営業利益26.98億円から、FY16(2017年3月期)1,676.61億円・営業利益77.44億円、FY17(2018年3月期)1,773.66億円・営業利益131.99億円と急回復を実現し、構造調整局面を脱却した。2017年12月にメイ氏は退任し、後任に三菱商事出身の小島一洋氏が就任(2018年1月、第5代社長)した。 [39]

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【役員の状況】
    • [39]2017年12月 メイ氏退任、後任に三菱商事出身の小島一洋氏(2018年1月、第5代社長)が就任
  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【役員の状況】
    • [38]2015年6月 ハロルド・ジョージ・メイ氏(オランダ出身・日本コカ・コーラ/サンスター/新生銀行幹部)が代表取締役社長に就任(創業家以外で初の外部抜擢、第4代)
    • [39]2017年12月 メイ氏退任、後任に三菱商事出身の小島一洋氏(2018年1月、第5代社長)が就任

2018年〜 第二世代承継期 ─ コロナ後の過去最高益更新と『中長期経営戦略2030』始動(2018〜現在)

タカラトミーの業績推移:連結

売上高(億円)純利益率(%)

小島在任中の財務体質改善とコロナ影響

第5代・小島一洋氏(三菱商事出身)の任期初期、FY17(2018年3月期)-FY18(2019年3月期)の好調を経て、FY19(2020年3月期)には新型コロナの影響で売上高1,648.37億円・営業利益106.83億円に減速、FY20(2021年3月期)には1,412.18億円・70.79億円のさらなる落ち込みを経験した。 [40]

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【役員の状況】
    • [40]第5代・小島一洋氏は三菱商事出身

一方で財務体質の改善は継続し、有利子負債合計はFY14の595.07億円からFY20の342.98億円、FY24の41.72億円まで縮減、自己資本比率はFY14の30.6%からFY24の64.2%へ約2倍化した。コロナ局面の減益と並行して資本構成の健全化が進み、後の中長期投資余力の源泉となった。

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【役員の状況】
    • [40]第5代・小島一洋氏は三菱商事出身

創業100周年と『中長期経営戦略2030』策定

2024年6月、創業100周年(同年)に合わせて、第5代・小島一洋氏(FY17〜FY22)から創業家第二世代の富山彰夫氏(FY23-、1984年8月生・タカラトミー入社の生え抜き)へ社長を交代した。富山彰夫社長は前 CEO 富山幹太郎氏(名誉会長就任)の後継として、創業家への CEO 系譜の回帰を実現し、海外事業・グローバル戦略系のキャリアのもと「中長期経営戦略2030」を策定・始動した。統合報告書2024は「2024年6月に、30年強にわたって代表取締役、CEOを務めた前任から経営体制を刷新。創業100周年を機にパーパスと『中長期経営戦略2030』を発表」と総括する。 [41][42][43][44][45]

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【役員の状況】
    • [41]2024年6月 第5代・小島一洋氏から創業家第二世代・富山彰夫氏(第6代)へ社長交代
    • [43]前CEO富山幹太郎氏は名誉会長に就任、創業家へのCEO系譜回帰を実現
    • [42]2024年が創業100周年(前身・富山玩具製作所の1924年創業から100年)
  • タカラトミー 統合報告書2024
    • [44]「中長期経営戦略2030」を策定・始動
    • [45]統合報告書2024が2024年6月の経営体制刷新と『中長期経営戦略2030』発表を総括(直接引用)

新戦略では事業基点を「おもちゃ」から「アソビ」へ拡張、Kidults(キダルト)層を意識した年齢軸の拡大と海外売上拡大を提示した。最優先テーマは中国市場への販売拡大で、コアブランド(トミカ・プラレール・リカちゃん人形・トランスフォーマー・ベイブレード等)×IP投資による収益化を進め、米国 Hasbro 社との業務提携(1998年11月以来)も継続する。FY24(2025年3月期)は売上高2,502.35億円(前期比+20.1%)・営業利益248.70億円(同+32.2%・営業利益率9.9%)・純利益163.50億円(同+66.7%)で過去最高水準を更新、創業100周年の節目で経営体制刷新と業績の到達点が同時に到来した。統合報告書2025は「『中長期経営戦略2030』を推進する上でのタカラトミー、長年にわたるブランドへの継続的な投資により、創業100周年を機にパーパス(『アソビで、世界はもっと良くなる。』)と新タグライン(『夢にあがこう。』)を発表」と記している。 [46][47][48]

  • タカラトミー 統合報告書2024
    • [46]新戦略で事業基点を「おもちゃ」から「アソビ」へ拡張、Kidults層を意識した年齢軸拡大と海外売上拡大を提示
    • [47]コアブランド(トミカ・プラレール・リカちゃん人形・トランスフォーマー・ベイブレード等)×IP投資による収益化、米Hasbro社との業務提携(1998年11月以来)継続
    • [48]統合報告書2025がパーパス(『アソビで、世界はもっと良くなる。』)と新タグライン(『夢にあがこう。』)の発表を記述(直接引用)

創業100周年を経た101年目の2025年度(FY25・2026年3月期)に、品質管理体制の強化を「重要な責務」と位置づける品質関連の事案を受けて再構築を進めつつ、創業家第二世代の現任 CEO 期に、「中長期経営戦略2030」と新パーパスを軸にした次の10年への構造拡張が経営の試金石となる局面に立つ。 [49]

  • タカラトミー 有価証券報告書 第74期(2025年3月期)【役員の状況】
    • [41]2024年6月 第5代・小島一洋氏から創業家第二世代・富山彰夫氏(第6代)へ社長交代
    • [43]前CEO富山幹太郎氏は名誉会長に就任、創業家へのCEO系譜回帰を実現
    • [42]2024年が創業100周年(前身・富山玩具製作所の1924年創業から100年)
    • [49]2024年の創業100周年を経た101年目が2025年度(2026年3月期)に当たる(1924年創業からの算術整合)
  • タカラトミー 統合報告書2024
    • [44]「中長期経営戦略2030」を策定・始動
    • [46]新戦略で事業基点を「おもちゃ」から「アソビ」へ拡張、Kidults層を意識した年齢軸拡大と海外売上拡大を提示
    • [47]コアブランド(トミカ・プラレール・リカちゃん人形・トランスフォーマー・ベイブレード等)×IP投資による収益化、米Hasbro社との業務提携(1998年11月以来)継続
    • [45]統合報告書2024が2024年6月の経営体制刷新と『中長期経営戦略2030』発表を総括(直接引用)
    • [48]統合報告書2025がパーパス(『アソビで、世界はもっと良くなる。』)と新タグライン(『夢にあがこう。』)の発表を記述(直接引用)

タカラトミーの沿革1953〜2008年における主な出来事を抜粋

年月社長・CEO出来事重要度
三陽玩具製作所を改組して、三陽工業を設立
営業部門を分離独立、販売子会社富山商事を設立
プラスチック・レールを使用した鉄道玩具「プラレール」を発売★★
三陽工業をトミー工業に、富山商事をトミーに、それぞれ商号変更
本社社屋を新築
TOMY (Hong Kong) Ltd.を設立
本社ビル本館を新築
「自分で作ったものは自分で売る」——直接進出によるミニ多国籍企業化国内市場は小さいと見た創業者は、なぜバイヤー依存を脱して自前の海外拠点を築いたか 詳細を読む★★★
TOMY UK Ltd.を設立
東京ディズニーランドにオフィシャルスポンサーとして参加
円高危機からの「第2幕」——2工場閉鎖と製造分社によるトミー工業の経営再編円高で露呈した過剰生産と弱い商品開発力に、玩具業界3位はどう向き合ったか 詳細を読む★★★
ユージンを設立
販売子会社旧トミーを吸収合併、同時に商号をトミーに変更
シンガポール生産からの撤退——好調なうちに畳み、技術拠点へ転換する労働力不足に直面したトミーは、20年続けた生産拠点をどう円満に手放したか 詳細を読む★★★
トミーテックを設立
日本証券業協会に株式を店頭登録
TOMY Corporationを設立
ハスブロ社より同社・同社グループ商品の日本における独占的販売権を取得★★
ウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパンとライセンス契約を締結
富山幹太郎タカラと合併★★
富山幹太郎タカラトミーに商号変更
富山幹太郎TPGとの戦略的資本・事業提携を発表★★
富山幹太郎インデックス・HDとの業務提携を発表・第三者割当増資を引受け★★
出典・参考

免責事項およびポリシー