2000

レシピ検索のオープンソースを公開

ELasticの歴史は、2000年にShay Banonが個人開発を通じて検索基盤(全文検索)に関するオープンソースを公開したこと始まる。開発者のBanonの妻が料理学校に通っており、膨大なレシピを検索するために、個人開発を進めたのがきっかけであった。このオープンソース開発を通じて、Elasticsearchがリリースされた。

このように、Elastic社がオープンソースでの開発から誕生した企業であるという経緯から、現在もコードの透明性に気を使う会社でもある。経営方針として「Increase product adoption by improving ease of use and growing our open source community.」をミッションに掲げており、ソフトウェアの改善改良と、エンジニアコミュニティーの形成を重視する会社としても知られる。

2010年2月
ElasticSearchをリリース
2012年7月
ElasticSearchを会社設立

Elasticsearchが顧客である開発エンジニアから支持されたことを受けて、2012年にElasticsearch Inc (現Elastic)をオランダにて設立した。オランダに本社を設置した理由は、2010年前後において、法人税率が安価であったためである。のちに、米国カリフォルニアとの2拠点制となった。

2013年
Kibanaを取得

ログの可視化ダッシュボードを提供するKibanaを取得。Elasticの全文検索は、特定のログを抽出する点で「ログ検索」と相性が良かった

2013年
Logstashを取得
2013年
商号をElasticに変更
2015年
AWSにElasticsearchの提供を開始

従来のElasticsearchの利用にはオンプレを前提としていたが、2015年にElasticはAWSにElasticsearchの機能を追加し、AWSの1つのサービスとしての展開を開始した。

これによって、ElasticsearchはAWSでも手軽に利用できるサービスとなり、顧客であるエンジニアからの支持を集めた。

2016年2月
Foundを買収(Elastic Cloud)
2017年11月
Swiftypeを買収

サイト内検索サービスを手がけるSwiftype(2012年設立・創業者はQuin Hoxie氏)を買収。Swiftypeは、顧客サイトにJavascriptを埋め込むことで、検索結果を編集できるダッシュボードを提供し、顧客が検索結果をコントロールできるサービスを提供した。検索とコンバージョンがクリティカルな関係にあるEC企業を中心に導入された。Elasticとしては、BtoB向けの製品を強化するために買収を決定した。

決算
Elasticの業績
2018年4月期(連結)
Revenue
88
$100M
NetProfit
-51.9
$100M
2018年
ニューヨーク証券取引所に株式上場

AWSを中心としたクラウドの普及と、web業界における検索基盤のニーズの拡大によってElasticは業容を拡大。2018年までに5500の顧客を抱え、UberやSprintといった企業もElasticの顧客となった。

業容の拡大を受けて、2018年にElasticはニューヨーク証券取引所に株式上場を果たす。

決算
Elasticの業績
2019年4月期(連結)
Revenue
159
$100M
NetProfit
-52.7
$100M
2019年6月
Endgameを買収

エンドポイントのセキュリティサービスを展開するEndgameを2.3億ドルで買収

決算
Elasticの業績
2020年4月期(連結)
Revenue
271
$100M
NetProfit
-102
$100M
2021年4月
AWSがOpenSearchを開始。Elasticに対抗
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