1985年に森ビルは大規模再開発の第一弾としてアークヒルズを竣工。オフィス、マンション、ホテルが併設した街を作り上げ、かつての不良住宅地区の付加価値向上に大きく寄与した。
森ビルは大規模再開発を継続するために、麻布台地区(最初は我善坊地区)における再開発交渉を開始。以後、2019年頃までの約30年間にわたって地権者との交渉を通じて、住宅密集地域の再開発を目論む。
森ビルの創業者である森泰吉郎は高齢のために88歳で社長職のまま逝去した。以後、森ビルの経営は森泰吉郎の兄弟に引き継がれる。
終戦直後から虎ノ門で計画されていた大規模道路「東京都市計画道路幹線街路環状第2号線」の開発の見通しが立ったことを受けて、行政で道路の上に高層ビルを建設する計画が持ち上がった。この案件を森ビルが獲得し、虎ノ門ヒルズとして開業した。
2019年に麻布台地区の権利変換計画が認可され、当該地区が着工できる見通しが立った。2023年に森ビルは麻布台地区の再開発を完了する見込みで、超高層ビルが立ち並ぶ予定である。総事業費5800億円。