結果

三菱倉庫の長期業績

1950年〜2024年
売上高
■単体 | ■連結 (単位:億円)
2,545億円
営業収益:2024/3
売上高_当期純利益率
○単体 | ○連結
10.8%
利益率:2024/3
CF

キャッシュフローの長期推移

連結優先
営業CF
単位:億円
投資CF
単位:億円
財務CF
単位:億円
PL

売上高の長期推移

売上高・売上収益ベース(連結優先)| 単位:億円
セグメント売上高
2024/3 | 連結
物流事業
国際運送料・倉庫保管料など
2134億円
不動産事業
ダイヤビルディング・商業施設など
378億円
PL

税引後利益の長期推移

税引後利益・当期純利益・当期利益ベース(連結優先)| 単位:億円
営業利益
2024/3 | 連結
物流事業
145億円
不動産事業
108億円
調整額
-65億円
1887年4月
東京倉庫会社を設立

三菱為替店の倉庫施設を譲受する形で、東京倉庫会社(1918年3月に三菱倉庫株式会社に商号変更)を設立した。創業地は東京深川小松町であり、運河物流が集積する地区において倉庫業務(荷物の保管など)に従事した。

1887年
4月
東京倉庫会社を設立・三菱為替店の倉庫業務を譲受
1887年
4月
東京倉庫株式会社に商号変更
出所
参考文献
会社銀行八十年史, 1955
1902年
日本貿易倉庫を買収(神戸)

貿易港である神戸に本格進出するため、1902年に日本貿易倉庫を買収して「保税倉庫・通関業務」に参入。国際貿易港であった神戸で倉庫業務を開始した。

出所
参考文献
会社銀行八十年史, 1955
1907年11月
神戸港に海陸一貫取扱施設を新設

日本綿花同業会と提携し、神戸港における綿花荷役の取扱を開始。神戸・和田岬港において「海陸一貫取扱施設」を新設した。

出所
参考文献
会社銀行八十年史, 1955
1918年3月
三菱倉庫株式会社に商号変更
1922年10月
高島町倉庫を買収(横浜港)
1930年12月
東京日本橋に江戸橋倉庫ビルを新設

トランクルームのサービスを開始するため、東京日本橋に「江戸橋倉庫ビル」を新設

1946年9月
親会社の三菱本社が解散・独立経営へ

終戦による財閥解体を受けて、三菱本社は三菱倉庫の株式を売却。持株会社整理委員会によって株式が保有され、1949年に三菱倉庫が株式上場したことで三菱財閥から資本面において独立した。

1949年5月
東京証券取引所に株式上場
1962年11月
不動産事業に参入・ビル賃貸を開始
1963年4月
自動車運送事業を開始
1970年1月
米カリフォルニア州に現地法人を設立
1971年4月
航空貨物取扱業を開始
1973年9月
東京ダイヤビルディングを新設
1973年
9月
東京ダイヤビルディング1号館を新設
1985年
2月
東京ダイヤビルディング4号館を新設
1990年
1月
東京ダイヤビルディング5号館を新設
1984年4月
東南アジアに現地法人を新設
1984年
4月
シンガポールに運送取扱会社を設立
1985年
6月
香港に運送取扱会社を設立
1989年
9月
タイに運送取扱会社を設立
1998年
10月
マレーシアに運送取扱会社を設立
2011年
7月
ベトナムに運送取扱会社を設立
1986年10月
情報関連事業を開始
1990年1月
永代ダイヤビルディングを竣工

東京深川にて「永代ダイヤビルディング」を竣工

1992年9月
神戸ハーバーランドで商業開発(施設賃貸)
1992年
老朽化倉庫のリプレイスを開始
1995年2月
欧州に運送取扱会社を設立
1995年
2月
オランダに運送取扱会社を設立
2001年
7月
ドイツに運送取扱会社を設立
2007年
4月
イタリアに運送取扱会社を設立
1999年6月
冷蔵倉庫事業を開始
1999年
6月
東京大井に冷蔵倉庫を新設
2002年
12月
神戸六甲に冷蔵倉庫を新設
2006年8月
横浜ポートサイド地区を商業開発(施設賃貸)

横浜駅東口から徒歩3分の三菱倉庫保有地について再開発を決定。投資予定額は合計400億円で「商業施設・オフィス・マンション」の複合的な開発を実施した。

なお、高層オフィスは横浜ダイヤビル、超高層分譲マンショはナビューレ横浜タワーレジデンス、商業施は横浜ベイクォーターをそれぞれ新設した。

2009年
12月
横浜ダイヤビルディングを竣工
決算
三菱倉庫の業績
2007年3月期(連結)
営業収益
1901
億円
当期純利益
144
億円
従業員数
2596
営業CF
133
億円
投資CF
-118
億円
財務CF
112
億円
2010年9月
富士物流を買収(富士電機の関係会社)

3PLおよび半導体・電子・精密における物流事業を強化するために、富士物流を買収。富士物流は富士電機の物流部門として発足したが、物流部門を非注力事業としたため三菱倉庫への売却を決定した。

買収直前の2010年3月時点の大株主は、富士電機HD(27%)・豊田自動織機(26%)・富士通(5%)であり、富士電機および富士通とは取引関係があると推察され、半導体や電機などの取り扱いに特色があった。

証言

決算
三菱倉庫の業績
2011年3月期(連結)
営業収益
1758
億円
当期純利益
69
億円
従業員数
4283
営業CF
156
億円
投資CF
-142
億円
財務CF
-41
億円
2014年9月
日本橋ダイヤビルディングを竣工

三菱倉庫は老朽化していた「江戸橋倉庫ビル」の建て替えを決定。2007年に江戸川倉庫ビルは「東京都選定歴史的建造物」に指定されていたため、旧来の建築を生かして、ビルを新設する方針とした。このため、外壁の7割と躯体の4割を残し、その内部で高層ビルの新設を行う特殊な工事を実施した。

なお、東京日本橋(最寄りはメトロ日本橋駅)であり、立地条件に恵まれた場所に存在した。このため、地下1階・地上18階建てのオフィスビルとして新設し、不動産事業による「オフィス賃料収入」の確保を狙った。

2014年に三菱倉庫は「日本橋ダイヤビルディング」を竣工。建設による投資額は138億円であった。

1930年
12月
東京日本橋に江戸橋倉庫ビルを新設
2011年
10月
日本橋ダイヤビルディングの建設開始
2014年
9月
日本橋ダイヤビルディングを竣工
決算
三菱倉庫の業績
2015年3月期(連結)
営業収益
2043
億円
当期純利益
91
億円
従業員数
4452
営業CF
206
億円
投資CF
-205
億円
財務CF
16
億円
出所
参考文献
建設通信新聞:歴史的都市型倉庫を増築・改修/日本橋ダイヤビルディング竣, 2014/9/4
2019年
MLC2030ビジョンを策定
決算
三菱倉庫の業績
2020年3月期(連結)
営業収益
2290
億円
当期純利益
118
億円
従業員数
4625
営業CF
176
億円
投資CF
-180
億円
財務CF
-23
億円
2020年6月
名駅ダイヤメイテツビルを竣工

名鉄と三菱倉庫の共同で、名古屋駅前に「名駅ダイヤメイテツビル」を竣工

決算
三菱倉庫の業績
2021年3月期(連結)
営業収益
2137
億円
当期純利益
391
億円
従業員数
4598
営業CF
401
億円
投資CF
-140
億円
財務CF
-52
億円
出所
参考文献
日経新聞:名鉄と三菱倉庫、名古屋駅前ビルに建設, 2018/3/20
2020年7月
名古屋駅前の保有地を売却

三菱倉庫が保有する名古屋駅前の土地(名古屋市中村区名駅3-616)について、2020年7月にJR東海に売却を決定。リニア中央新幹線計画の推進に協力する姿勢を示し、保有地の売却を決定した。2021年3月期に三菱倉庫は売却による譲渡益として366億円を計上した。

決算
三菱倉庫の業績
2021年3月期(連結)
営業収益
2137
億円
当期純利益
391
億円
従業員数
4598
営業CF
401
億円
投資CF
-140
億円
財務CF
-52
億円
2023年10月
米Cavalier Logisticsグループを買収

2023年6月に米国の物流企業であるCavalier Logisticsを買収。同社はバイオ医薬品やヘルスケア無毛のサプライチェーンを構成する物流会社であり、三菱倉庫としては買収による海外進出を決断した。買収による取得原価は246億円であり、のれんとして68億円を計上した。

決算
三菱倉庫の業績
2024年3月期(連結)
営業収益
2545
億円
当期純利益
277
億円
従業員数
4922
営業CF
417
億円
投資CF
-148
億円
財務CF
-148
億円
2024年4月
芝浦ダイヤビルディングを竣工

老朽化した「芝浦A・B号倉庫」を解体し、跡地にデータセンターの建設を決定。2024年4月に「芝浦ダイヤビルディング」として竣工した。最寄り駅は、ゆりかもめの芝浦埠頭駅であり、物流倉庫が集積する地区に、データセンターとして竣工する形となった。

内容の正確性、完全性および適時性を保証しません