東京倉庫会社を設立
三菱為替店の倉庫施設を譲受する形で、東京倉庫会社(1918年3月に三菱倉庫株式会社に商号変更)を設立した。創業地は東京深川小松町であり、運河物流が集積する地区において倉庫業務(荷物の保管など)に従事した。
日本貿易倉庫を買収(神戸)
貿易港である神戸に本格進出するため、1902年に日本貿易倉庫を買収して「保税倉庫・通関業務」に参入。国際貿易港であった神戸で倉庫業務を開始した。
神戸港に海陸一貫取扱施設を新設
日本綿花同業会と提携し、神戸港における綿花荷役の取扱を開始。神戸・和田岬港において「海陸一貫取扱施設」を新設した。
三菱倉庫株式会社に商号変更
高島町倉庫を買収(横浜港)
東京日本橋に江戸橋倉庫ビルを新設
トランクルームのサービスを開始するため、東京日本橋に「江戸橋倉庫ビル」を新設
親会社の三菱本社が解散・独立経営へ
終戦による財閥解体を受けて、三菱本社は三菱倉庫の株式を売却。持株会社整理委員会によって株式が保有され、1949年に三菱倉庫が株式上場したことで三菱財閥から資本面において独立した。
東京証券取引所に株式上場
不動産事業に参入・ビル賃貸を開始
自動車運送事業を開始
米カリフォルニア州に現地法人を設立
航空貨物取扱業を開始
東京ダイヤビルディングを新設
東南アジアに現地法人を新設
情報関連事業を開始
永代ダイヤビルディングを竣工
東京深川にて「永代ダイヤビルディング」を竣工
神戸ハーバーランドで商業開発(施設賃貸)
老朽化倉庫のリプレイスを開始
欧州に運送取扱会社を設立
冷蔵倉庫事業を開始
横浜ポートサイド地区を商業開発(施設賃貸)
横浜駅東口から徒歩3分の三菱倉庫保有地について再開発を決定。投資予定額は合計400億円で「商業施設・オフィス・マンション」の複合的な開発を実施した。
なお、高層オフィスは横浜ダイヤビル、超高層分譲マンショはナビューレ横浜タワーレジデンス、商業施は横浜ベイクォーターをそれぞれ新設した。
富士物流を買収(富士電機の関係会社)
3PLおよび半導体・電子・精密における物流事業を強化するために、富士物流を買収。富士物流は富士電機の物流部門として発足したが、物流部門を非注力事業としたため三菱倉庫への売却を決定した。
買収直前の2010年3月時点の大株主は、富士電機HD(27%)・豊田自動織機(26%)・富士通(5%)であり、富士電機および富士通とは取引関係があると推察され、半導体や電機などの取り扱いに特色があった。
日本橋ダイヤビルディングを竣工
三菱倉庫は老朽化していた「江戸橋倉庫ビル」の建て替えを決定。2007年に江戸川倉庫ビルは「東京都選定歴史的建造物」に指定されていたため、旧来の建築を生かして、ビルを新設する方針とした。このため、外壁の7割と躯体の4割を残し、その内部で高層ビルの新設を行う特殊な工事を実施した。
なお、東京日本橋(最寄りはメトロ日本橋駅)であり、立地条件に恵まれた場所に存在した。このため、地下1階・地上18階建てのオフィスビルとして新設し、不動産事業による「オフィス賃料収入」の確保を狙った。
2014年に三菱倉庫は「日本橋ダイヤビルディング」を竣工。建設による投資額は138億円であった。
MLC2030ビジョンを策定
名駅ダイヤメイテツビルを竣工
名鉄と三菱倉庫の共同で、名古屋駅前に「名駅ダイヤメイテツビル」を竣工
名古屋駅前の保有地を売却
三菱倉庫が保有する名古屋駅前の土地(名古屋市中村区名駅3-616)について、2020年7月にJR東海に売却を決定。リニア中央新幹線計画の推進に協力する姿勢を示し、保有地の売却を決定した。2021年3月期に三菱倉庫は売却による譲渡益として366億円を計上した。
米Cavalier Logisticsグループを買収
2023年6月に米国の物流企業であるCavalier Logisticsを買収。同社はバイオ医薬品やヘルスケア無毛のサプライチェーンを構成する物流会社であり、三菱倉庫としては買収による海外進出を決断した。買収による取得原価は246億円であり、のれんとして68億円を計上した。
芝浦ダイヤビルディングを竣工
老朽化した「芝浦A・B号倉庫」を解体し、跡地にデータセンターの建設を決定。2024年4月に「芝浦ダイヤビルディング」として竣工した。最寄り駅は、ゆりかもめの芝浦埠頭駅であり、物流倉庫が集積する地区に、データセンターとして竣工する形となった。